86 / 87
ExtraPart.Episode of Arres
第四話「アレスの決意」
しおりを挟む
アレス:(N)それから数日 ゲリラで短時間で止むかに見えた雨は数時間後に再び降り出した 長期に渡り続いたその天候はまるで プレアの出現を抑えてその間に新しい手段を考えてくれと言っているようにも聞こえた フィート博士からは連絡はまだ来ない
フィート:・・・・もっと・・手軽な・・・それなら増幅装置もごく小型ので済む・・・
さらに別日 研究室にアレスが入ってくる
アレス:打開策は見つけたのか?
フィート:・・やっぱり来てくれた まだ連絡してもいないのに
アレス:気まぐれだ
フィート:もう出来ているわ これよ
フィートがキューブ状のキーホルダーのような物を取り出す
アレス:・・・これは? 新しい武器の弾丸か?
フィート:全然違うわ これを使って・・人の体から鉄を自在に発射出来るようにするのよ
アレス:???・・・何を言ってるんだ・・一体・・
フィート:要はプレアに何かしらの手段で圧迫出来るようになればいいのよ 人間の体に流れる血液・・その鉄分を増幅させて 体から「鎖」を産み出すのよ 増幅装置もわずかな大きさので運用出来るわ
アレス:体から鎖・・・そんなことが本当に出来るのか・・ まるで超能力だ
フィート:理論上はね・・・ただ1つだけどうしても解明しないのよ・・・
アレス:・・?
フィート:アタシを含めて所内の助手全員にも試したんだけど 増幅装置が血に全く反応しないのよ・・・あの時のあんたに使った脱脂綿みたいに・・・
アレス:・・・・血液中の何かが邪魔をしているって事か? ・・・それとも・・・体内の温度じゃ反応出来ないとかか?
フィート:いいえ 増幅装置の対応出来る温度は鉄の融点・・約1530℃まで可能よ
アレス:・・・じゃあ一体何が・・
フィート:あんた・・・何か特殊な血なのかしら 血液型は?
アレス:・・・AB型だが
フィート:Rhは?
アレス:・・・さぁ 詳しくはよく知らないが
フィート:・・・採血させてもらっていいかしら 調べさせて
アレス:・・・・・・。
アレス 注射針を刺され採血 フィートが成分を調べる間待ちぼうけ
アレス:・・・・。・・・・!?!?
しばらくして物凄い勢いでフィートであろう足音が近づいてくる
フィート:ちょっとアレスあんた・・!!!
アレス:・・っ!?なんだ・・騒々しい・・
フィート:分かったわよ・・・ あんたの血にしか反応しない理由が・・っ
アレス:・・??
フィート:あんたの血・・AB型 Rh nullよ これ・・「黄金の血」って呼ばれる幻の血液型よ・・
アレス:・・・ナル? マイナスとかでは無くか
フィート:それよりもさらに希少よ 血中のRh因子の一部の抗原が無いのがRh- nullは全く抗原が入ってないの 例えば・・同じAB型の人になら全ての人に輸血が可能なのよその血は
アレス:・・・そうだったのか 献血とかはした事無いが・・確実に面倒な目に遭いそうだな つまり・・・増幅装置を阻害していたのは Rh因子だったという事か
フィート:そう考えて間違いないわ ・・・アレスお願いだわ
アレス:・・・・。
フィート:プレアを倒すための・・・協力をして 明日にはもう 雨が上がってしまう・・プレアが活動をまた始めるわ・・
アレス:・・・・ボクにヒーローの真似事をしろっていうのか
フィート:・・・・真似じゃなくてマジのヒーローになってもらうわ
アレス:っ・・・・・。
フィート:・・・・・・・。
アレス:・・・・ボクはボクの為にしか戦わない それでもいいのか
フィート:・・・・構わないわ あなたのプレアに対する復讐という正義 それ以外の私的な利用をしなければ
アレス:・・・・・分かった 使い方を教えてくれ
アレス フィートに連れられ検査室へ
フィート:まずこの能力を使うにあたって あなたの体の情報を知る必要があるわ この変身パックはあなたが使っていくうちに産んだ鎖の強度が増していく学習機能があるの ただでさえ癖の強い能力だからより扱いやすくする為よ いいわね
アレス:・・ああ
フィート:じゃ これに履き替えて
フィートが下着を一枚差し出す 局部を隠す為だけの極限までに薄く作られたデザインである
アレス:・・・ここでパンツ一枚になれってか はぁ・・
フィート 白衣を脱ぐ アレス 大人しく履き替え出す
フィート:あら 意外と素直なのね
アレス:・・・あんたも似たような格好だろ というか白衣を着ろ
フィート:だって不平等じゃない
アレス:・・・・あんた本当に副業は無いんだろうな
フィート:そんな暇じゃないわよ
アレス:(・・・・そういう問題なのかよ・・)
フィート:・・・・もっと・・手軽な・・・それなら増幅装置もごく小型ので済む・・・
さらに別日 研究室にアレスが入ってくる
アレス:打開策は見つけたのか?
