お気に召しませ···(仮)

綾辻

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チョコとふたりとSEXと

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 晃樹に私と良樹の関係がバレてからも、私達の関係は、崩れる事なく続いてる。

「えーーっ!?やだっ!絶対にやだっ!」

「そう?」

「楽しいと思うけどな」

 晃樹も良樹も揃ってニヤニヤして私を見てる。

❨なんでそう、えっちな事ばっか考えるの?❩

 そう思っても無理はない。ほぼ1日おきに私は、目の前でニヤニヤ笑ってるこのふたりに抱かれてるのだから···

「いいじゃん。ひとりがふたりになったって。なぁ」

 と良樹が晃樹に同意を求めた。

「たまにはやってみたっていいだろ?ほら、バレンタインなんだし」

「でもぉ···」

 しりごむのも無理はない。だって、3人でえっちをしたいと言ってるのだから···

「「どーするっ!?やる?!やらない?!」」

「······。」

❨詰め寄らないでよぉ···❩

「痛く···しない?」

「「しないっ!」」

❨えーっと···んぅっ❩

「わかった···わよ」

 声が小さくなる···。

「よっしゃぁっ!!」

「わっ」

「やったね!!」

「······。」

 このふたりの喜びようったら···

「じゃ、早速···」

 ゴクッ···

❨下にママいるよ?❩

「買い物行くか!」

「だなっ!由依も行くだろ?」

「えっ?買い物?」

 自分が、ちょっとえっちな事を考えてたのが、急に恥ずかしくなって、

「い、行くわよっ!行ってやるんだからっ!」

 と訳のわからぬ意気込みみたいな発言をして···

「そんなに早くヤリたかった?」

「いやぁ、バレンタインが楽しみだ」

 ますます二人の気持ちに火をつけた。


「でも、何するの?」

 良樹に聞いても、晃樹に聞いても、

「秘密」

「楽しみにしてて」

 と言うばかりで、話にならない。

 100円ショップで学校で使うものと一緒に何かを買っていた。

❨たすき?アイマスク?何に使うの?❩

 コンビニに寄っておやつを買って帰ると、

「母さーん、今からテスト勉強するから···」

「しっかり教えてやってね。良樹」

 とママは、ニコニコしながら返す。

❨ほんとに勉強ならいいけど···❩


 ガチャッ···

 部屋に入るなり、

「さ、始めよっか。由依···」

「な、なによ···。べ、勉強じゃ···」

「するよ。ちゃんと···。けど、その前に···」

 ゴクッ···

 晃樹が、笑いながら私の背後に回って···

「少し遊·ん·で·か·ら!」

 んにゃ···っ!

「晃樹、静かにヤッてろ」

❨ちょっとーーーーっ!❩

 良樹は、ヘッドフォンをつけ勉強をやり始めて、私は···

「やめ···んっ」

「弄るだけ、弄るだけだからさ···」

 晃樹の手は、良樹よりも柔らかく指が細い。そんな指で、マッサージされるように私の胸が···

 あっ···

 声を抑えたいのに、出てしまう。見たくないのに、良樹に目が行く···

「気になる?アイツのこと···」

 っ!!

「だめ······ぁあっ」

「へへっ。ここは、もう受け入れ万全だよね?由依···」

 下着の中に入った指は、ゆっくりとソノ部分をいじめてくる。

 ピチャピチャとした湿った音は、私の音。

「気持ちいいよね···ここ」

 少し柔らかな茂みの奥に潜んでいた石をグッと押され、なんとも言えない気持ちになる。

 はぁ······っ···んっ!

「けどね、今日はヤらないんだ。そう約束したから···」

❨だめ···それ以上···❩

 あぁっ···

「晃······樹···んっ!」

「乳首もコリコリしてるし。由依、エロい···。ほら、前見て···」

 っ!!

❨いつの間に!❩

 目の前に良樹の大きな鏡が置かれてあって、そこには大きく股を開いた私がいて···

「きれいだろ?凄いテカテカしてる」

 ギュッ···

 ふぁっ!!

❨だめ···だめ···それ以上···❩

 んっ!んっ!んっ!

「ふふっ。イキたいんだ。こんな顔を乱しちゃって···いこっか」

 ギュゥッ···

 んぅぅぅぅぅっ!!!

