お気に召しませ···(仮)

綾辻

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嫉妬

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 あっ、あっ、あっ···

「いいよ、その声。もっと聞きたい」

 腰を持たれ、良樹がガンガン突いてくる。

「んっ···良樹、良樹」

 良樹の背中に腕を回し、身体を密着させた。

「好きだ···」

 ブチュブチュとキスをされ、より激しく突いてくる良樹···

 また、あの感覚が蘇る。

「イクッ···あっ···んっ···」

「また?」

 笑いながら言う良樹。

「速いね···」

 クリをグイグイ押され、2度目の快楽を達し、良樹がお腹の上に出してきた。

「ハァッ···疲れた」

 ベッドに身体を投げつける良樹に、抱きつく私。

「3日間の天国が終わる···」

 4月に6年生になった私達。月始めの学力テストで成績が下がった晃樹は、塾に入れられた上に!ゲームまで取り上げられた。

「行きたくねぇーーーっ!!」

 と散々ごねていた晃樹だったが、届いたメールでは、なかなか楽しくやっているらしい。だから、この3日間良樹は、

「やっと由依を独り占め出来るー!」

 と大喜び!!

「ま、今夜には帰ってくるんだし」

「由依は、中学どうすんの?開成くる?」

 開成中学は、私立で学年上位にいない限り受験出来ない。良樹は、学校長お墨付きの頭脳を持ってる。

「ううん。私は、桜花中学受けるよ。公立だけど、高校推薦枠が多いから···」

 良樹の髪を触りながら、言った。

「桜花、ね」

「良樹···。キスして···」

 良樹は、何も言わず無言でキスを何度も何度もしてくれた。

「今日、デートしよっ。たまには、映画でも行こう」

「うん」


 着替えを済まして、家を出る。

「晃樹は、どこに行きたいんだろ?」

「んー、南か春日か桜花ってとこじゃね?ま、俺としては、桜花は避けてほしいがな」

「別れたりしたら、さ···」

「うん?安心しろ。俺は、お前一筋だ!」

「うん···」

 良樹は、私が不安にしてる事を感じてくれてるのか?

「お前こそ···」

「私は···」

 言葉に詰まる。私はいったいどっちが好きなんだろう?

