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第1章 幼年期
第6話 グラリス・バルコットの魔力属性
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「グラリス。四歳のお誕生日おめでとう」
「グラリス。おめでとう」
「グラリス様! おめでとうございます!」
晴れて俺は四歳になった。
四歳……そう! 魔力属性がわかる歳だ!!
俺はこの数年間毎日毎日この日を楽しみにしていたのだ!
ワクワクワクワク!
「ありがとう! お母さん! お父さん! エイミー!」
ついでに言うのもなんだが、こんな感じに言葉を話すことができるようになった。お母さんお父さんもしっかり発音できるくらいにまではレベルアップできたかな。
今年の誕生日もお母さんの手作りケーキだ。安定の美味しさ。ほっぺが落ちるとはこう言うことなのだと俺はこのケーキで知った。
ケーキも食べ終え、魔力属性の判定をすることになった。
魔力属性の判定は魔力を持つ人なら誰でも出来るらしく、今回はお父さんがしてくれることになった。
「よし……じゃぁグラリス。いくぞ」
「お父さんよろしくね」
俺は上半身裸の状態になり、背中にお父さんが手を当てた。
2、3秒ほど経つとぶわっ! と身体の奥底から手を当てている背中の方に何かが飛び出してくるような感覚がして少しビクッとしてしまった。
「ちょ、おいおい……待ってくれ……なんだこれは!」
お父さんがそう呟くと見ていたお母さんとエイミーも「ええ!」「なんでしょうこれは!」と驚いた様子だった。
「一体どうしたんですか?」と俺が後ろを振り向いた。
そこに拡がっていたのは赤でもなく青でもなく、虹色に輝いた無数の光が舞っていた。厳密に言えば虹ではなく、赤も青もその他諸々様々ないろが混ざり飛び交っていた。
これはどういうことだ? 魔力属性の判定をしてたはずだが……! もしかして……!
「……これは……魔力属性……全属性だ!! 10年近く冒険者としてやってきたがこれは見た事ないぞ!!」
そのもしかしてだった。【全属性】それは名の通り全ての魔力を備え、全ての魔法を使えるということだ。
「……やっぱりグラリス! あなたは天才だったのよ!」
「グラリス様! すごいです!」
ここまで来たら本当に僕は天才なのかもしれない。
と、まぁこんな感じでクールに決めている俺なのだが……
やばいやばい!! 全ての魔法!? それってもう最強じゃん!! S級まっしぐらじゃん!! 天才じゃん!!
かなり舞い上がっていた。
「お父さん。全属性? ってそんなに凄いことなんですか?」
俺は「当たり前だ!」と言われるのを分かっておきながらそんな質問をした。そしたらまぁ案の定
「当たり前だ! 全属性はとっても珍しいし、魔力のかけあわせで色んな応用が効くんだ。圧倒的に単体属性よりも使いやすいし……強いぞ!!」
「そ……そうなんですか!!」
あたかも初めて知ったように驚き、俺は続けて質問をした。
「応用って言ってましたが例えばどんなことが出来るのでしょうか」
俺は脱いだシャツを着ながらそう聞いた。
「うーん。俺も全属性は見たことないから分からんが【火属性】と【水属性】を合わせて温水シャワーを作ったり【火属性】と【風属性】を合わせて温風を出したりとかかなぁ……」
それめっちゃサバイバル向きやないかい! 戦えないよ! 外で有意義に過ごせる人だよそれ!
まぁそんな感じにも思ったが応用が効くのはめちゃくちゃいい事じゃないか。さっきの話でも片方の魔力を調整すれば熱湯にも熱風にもなりそうだし意外と使えそうだ。
「そうなんだぁ……あ、ねぇエイミー! 明日俺の魔法特訓してよ!!」
急に話題を振られたエイミーはちょっとピクっと驚いた様子を見せたが直ぐに気を取り直し「構いませんよ! 最近は魔法も魔力も使っていませんがまだまだ現役ですから!」と答えてくれた。
よし……! これからが俺の異世界生活の本番だ!
