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効果
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しおりを挟むガタン!と揺れた車の震動に、葉人が小さく声を上げる。
砂利の上を走る震動に、きつく瞑った瞼から涙を溢して首を振る。
「んんっぁ、…っや…!」
ぎっ…とサイドブレーキを引き、いつも険しい感じのする目を丸くさせた司郎が振り返る。
「おい!!ナニおっ始めてるんだっ!?」
「何もしてない!葉の様子が…」
司郎はシートを倒し、小さく悶える葉人の方へとにじり寄った。
胸の前で固く結ばれた手を取り力を込めて左右へと押し開くと、縄の跡のついた牡芯が痛々しい程の主張を見せながら、てらてらと透明な液を垂らしているのが二人の目に飛び込む。
「…ひぅっ……ん…、見ないでぇ…も……限界…っ」
啜り泣きながら首を振ると、その震動に合わせてソレもちろちろと卑猥に揺れ動く。
救い出されたと言う安堵感の隙間に、光彦が飲ませた薬が滑り込んで葉人を苛む。
「せん、せ…に……飲まされ、て…っ」
「…クスリ…とかか?」
「ぅ…ん、っ…」
二人の男の目に晒された羞恥に、葉人は膝を擦り合わせる様にしてソレを隠そうとしたが叶わなかった。
目が眩む程の欲情に、葉人の意識が霧散する。
「こっち向け」
司郎の手が、葉人の股間へと伸びて主張をやんわりと握り締める。
「ゃらっ…あ、ぁあっ!!」
その刺激だけで達した葉人のモノが、白い液体を吹き上げ、腹や髪を汚す。
びくりびくりと大袈裟とも言える痙攣を繰り返し、残滓を吐き出して葉人はまた震え始める。
「やぁ…せん…ぱ……放し…」
そう懇願する葉人の腰は、言葉とは裏腹に怪しげに揺らめいては司郎の手に擦り付けるように蠢く。
ぬちゅぬちゅ…と先走りが司郎の手を伝ってシートに染みを作る。
「ぁ、んんっァ、…イ……」
「先輩っ!!」
「あ?」
「止めてくれっ」
葉人を慰めていた司郎の手を払い、威が二人の間に体を割り込ませる。
「ぁん…っ」
「どけよ」
「葉が薬でこんな風になってる時にするなんて…おかしいでしょ」
「バカか」
そうばっさりと言い、威の背後を指差す。
そこには、クチュ…と水音をさせながら自身をしごきあげ、指を差し込んで自らを慰め様とする葉人がいた。
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【2021/10/29を持って、こちらの短編集を完結致します。
同シリーズの[完結済み・年上が溺愛される短編集]
等もあるので、詳しくはプロフィールをご覧いただけると幸いです。
ありがとうございました。
引き続き応援いただけると幸いです。】
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