フィート:・・やっぱり来てくれた まだ連絡してもいないのに
アレス:気まぐれだ
フィート:もう出来ているわ これよ
フィートがキューブ状のキーホルダーのような物を取り出す
アレス:・・・これは? 新しい武器の弾丸か?
フィート:全然違うわ これを使って・・人の体から鉄を自在に発射出来るようにするのよ
アレス:???・・・何を言ってるんだ・・一体・・
フィート:要はプレアに何かしらの手段で圧迫出来るようになればいいのよ 人間の体に流れる血液・・その鉄分を増幅させて 体から「鎖」を産み出すのよ 増幅装置もわずかな大きさので運用出来るわ
アレス:体から鎖・・・そんなことが本当に出来るのか・・ まるで超能力だ
フィート:理論上はね・・・ただ1つだけどうしても解明しないのよ・・・
アレス:・・?
フィート:アタシを含めて所内の助手全員にも試したんだけど 増幅装置が血に全く反応しないのよ・・・あの時のあんたに使った脱脂綿みたいに・・・
アレス:・・・・血液中の何かが邪魔をしているって事か? ・・・それとも・・・体内の温度じゃ反応出来ないとかか?
フィート:いいえ 増幅装置の対応出来る温度は鉄の融点・・約1530℃まで可能よ
アレス:・・・じゃあ一体何が・・
フィート:あんた・・・何か特殊な血なのかしら 血液型は?
アレス:・・・AB型だが
フィート:Rhは?
アレス:・・・さぁ 詳しくはよく知らないが
フィート:・・・採血させてもらっていいかしら 調べさせて
アレス:・・・・・・。
アレス 注射針を刺され採血 フィートが成分を調べる間待ちぼうけ
アレス:・・・・。・・・・!?!?
しばらくして物凄い勢いでフィートであろう足音が近づいてくる
フィート:ちょっとアレスあんた・・!!!
アレス:・・っ!?なんだ・・騒々しい・・
フィート:分かったわよ・・・ あんたの血にしか反応しない理由が・・っ
アレス:・・??
フィート:あんたの血・・AB型 Rh nullよ これ・・「黄金の血」って呼ばれる幻の血液型よ・・
アレス:・・・ナル? マイナスとかでは無くか
フィート:それよりもさらに希少よ 血中のRh因子の一部の抗原が無いのがRh- nullは全く抗原が入ってないの 例えば・・同じAB型の人になら全ての人に輸血が可能なのよその血は
アレス:・・・そうだったのか 献血とかはした事無いが・・確実に面倒な目に遭いそうだな つまり・・・増幅装置を阻害していたのは Rh因子だったという事か
フィート:そう考えて間違いないわ ・・・アレスお願いだわ
アレス:・・・・。
フィート:プレアを倒すための・・・協力をして 明日にはもう 雨が上がってしまう・・プレアが活動をまた始めるわ・・
アレス:・・・・ボクにヒーローの真似事をしろっていうのか
フィート:・・・・真似じゃなくてマジのヒーローになってもらうわ
アレス:っ・・・・・。
フィート:・・・・・・・。
アレス:・・・・ボクはボクの為にしか戦わない それでもいいのか
フィート:・・・・構わないわ あなたのプレアに対する復讐という正義 それ以外の私的な利用をしなければ
アレス:・・・・・分かった 使い方を教えてくれ
アレス フィートに連れられ検査室へ
フィート:まずこの能力を使うにあたって あなたの体の情報を知る必要があるわ この変身パックはあなたが使っていくうちに産んだ鎖の強度が増していく学習機能があるの ただでさえ癖の強い能力だからより扱いやすくする為よ いいわね
アレス:・・ああ
フィート:じゃ これに履き替えて
フィートが下着を一枚差し出す 局部を隠す為だけの極限までに薄く作られたデザインである
アレス:・・・ここでパンツ一枚になれってか はぁ・・
フィート 白衣を脱ぐ アレス 大人しく履き替え出す
フィート:あら 意外と素直なのね
アレス:・・・あんたも似たような格好だろ というか白衣を着ろ
フィート:だって不平等じゃない
アレス:・・・・あんた本当に副業は無いんだろうな
フィート:そんな暇じゃないわよ
アレス:(・・・・そういう問題なのかよ・・)
0
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる