いまさらですが、中二病で世の中は回っている!!

丸ニカタバミ

文字の大きさ
51 / 125
本編

生駒先生の実力

しおりを挟む
「なかなか出てこないですね」
「そうだねえ」
 メイによるとんでもない裏切りとトンデモ発言から、二時間が経とうとしていた。
 さすがに、先輩のことだから変なことしていないだろうけど…先輩、金髪の女の子大好きだからなあ。
 ガチャッ
「あっ、開いた」
「はあはあ、みんなお待たせ」
 そんなに、息が切れるほどの指導をしていたのか。
 思わず息を飲む。
「新生マチちゃんです」
 みんなの前にマチちゃんが立つ。
「Revised March is.《改めましてマチです。》
Everyone finally began to speak English thanks to Professor Ikoma.《皆さんようやく私は生駒先生のおかげで英語が喋れるようになりました。》
This is the case ...」
 ほんの数時間前まで一般中学生ぐらいのつたない英語だったのが流暢にしゃべっている。
 あまりの変わりように全員が絶句している。
「ちょっ、ちょっと待ってね。マチちゃん」
「What happened?」
「せっ、先輩いったいなにしたんですか」
 「ふぇっ」と髪を結いなおしてヘアゴムくわえている先輩が俺を見る。
 かわいい。
 じゃないじゃない。どうしてマチちゃんがこうなったのかを聞かないと。
「なにしたって言われても英語を教えただけだけど」
「普通に?」
「うん、普通に」
 普通に教えて英語がペラペラだと…。この人、さらっと偉業を起こすなあ。
「Are you OK? Mei's uncle.《大丈夫ですか?おじさん》」
「ああ、大丈夫だよ」
 なんとか、わかる単語を拾って聞き取る。
 正直に言うと学生の頃の英語の評定は平均2.5ぐらいだ。
「I am grateful to Mei's uncle.《わたし、おじさんには感謝しているんです。》
 I not only introduced my wonderful teacher Ikoma  but also made me speak English that I could not speak for a long time.《生駒先生という素晴らしい先生を紹介していただいただけでなく、ずっと話せなかった英語を話せるようにしてくれたんですから。》
 Thank you!!」
 そういうと、マチちゃんがおれに抱きついて来た。
 かわいい。
 いや待て待て、中学生に対してなんということを考えているんだ。
 落ち着け落ち着くんだ中仁。
 あれ?そういえば、この子シャイじゃなかったっけ。
「なっ…」
 姪と先輩は口を大きく開けたまま固まっている。
 あの…二人ともぼーっとしてないで助けてくれ。
「ちょっとマチ!おじさんから離れなさい」
「中仁も頑張って引きはがしたらどうなの!」
 そういわれましても…
 マチちゃん、このまま一歩も動かないつもりだ。
 それぐらい、強く抱きついている。
「How about Ikoma sensei coming here as well?《生駒先生もこちらに来たらどうですか。》
I noticed this for the first time but it is more muscular than I thought of Mei's uncle.」
《こうしてみて初めて気づいたんですけどおじさんって思っていたよりも筋肉質なんですね。》
「べっ、べつにうらやましくなんてないいんだから」
「Is it tsundere?《ツンデレですか?》
It is not fashionable nowadays, and it does not convey feelings to the thought.」
《今どき流行りませんし、思い人に気持ちなんて伝わりませんよ。》
「なかなか、面白い意見ね」
 なんか、自分の知らないところで高次元な駆け引きが行われている気がする。たぶん…。
 もうほとんど、マチちゃんの英語を聞き取れていないのでよくわからないけど、たびたび俺が会話に登場していることだけはわかる。
「まあ、少しだけなら」
「せっ先輩!?」
 先輩もマチちゃんに続いて近づいてくる。
「May does not understand English, so you do not know how this happened《メイちゃんは英語わからないから、どうしてこうなったかわからないんでしょう》.」
「Actually it is not right way to use, but such times are useful.《本当は正しい使い方じゃないけど、こういう時は便利ね》」
 今度は挑発する相手は姪になったようだ。
「Why do not you study English if you feel bad?《悔しかったら英語の勉強したらどう?》」
「Stupid idiot.《バーカバーカ》」
「英語で何言っているかわからないけど馬鹿にされていることだけはわかったわ」
「くらえーっ」
 やばい!
 あれはもしかして…
「お母さん直伝!鉄拳制裁」
「ぶへっ」
 姪のグーパンチが俺の頬にクリーンヒットする。

 KO!!
 
 今日も我が家は平和である。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

処理中です...