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小学5年生-3
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「何してるの」
私の声に驚きながら振り返るその子は遠目からでもわかるほど日本人とはかけ離れた目鼻立ちのはっきりとした男の子。
呼吸をすることも忘れてしまうほど綺麗な容姿に一瞬にして見惚れてしまう。
彼という存在が衝撃的だった。
目を見開いたままの彼と、数秒目を合わせる。
「何してるんだ」
お兄ちゃんの声が割って入る。
お兄ちゃんから見た私は突っ立っているだけに映っただろう。
振り返りお兄ちゃんの姿を視界に入れ、走り寄る。
「外国人がいるよ」
テトラポットの先を指差す。
テトラポットの方をまぶしそうに目を細めながら見るお兄ちゃんは、誰もいないぞと言って、オバケじゃないのかと笑った。
そんなはずはない、とテトラポットの先を慌てて見るがたしかにそこには誰もいない。
けれど、男の子の瞳が脳裏に焼きついているせいで、今もそこに座ってこちらを見ている感覚になる。
貝殻集めをしたり灯台の近くまで行ったり探検をしていたら時間はあっという間に過ぎていった。
帰る頃になっても男の子は姿を現すことはなかった。
一体どこに行ってしまったのだろう。
翌日もその翌日も、男の子を見かけることはなく、おばあちゃんも近所に外国人が住んでいる話は聞いたことがないと言う。
お兄ちゃんは「こんな小さな町に外国人がいたら住民全員が知っているだろう」と皮肉を言う。
時間が経てば経つほどあれは夢だったのではないかと、彼の存在に自信がなくなってくる。
しかし、はっきりと思い出せる男の子の瞳や容姿が夢だとは、到底思えなかった。
私の声に驚きながら振り返るその子は遠目からでもわかるほど日本人とはかけ離れた目鼻立ちのはっきりとした男の子。
呼吸をすることも忘れてしまうほど綺麗な容姿に一瞬にして見惚れてしまう。
彼という存在が衝撃的だった。
目を見開いたままの彼と、数秒目を合わせる。
「何してるんだ」
お兄ちゃんの声が割って入る。
お兄ちゃんから見た私は突っ立っているだけに映っただろう。
振り返りお兄ちゃんの姿を視界に入れ、走り寄る。
「外国人がいるよ」
テトラポットの先を指差す。
テトラポットの方をまぶしそうに目を細めながら見るお兄ちゃんは、誰もいないぞと言って、オバケじゃないのかと笑った。
そんなはずはない、とテトラポットの先を慌てて見るがたしかにそこには誰もいない。
けれど、男の子の瞳が脳裏に焼きついているせいで、今もそこに座ってこちらを見ている感覚になる。
貝殻集めをしたり灯台の近くまで行ったり探検をしていたら時間はあっという間に過ぎていった。
帰る頃になっても男の子は姿を現すことはなかった。
一体どこに行ってしまったのだろう。
翌日もその翌日も、男の子を見かけることはなく、おばあちゃんも近所に外国人が住んでいる話は聞いたことがないと言う。
お兄ちゃんは「こんな小さな町に外国人がいたら住民全員が知っているだろう」と皮肉を言う。
時間が経てば経つほどあれは夢だったのではないかと、彼の存在に自信がなくなってくる。
しかし、はっきりと思い出せる男の子の瞳や容姿が夢だとは、到底思えなかった。
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