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嘘2
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しおりを挟む「あと、飽きたら一切関わらねぇよ」
「…っ」
「やっぱり信じてねぇツラだな?」
ぐいっと手を引っ張られ、葉人は呆気なく司郎の上へと倒れ込む。
「あっ…!」
「悪い話じゃないだろ?」
司郎の上に倒れ込んだ葉人は、慌てて飛び退こうと身を引いたが、司郎の腕がそれを許さなかった。
「基本、俺は善良なんでね」
「し、信じられるわけ…ないだろっ…」
体を触ろうとして来る司郎の腕を押し退けながら言うと、ぱたりとその動きが止まった。
その突然のことに、驚いて抵抗を止める。
「わかってねぇな?俺はいつでもあいつみたいに脅せるんだぜ?」
そういって広げられた携帯の画像から、葉人は目を逸らし唇を噛む。
きつく噛まれたそこが、赤く充血する程の時間を待ってからゆっくり息を吐くと、ポツリと司郎に尋ねた。
「…誰にも…言わない?」
くっと司郎が喉の奥で笑い、携帯を閉じた。
「誰に言って欲しくないんだ?」
答えようとしたが言葉が出ず、長い睫毛を伏せて首を振った。
その姿をからかうように笑うと、司郎は葉人の腰を引き寄せて口づける。
「イイコだ」
その言葉を聞きながら、葉人は司郎の舌が口内を犯すのを感じ、蜘蛛の糸に絡め取られるイメージが浮かんだ。
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