「良樹が、好きだよ。あと···」

「言うな。聞きたくもない···」

 良樹は、そう言うと繋いだ手に力を込めてきた。

「じゃ、今日は映画観て、お茶して、プリクラ撮って···」

「そだ!海行かね?この時期なら、いいもの見れるかも知れん!ちょっと遅くなるけど、いいか?」

「うん。海か!ふたりで行くのは、初めてだけど···」

「夕方なら、見れるぞ!」


 映画は、珍しく意見が一致して、「日記」を観た。事故で亡くなった父親の遺品を整理していた主人公が、偶然見つけた1冊の日記を読んで、衝撃な事実を知った話だった。

「よくさ、異母兄弟ってあるけど。俺ら、普通に兄弟だもんな」

「うん」

 最近3人でよく話す。兄弟でも、恋愛はできるか?結婚出来なくても、好きな人と暮らしたい!とか···

「ま、あの主人公は、本当のお父さん探しだったけどね」

「あぁ···。じゃ、恒例の、いきますか?お嬢様···」

 良樹が、ニカッと笑って、プリクラコーナーを指さした。

「いこっ!撮ろう!」

 プリクラコーナーは、相変わらず女の子が多いし、良樹は背が高いから、ある意味目立つ。

「良樹、いまいくつ?」

「まだ、11歳。忘れた?三つ子だよ、俺ら」

「じゃなくて、身長!なんか、また伸びた?」

「身長。。。んぅ?160位じゃね?ほら」

 良樹は、周りに人がいても、普通に抱きついてくる。

「伸びた···。前と場所が違う。あ、これがいいっ!」

 ちょっと前に流行った機械だったけど、ふたりっきりになるには、こういうのが1番いい。

「確かめような」

 シートのついた小さな箱は、ふたりっきりになれる精一杯の空間。

「覚えてるか?ここで、告ったの···」

 チュッ···

「うん。良樹···」

 自分からキスしようと背伸びしたけど、

「やっぱ届かない」

「好きなのは、お前だけだから。今も、これから先もずっとずっと···」

 チュッ···

「うん···」

 なんとなく良樹が、そう言うだけで信じられる。

「撮るぞ」

 いつも同じようなポーズで撮るんだけど···

「えへへっ···。」

「たまにはな···」

 ほっぺにチュッしてる写真···

「アイツとも撮るんだろ?」

 晃樹···

「撮るよ···。でもさ、最近晃樹とケンカとかした?」

「いや。ケンカなんかしてねーよ。ただ、なんつーか、お前とアイツがしてるの見てるとおかしくなりそうでさ···」

❨いつもニヤニヤ笑ってるのに?❩

 そういや、晃樹も似たようなこと言ってたな。

「あそこ行くか?スイパラ···」

「いいのっ?!」

「あぁ。今日は、付き合うよ」

 良樹は、笑いながら私の肩を抱いて歩き始めた。

「いつも付き合ってくれるといいのに」

「あの匂いだけは嫌なんだよ。甘ったるい匂い」

 そこは、晃樹と違う。晃樹は、甘いのが大好きで、よく付き合ってくれる。

「······。」

「まぁまぁ···。わかってくれたんだし」

 受付で、小学生二人分の料金を払おうとしたら、店員が「高校生は···」と困り顔。

「小学生!!ふんっ!」

 と保険証を付き出し、やっと中に入れた。

「俺、高校生に見えるの?」

「わかんない。もっと大人になったら、背がまた伸びるのかなー?」

「大人か···。試してみる?」

 ニヤニヤして私を見た。

「やーだっ!良樹長いもん」

「大丈夫。短くするからさ···」

「考えとく。さ、食べよ食べよ」

 私は、お皿にいくつかケーキを乗せたのに、良樹は1つケーキが乗っただけ。

「よーしきっ!はい、あーん!」

 周りを気にしつつも、ケーキを一口切って良樹の口元に···

「あーんっ」

 良樹も良樹で、照れながらも食べてくれた。

「おいし?」

「お前がくれるものは、何でも美味い」

 さっきまで、何か考えてた良樹も、笑顔になった。90分は、長いようで短かったけど···

「結局、俺かなり食わされたじやんよ」

 良樹は、お腹をさすりつつも、笑ってるのか、怒ってるのかわからない顔で私を見た。

 街をブラブラしながら、いろんなお店に立ち寄ってはアレコレ見て、

「いいのっ?!ほんとに?」

「別にペアなもんて、今までつけてただろ?」

「うん···」

 あれは、ペアというより、トリプル?