「はぁぁぁっ···」

 伸びた2本の足が落ち、晃樹にしなだれかかる。

 パタンッ···

「おーわった!」

 良樹のテスト勉強が終わって、開放されると思ったのに···

「じゃ、次俺な!」

 ニコニコ笑いながら、下半身を曝け出してる私を見た。

❨えーーーーっ!!やだぁ!!!❩

 良樹の場合は、もっと疲れた。

「何度もイカされるより、イク間際で辞めた方が、あとあともっと気持ちいいよ」

 「······いじわる」

 夜もあと少しでイケたのに···

 その翌日のテストが終わって、数日がたち···


 バサッ···

 カサッ···

「お前、幾つ貰った?」

 良樹が、笑いながら貰ったチョコレートやクッキーを数えてた。

「今年は、10個。毎年増えてる。良樹は?」

「俺は、15だったな。」

「私は···」

「「聞いてない」」

「······。」

❨明らかに私のが多いけど、友チョコだし❩

「夜は、大本命が···」

「えっちなことしてくれるらしいから」

「······。」

❨えっちなこと···❩

「ほーら、また考えてる」

「だって···なにをされるか、だし···」

「するのは、ひとつ」

「「SEXあるのみ!」」

❨同時に言わないでよ···❩

 夕方になり、ママは夕飯の支度を終えると、迎えにきたパパとデートに行った。


「じゃ、まずは風呂だな」

「うん」

❨このふたりの団結力は、強すぎる!❩

「じゃーんけーんっ」

「ぽーんっ!」

❨なんのじゃんけん?❩

 横目でチラッと見ながら、バスルームへと行く。

「やったー!僕の勝ち」

 嬉しそうに喜ぶ晃樹の声がした。

「たかが、お風呂の順番で···」

 と笑った私がバカでした。お湯に浸かってるといきなりドアが開いて、裸の晃樹が、

「一緒に入るね」

 と前を隠さずに入ってきた。

「もしかして、もぉアレが始まってるの?」

 聞くと笑って頷いた。

「良樹は、いま準備してるから」

「準備?」

「ちょっと、ここきて」

 自ら自分の前を指し、そこに座った。

 チュッ···

「やん、くすぐったい···」

 チュゥッ···

 首筋に感じる晃樹の舌は、チロチロと小刻みに動く。

 んっ···

「だめ···あっ···」

 開かれた足の間から、ソノ部分目掛けて、

「みーつけた」

 あふんっ···

「晃···樹···いっ」

「もう、かなり、だね···」

 お湯の中で、ゆっくりと動くその指と乳首をグリグリと摘んでるその指···

「お願い···」

「んー?何を?」

「いれて···晃樹の···」

「だーめ!さ、もう出るよ」

 ザバァッ···

 座ってる私の目の前に、晃樹のツンッと上を向いたおちんちんがあった。

「えっち!後でたくさんしてもらうから!」

 晃樹は、お尻をペチペチ叩きながら、お風呂から出ていった。

「な、なにをされるんだろ?まっ、出よう」

 脱衣場で濡れた身体を拭ってたら、良樹が入ってきて···

「今日のが終わったら、またデートしような。きれいにしてやる」

 そう言い、浴室に入っていった。

 自分の部屋で濡れた髪を乾かし、隣の部屋に通じるドアを見るも、終わったら呼ぶから!としか言われてなく、物音ひとつしないから逆に気になる。


 ガチャッ···

「由依ー、いいよ。今夜は、楽しも···」

 良樹が迎えにきて、真ん中の部屋。つまり、良樹の部屋に入ると···

「えっ?あれっ?模様替えしたの?」

 真ん中にあった筈のテーブルや座椅子が、部屋の隅に置かれ、中央にドンッとお布団が敷いてある。

「これって、お客さん用のだ。怒られない?」

「大丈夫だよ。んな、お前始めてじゃないんだし···」

「ゆーい!脱がしてやる」

 晃樹が、私のパジャマを脱がしていき、

「えーっ?!なんでぇ?見えないじゃん」

 100円ショップで買ったタスキで目を塞がれた。手は自由だけど···

「はい、ここに寝て」

 布団の上に寝かされて···

「晃樹?どこ?良樹は?」

 見えないと音だけが頼りになる。

「わっ!なっ!なに?」

 いきなりガバッと足を開かれて、なんか冷たいのがアソコにあたってるのがわかる。

「力抜いてて、始めるから」

 カチッ···ブゥーッ···ブゥーッ···

「ひゃっ!なっ!えっ?」

 何かのモーター音と一緒に振動が···

「やぁぁぁんっ!」

 敏感な部分に当てられて、動かされて···

「由依、指わかる?」

「その声、良樹?」

「あたり···」

 はっ···んんっ···

「気持ちいい?これ、触って」

❨この声は、晃樹❩

 私の手を掴んで···

「由依?挿れるぞ」

 中に良樹のが挿ってきたのが、わかる。

「くわえて」

 晃樹が、私の胸に跨がり、口の中におちんちんを入れた。

「ほぇー。やっぱ、気持ちいい。由依の口ん中」

「だろ?こっちもだ。いつもよりいい···。お前の尻は、見たくねーけど」

 上でジュポジュポ動かし、下でガンガン動かされて···

 声がうまく出せないのに、身体の中が凄く熱くなる。

 ンゥッ!!ンゥッ!!

「いいね、由依。可愛い」

 もはや、誰の声なのか、わからないまま、私の身体は良樹や晃樹を飲み込んでいく···

「舌先でレロレロして」

 言われるがままに···

「あぁ、由依。出そうだよ···。お前のもうビクンビクンしてるし」

❨えっちな言葉···❩

「僕も···。アッ、アッ、アッ!!」

 口の中に熱くて苦いのが、流れてきて、懸命に飲み込む私。

 ゴクッ···ゴクッと静かな音が、耳に伝わり、

「俺もだ!」

 良樹が、私の中で熱い液を放った。

「良樹、おまっ···」

「大丈夫だ。ちゃんとつけてるから」

 晃樹は、終わってから、シャワーを浴びに行った。良樹は、白く濁ったコンドームを見ながら、

「俺、最近Sじゃきついんだよな」

 と言ったけど、サイズなんてあるのを初めて知った。

「どうだった?上と下でやられてるのは···」

 良樹にアソコを拭かれながら、

「落ち着かない。3人でするのは···」

❨本当のことだもん❩

「土曜日、出かけような。鮎川の誕生日プレゼント買うんだろ?」

「うん」

 今週末の土曜日は、晃樹は友達と新作のゲーム大会を泊まりでするらしく居ない。パパ達もいるから、大人しくしてないと。

 晃樹が、シャワーを終えてから位置を交代し、背後から晃樹に動かされ、口で良樹のを動かし···

「凄い経験をした···疲れた···」

 3人でしたり、2人でしてるのを見ながら、どちらかがオナニーしたりで···

「落ち着かない···」

 どうやら2人は、えっちな雑誌を友達の友達から借りて、勉強してるらしい。

❨男って、よくわからない···❩
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