いまさらですが、中二病で世の中は回っている!!

丸ニカタバミ

文字の大きさ
78 / 125
本編

家族の話2

しおりを挟む
 さてさて、なつき君とよくわからない運命を引いてくる神様に文句を言いたいがそろそろ姉の話をしないと何かしらのクレームがきそうだ。
 誰かからはわからないけど…。
  僕の若いほうの姉ーー「旅人」のほうは変わり者である。
 もちろん、定職もつかず日本中をぶらぶらしているのは我が姉ながらどうかとは思う。だけど、それすらも許してしまえそうなのが彼女なのだ。
 そして、彼女の一言一言はゆっくりと深く、まるで毒のように、もとい薬のように染みこんでいく。
 彼女の言葉は
 哲学的で、文学的。
 詩的で、素敵な。
 でも、真理に迫り、
 核心をつき、
 時には嘘をつき、
 人を納得させる。
 たった一言で人を変える。
 そういうあ……
「あぶねっ!!」
 目の前を静音に定評のあるハイブリットカーが猛スピードを通り過ぎていく。猛スピードって言っても法定速度内だけど。
 だから、今のはこっちが悪い。
 やっぱり、イヤホン聞きながら歩いて、さらに考え事はダメだね。危うく死にかけた。
 もしかしたら、クラクションを鳴らしてくれていたのかもしれない。もしそうだとしたら、運転手に感謝しないと。
 まあ、命拾いしたのだから今日は充実して過ごさないと罰があたりそうだ。
 とりあえず、周囲を見渡す。
 誰もいない。
 じゃあ、いつも通りやるか。
「ああ、世界はほら 悲しいほど 快晴で」と外に聞こえるか聞こえないかぐらいの声量で歌う。
 間違いなくこんなところを見られたら変人だと思われるな。最近はいくら日本でもやばいやつがたくさんいるからな。
 変わっていると思われるのは別にいいけど、薬物やってると思われて通報とかは嫌だもんな。
「相変わらず、人がいないと思ったら歌うのね。しかも、曲は二年前から一緒だし」
 気がつくと横にサクラが立っていた。
 アサシンかよ。
 怖いわ、急に話しかけんなよ。
「好きだからね」と何事もなかったように答える。
「理由になってないし。というか、JAZZもクラシックもEDMも聞くのにこういう時はJ―POPなんだ」
 よくわかってらっしゃる。
「本当に変わらないよね。軽快にいきたいときはJAZZ、ノリノリでいきたいときはEDM、しっとりいきたいときはクラシック。何もない時はJ―POP」
 本当に知られすぎて怖い。
 いや、その話はしたよ。大学の部室でしたけど覚えてないよ普通。
「まあ、唯一訂正する箇所があるとすれば、歌が邪魔な時もクラシック、ストーリーを考えたいときはJーPOPかロックね」
「その感覚だけは何年たっても理解できないわ。歌が邪魔になるとかいう人が自分の作品のストーリー考えるときに歌聞いてしかもオリジナルを考えられることが信じられないわ。頭の中どうなってんの、デュアルコアなの?」
 そんな、一台二万円のパソコンにつまれているCPUと同じにされても困るけど。なんだったら、いまのスマホのほうがいいのつんでるよ。
 それから、デュアルコアは同時並行処理できるっていう意味じゃないから。
「でっ、今日は何すんの」
「それはねえ」ともったいぶるように言う。
「本を大人買いする」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

処理中です...