「高校生になったら、ペアリングつけような」

 小学生でも中学生でも、まだバイト出来ないから···

 だから、安いけどペアのネックレス買って、つけた。

「一応、アイツのも買ったけど···」

「つけてくれるかなー?晃樹」


「「······。」」

 何故、同じネックレスが···

「おかしい。これしかないって、お店の人が言ったから買ったのに。何故だ···」

 良樹が、買ってくれたネックレスと全く同じのを晃樹も旅行先で買ったとかで···

「やる!」

 ママとパパに2つをあげて、

「一家揃って、ペアネックレス···」

「笑える···」

「騙された···」

 ママ達は、かなり喜んでたけど、晃樹は複雑···


 ツンツンッ···

「何?」

 良樹に脇腹をつつかれて、

「今夜、慰めてやれ」

 耳打ちされた。

「その代わり、明日ヤラせて?」

 本気なのか、冗談なのか、わからない表情の良樹。

「いいの?」

 晃樹は、ママに向こうでやったテストを見せてて話してる。

「我慢する。お前の初めて貰ったの俺だし···」

「うん···。お風呂入ってくるね」

 周りに聞こえるように言い、バスルームへ。


 脱衣場で服を脱いでると、

「由依?」

 小さい声で晃樹が、ドア越しに声を掛けてきた。

「いい?」

 私が、返事をする前にドアが開かれ、静かに閉まる。

「由依···。寂しかった···」

 晃樹の匂い···

「晃樹···」

 良樹とは違う手の温もり、指使い···

 ンッ···ンッ···

 キスをされながら受ける、胸への愛撫···

「好きだ···由依」

 その手は、段々と下へ下り、緩やかな丘の中に眠る石をお越し始めた。

「由依?3日間アイツと何回ヤッた?」

 ゆっくりとさすりながら、問いかけてくる。

「わから···ない···んっ」

「オナは?」

「して······ない···あっ···」

 指の動きで、自身が濡れてるのがわかる。

「今夜、行くから」

「うん···」

 晃樹は、ドアを細く開けて誰もいないのを確かめると、静かに出ていった。

「晃樹もなんか変わったな···。お風呂お風呂」

 ゆっくりと温めのお湯を楽しんでると、いきなりドアが開いて良樹が入ってきた。

「バレるよ!」

「大丈夫!出掛けてくるって言って、コッソリ裏口から入ってきたから···」

「大丈夫かな···」

 良樹は、そそくさと服を脱ぎ、洗面台の下に隠していた。

 ザブッ···

「昔はさ、こうして一緒に入ってたけど···」

 バレないように小声で離話す。

「うん。いつだっけ?小3?かな。良樹が、いきなり言ったんだよね」

「俺はもう女と入らん!って···」

「そしたら、アイツも僕も入らんから!って」

「うん。言ってた」

 それから少しだけ、昔の話をしていて、

「そっちいっていいか?」

「そっちいこうか?」

 同時だったから、お互いなんか笑った。

「おいで···。アイツに食われる前に、少し食いたい」

 私は、立ち上がって良樹の膝に股がり、

「良樹···」

 自分からキスした。座ってると身長差は関係ないから。

「由依···」

 良樹の唇も舌も···私の石を触ろうとして、少し止まった指も···

「大好き···。触って···」

 声が出ないように耐えてると、良樹がキスしてくれた。

「愛してるから···」

「うん···」

「アイツに抱かれてこい」

「はい···」

  良樹の首に腕を回しながら、抱き締めた。

「じゃ、俺出るから···」

「うん」

 良樹が、勢い良く上がって、私を見下ろす。

「好きだから、さ」

「うん」

 摺り硝子に映る良樹のシルエット···

❨好きだなぁ···❩

 時間をおいて、私も出た。

「長かったのねぇ。のぼせちゃうわよ」

 ママが、のんびりした口調で言った。

「良樹は?」

 知ってて言った。

「コンビニー」

 晃樹が、ゲーム機から目を話さないで言った。

 私が、火照った身体で休んでいると、

「つっかれたぁ!由ー依ー」

 と良樹が、コンビニの袋を下げて帰ってきた。

「食うか?お前の好きそうな奴売ってたから、ついでに買ってきた。ついでに!」

 何故かそこを強調してくる良樹に、苦笑い。

 晃樹と3人でアイスを食べてから、部屋に戻った。

❨今夜くるんだ❩

 良樹は、いったい何を考えてるんだろう?


 しばらく、ベッドでゴロゴロしてると階段を登ってくる音がして、ドアが閉まる音か2回した。

 コンッ···コンッ···

 一度のノックから数秒おいで2度目のノック···

 窓を開けると、晃樹が入ってきた。

「いい?」

「うん···」

 ベッドまで行こうと振り返った瞬間、後ろから抱き締められ、モゾモゾとパジャマの上から胸を揉んできた。

「我慢···してた?」

 んっ···

 辿々しくパジャマのボタンを外し、荒々しく揉んできた。

 んっ···

「由依···由依···」

 首筋を強く吸い、抱き締められたままベッドへと倒れ込んだ。

 あっ···んっ···

 晃樹のようながむしゃらに攻められるのも好き。それは、良樹も同じだった。

 チュパッ···チュパッ···

 胸を吸いながらも舌先で乳首を舐めて、私の反応を伺う晃樹。

 はふっ···んっ、んっ、んっ···

「由依···」

「晃樹···」

 っ!!

 はぅっ!!んっ!んっ!

