ヤンキーアネゴと真顔少女

花園倉

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年末年始旅行!【旅行編】

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「よし。鍵もかけたな。じゃー行くぞー!」

『『おー!』』

 いろいろ問題が起きた、騒がしいクリスマスもなんとか過ぎさり、年末の朝6時頃、木々に雪が所々に残る日。快晴の空の下、アネゴ達は出かけようとしていた。アネゴ達は家の鍵をかけ、車に荷物を詰め込み、車に乗り込んで意気揚々と車を走らせた。向かう先は関西国際空港である。

「んー!はぁー。今日はいい天気っすね~!絶好の旅行日和っすね!アネゴ!」
「そうだな~。せっかくの年末だしな。たまには遠征でもしなきゃやってらんねーからな!」

「………旅行…?」

 マイは朝の早くに起こされていたせいか、眠そうにボーッとしながら後部座席に座っていた。

「そうっすよ!今日は旅行に行く日なんすよ!いきさきはねー、こんな寒い所じゃなくて、暖かい良い所に行く事にしたんっすよ!いつもなら、家で年末年始を過ごすんっすけど!今年は思い切って旅行に行くことにしたっすよ!」
「まぁ、マイは着いてからのお楽しみって所だな」
「……そう…」

 アネゴ達はスマホのナビを頼りに道を進み、向かった。ちょっとして高速道路に入った。交通量はそんなに多くなくて、意気揚々と進めた。途中パーキングエリアで休憩をとりながら関西国際空港に車を走らせた。

「あれっすねアネゴ」
「ん?」

「途中パーキングによると無駄遣いしてしまいやすよね~。ついつい美味しそうなものを見つけては買ってしまいやす…。自分の意志の弱さに呆れてしやいやすね」
「はん!別にいいんじゃねぇーか?それも旅の醍醐味ってやつだろ?買いたいもの買うのも、日頃のストレス発散だろうしな。別にいいんじゃねぇーか?ただな、考えて買えよ?お荷物はこれ以上は無理だからな」

「了解っす!えっと…そういえばマイは…あ!後ろで…寝ていやすねー」
「全く…、気楽なもんだな~。こいつ」
「いいじゃないっすか!寝てる顔…日が差してまるで天使のような寝顔っすよ!!見てるだけでこっちが癒されやすね~」
「ふん。起きていたら無愛想だがな」

 そんな会話をしながら空港まで走らせた。年末ってこともあって、途中渋滞につかまりながらも少しずつ、向かったのであった。1時間10分、車を走らせ、無事に関西国際空港に到着した。車を空港の駐車場に止め、マイを起こし、荷物を降ろし、ターミナル1に入った。年末を海外で過ごそうとする団体が列をなして、受付で並んでいた。

「海外勢は凄い列っすね~」
「まぁ、俺らは国内だからあんまり影響ないけどな。予約もできてるしな」
「そうっすね~。じゃー搭乗まで待ちやしょうか!マイはトイレとか大丈夫っすか?」
「うん…行く…」

「わかりやした!一緒に行きやしょう!アネゴ~荷物~よろしくっす!」

 アネゴに荷物を預け、マキとマイは手をつないでトイレに向かった。

「忙しないなーあいつも…。タバコで吸うか…、あ、ここは喫煙禁止か。ケッ」

 途中トイレ休憩を挟みながら搭乗時間までアネゴ達それぞれ時間を潰し、待った。そしてしばらくして搭乗時刻になり、マイとアネゴ達は荷物を持ち、長い通路を歩き、チケットを渡し、飛行機に乗り込んだ。3人は指定席に座り、しばらくの空の旅をゆっくり過ごした。しばらくして目的地の場所《沖縄県・石垣市空港》に到着した。


「やーっと着いたなー。もう寝るのもいい加減、飽きたぜ~!」
「たしかに退屈でしたっすね。まぁあっしは幸せでしたっすけど!」
「ケッ!何やってんだか。おい!マイ!ボーッとしてんじゃねぇーぞ?さっさっと荷物を持って行くぞ!」
「うん…」
 また同じ細い通路を通り、空港内に入った。マイはまだ眠そうにウトウトフラフラと歩いていた。

「んー…あんなに寝たのにまだ眠りたいとは…さすが子供っすね。しかし、空港に…着替えるところなんてないですし、とりあえず荷物を持ってホテルに向かいやしょう!着替えるのはそこまで我慢するのが良さそうっすね!」
「それが一番みたいだな。それまでの我慢かー。まぁ寒くはないから俺はいいけどな」

 一行はタクシーに乗り、ホテルに向かうのであった。何事もなく無事に島につき、マイとアネゴ達は石垣島旅行を楽しむのであった。
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