「グラリス。おめでとう」
「グラリス様! おめでとうございます!」
晴れて俺は四歳になった。
四歳……そう! 魔力属性がわかる歳だ!!
俺はこの数年間毎日毎日この日を楽しみにしていたのだ!
ワクワクワクワク!
「ありがとう! お母さん! お父さん! エイミー!」
ついでに言うのもなんだが、こんな感じに言葉を話すことができるようになった。お母さんお父さんもしっかり発音できるくらいにまではレベルアップできたかな。
今年の誕生日もお母さんの手作りケーキだ。安定の美味しさ。ほっぺが落ちるとはこう言うことなのだと俺はこのケーキで知った。
ケーキも食べ終え、魔力属性の判定をすることになった。
魔力属性の判定は魔力を持つ人なら誰でも出来るらしく、今回はお父さんがしてくれることになった。
「よし……じゃぁグラリス。いくぞ」
「お父さんよろしくね」
俺は上半身裸の状態になり、背中にお父さんが手を当てた。
2、3秒ほど経つとぶわっ! と身体の奥底から手を当てている背中の方に何かが飛び出してくるような感覚がして少しビクッとしてしまった。
「ちょ、おいおい……待ってくれ……なんだこれは!」
お父さんがそう呟くと見ていたお母さんとエイミーも「ええ!」「なんでしょうこれは!」と驚いた様子だった。
「一体どうしたんですか?」と俺が後ろを振り向いた。
そこに拡がっていたのは赤でもなく青でもなく、虹色に輝いた無数の光が舞っていた。厳密に言えば虹ではなく、赤も青もその他諸々様々ないろが混ざり飛び交っていた。
これはどういうことだ? 魔力属性の判定をしてたはずだが……! もしかして……!
「……これは……魔力属性……全属性だ!! 10年近く冒険者としてやってきたがこれは見た事ないぞ!!」
そのもしかしてだった。【全属性】それは名の通り全ての魔力を備え、全ての魔法を使えるということだ。
「……やっぱりグラリス! あなたは天才だったのよ!」
「グラリス様! すごいです!」
ここまで来たら本当に僕は天才なのかもしれない。
と、まぁこんな感じでクールに決めている俺なのだが……
やばいやばい!! 全ての魔法!? それってもう最強じゃん!! S級まっしぐらじゃん!! 天才じゃん!!
かなり舞い上がっていた。
「お父さん。全属性? ってそんなに凄いことなんですか?」
俺は「当たり前だ!」と言われるのを分かっておきながらそんな質問をした。そしたらまぁ案の定
「当たり前だ! 全属性はとっても珍しいし、魔力のかけあわせで色んな応用が効くんだ。圧倒的に単体属性よりも使いやすいし……強いぞ!!」
「そ……そうなんですか!!」
あたかも初めて知ったように驚き、俺は続けて質問をした。
「応用って言ってましたが例えばどんなことが出来るのでしょうか」
俺は脱いだシャツを着ながらそう聞いた。
「うーん。俺も全属性は見たことないから分からんが【火属性】と【水属性】を合わせて温水シャワーを作ったり【火属性】と【風属性】を合わせて温風を出したりとかかなぁ……」
それめっちゃサバイバル向きやないかい! 戦えないよ! 外で有意義に過ごせる人だよそれ!
まぁそんな感じにも思ったが応用が効くのはめちゃくちゃいい事じゃないか。さっきの話でも片方の魔力を調整すれば熱湯にも熱風にもなりそうだし意外と使えそうだ。
「そうなんだぁ……あ、ねぇエイミー! 明日俺の魔法特訓してよ!!」
急に話題を振られたエイミーはちょっとピクっと驚いた様子を見せたが直ぐに気を取り直し「構いませんよ! 最近は魔法も魔力も使っていませんがまだまだ現役ですから!」と答えてくれた。
よし……! これからが俺の異世界生活の本番だ!
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