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屋上
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しおりを挟むぐちょぐちょと水音が耳を掠め、かり…と指先が前立腺をかすった瞬間、葉人の体が跳び跳ねる。
「ぁぁあんっ」
「あーなんて言うんだっけ?ゼンリツセン?気持ちいいんだろ?」
そう 言うと司郎の指は執拗にそこを責め始める。
「あっあ、あ…っ!!」
「あ、じゃわかんねぇよ」
「っん…い…ぃ……そこ…ぁっい…」
「イヤ?」
あられもなく白い首をのけ反らせて喘ぐ葉人に、片眉を上げてそう尋ね返した司郎はさっと指を引き抜く。
赤い中身を見せながら、名残惜しげに後孔がひくりと痙攣する。
「やだぁっ!やめちゃ…んっ…」
こちらを見下ろす司郎にすがり付くと、司郎の手が髪を掴む。
「ぁ…っ!」
「ほらな、やっぱヤられるのが好きなんだろ?」
切れ長な目がにやりと笑うと、ペロリと葉人の唇を舐め上げる。
それに応えるように、葉人は唇を押し付けて舌を差し込んだ。
「ふ……ぅん…っ」
葉人からのその積極的な口づけに、微かに驚いた表情を滲ませたが、自分の口内の舌を押し返し、主導権を握る。
「ハナトの舌、ヤらしいなぁ…赤くてぬらぬらして……誘ってる」
「んっ…っ」
「まだヤりたくないか?」
その問いかけに、とろりと快楽に濁った目を向けて首を振る。
「………シたい」
唾液で艶やかに濡れた唇からその言葉が零れ落ちた。
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