いまさらですが、中二病で世の中は回っている!!

丸ニカタバミ

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本編

殴られたその後に

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「じゃあ、中仁帰るわね」
  俺は「はーい」と答えるもののソファーから動けないので先輩を見送ることができない。
  さすがは、姉直伝の<鉄拳制裁>だ。女の子とは思えないほど体重の乗ったいいパンチだった。
  おかげで頬は大きく腫れ上がっているし、口も切った。今は、氷をあてて冷やすしか方法がない。
「おじさん、ダイジョーブですか?」とマチちゃんは心配そうにこちらを見ている。
  実は先輩とマチちゃんはおふざけのつもりでやっていたそうだ。
  ただ、それが姪には冗談として通じなかったというだけの話である。
「とりあえず、氷とってキマス」
「うん、ありがと」
  そういうと、キッチンに走っていった。
「大丈夫か?」と卓也が話かけてきた。人を心配しているわりにはニヤニヤしている。
「心配しているわりには楽しそうだけど・・・」
「そりゃそうだろ。まさか、人が殴られてきりもみ回転するなんて、誰が想像するんだよ」
  まあ、たしかにアニメでもなかなかないと思う。それぐらい、回転して吹っ飛んだ。
  その後は、みんなであわてて氷と袋を探しだしドタドタしながらソファーまで俺を運んだというわけだ。
「で、姪は?」
「今、長月君がなんとかしてるけどまだ出てこないかな」
  姪がすねたときに部屋から出てこなくなるのはよくある話なので別に気にも止めない。
「本当に今日はついてない。もうこりごりだ。テスト勉強会なんて二度とごめんだよ」
  「ハハッ」と卓也が笑う。
   俺は何かおかしいことでも言っただろうか?
「なんだよ」
「いや、そういうわりには楽しそうだと思って」
「まあな」
  小テストで騒いで冗談言って、俺は殴られてさんざんだったけど楽しかった。
  
今日も我が家は平和である。

  

  

 
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