 股に顔を埋めながら、ピチャピチャと音を立て舐めてきた。

 ジュゥッ···

 はわっ···んっ···

「由依の匂い。好き」

 舌をチロチロと動かしては、時々息を吹きかけ、驚かせる。

「晃樹···きて···」

 晃樹は、少し笑って、

 ヌブッ···ヌブッ···ヌブッ···

 軽くピストン運動をしながら、

「ふんっ!!」

 と打ち付けてきた。

「大丈夫?痛くなかった?僕、ずっと我慢してたから」

 晃樹は、優しく髪をなでつけながら言ってきた。

「驚いただけ」

 ゆっくりと腰を動かしては、小さく呻いて胸を揉んだり、乳首を刺激してくる。

「由依の前より小さくなった?なんか、きついかも」

「わかんない。でも、気持ちいい···」

 晃樹が、動く度に身体の奥がフワッとなる。

「1回じゃ無理かも」

 腰を支えながら、グッと奥まで突いては、少し引いて、グンッと打ち付ける。

 はうっ!んっ···

「気持ちいい···もっと···」

 パンッ···パンッ···

 肌がぶつかる音もこころなしか大きく聞こえてきた。

 あっ···

「晃樹···」

 首に腕を絡ませ、身体を密着させた。

「由依···。今日って大丈夫?出したい」

 確か前の生理から数えると···

「うん。大丈夫···」

「ありがと」

 そう言うと晃樹は、グイグイ突いてきて、小さく呻いて止まった。

「ごめん。なんか、早かったかも」

 暫く繋がったままキスをして、拭いて貰った。

「どうだった?テスト」

「疲れる。でもさ、俺お前と同じ桜花受けたいから···」

「桜花?また、3人で行けるといいね」

「どうだろ。アイツは、開成だろ?頭いいんだし···」

 晃樹は、天井を見上げながら言った。

「晃樹と良樹ってさ、仲悪くなった?」

 晃樹の左手に手を絡めながら聞いた。

「はっ?喧嘩?してねーよ。ただ、僕らはある意味ライバルだから···。負けたくないんだ」

❨ライバル?なんの?❩

「じゃ、頑張らないとね!勉強だったら、私も良樹も教えて挙げられるから···」

「じゃ、もう一回···。由依、舐めて大きくして」

 私は起き上がって、晃樹のおちんちんを手で包み、口に入れた。

 おちんちんに自分の匂いがついていたけど、気にしないで口を窄めて動かし続けた。

 アァッ···ウウッ···

「由依、上に乗って動いて」

「うん···」

 晃樹のその部分にまたがり、おちんちんの先端を自分の入り口付近に当てこすり始めた。

 ウアッ···

「いいよ、由依。お前を感じたい···」

 ズッ···スブッ···ズンッ···

 んっ!!

 晃樹に言われる前に、私は腰を前後に動かし始めた。

 グチュグチュとした感覚が、伝わってきた。

 んっ···あっ···あっ···

「いいね。由依···きれいだよ」

 晃樹が、下から打ち付けてくると、私の胸も踊りだして、掴まれる。

 あんっ···あっ···あっ···

 身体を少し捻りながらの動きも楽になってきた。

「上手くなったね、由依」

 いいっ···んっ···あんっ!!

 強く突かれるとガンッとした気持ちよさが走る。

「由依、今度はバック···」

 抜いて、ベッドに四つん這いになると、

 グチュッ···ズンッ!!

 晃樹が、ガンガン突き始めた。

「いいね、いいっ。気持ちいい、最高」

 晃樹の声が大きく聞こえる。

 あんっ、あんっ···はっ···んぅっ···

「イキそう、晃···」

「いいよ、イッて。僕もイクから」

 さっきよりも激しく突かれ、

「だめっ、あっ、あっ、イッちゃう、イッちゃう···」

 はっ···んっ···んぅっ!!!

 熱さが一点に集中し、静かにベッドに落ちた私の上に、晃樹がのしかかってきた。

「由依ー、ありがと」

「背中···くすぐったい···」

 ベッドの中で、休んでいたら···

 ゴホッ···ゴホッ···

 誰かの咳き込む音か聞こえた。

「あら、良樹。咳?」

 呑気なママの声で、廊下に良樹が居たのがわかったけど···

❨ずっといたのかな?良樹···❩
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