僕の日常はいつも彼女に邪魔をされる。 私の日常はいつも彼を邪魔することである。

帰宅部部長

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一日目 幼馴染との再会

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 入学式。県内でもそこそこ偏差値の高い高校に入学。
中学校の同級生も数人進学。
ほとんど人との交流をしてなかった俺は喜ぶこともなく定められた席に着く。
「おんなじクラスだね。お互い頑張ろうね。」
『そうだね。これからもよろしく。』
中学校の同級生の女子が話しかけてきたので一応答えておいた。これでいいのだろうか?

昼休み。初めての学食。
思ったより普通に美味しかった。
さて、帰る準備。
配布物多いな。昼からは何の用も無いので寮に籠って食う寝る遊ぶの生活をしよう。
今日はこれまで、の声を聞き一番に教室を出る。


廊下を歩き玄関を過ぎたその時、後ろから声を掛けられた。

「君、   出會彩都(であいいろと)君だよね?ほら、幼稚園と小学校一緒だったじゃん。」
『もしかして、幸船屋矢さん?』
「そうそう、幸船矢舞(さちふなやまい) だよ?昔みたいにまいちゃんって呼んでくれればいいのに。」
『そんなことしたら勘違いされるでしょ。』
「そう?」
『相変わらずその天然な性格は変わんないんだね。』
「昔の私を覚えていてくれてるんだ!嬉しい。」
『じゃあ、俺は部屋に行くから。おやすみ。』
「何言ってるの?」
『何が?』
「まだ一時だけど?」
『もう今日は会わないでしょ。』
「私とは遊んでくれないの?舞泣いちゃうよ?」
『勝手にどうぞ。』
「もういい。じゃあまた。」
『あぁ、じゃあな。』
「うん、また後でね。」
そう言って舞はほくそ笑んだ。
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