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効果
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しおりを挟む「っ!!」
「こんな時はクスリが切れるまでヤりまくるってのがセオリーだろ?」
「…こんなのは…葉の意思じゃないっ葉!もうやめろっ」
苦し気にそう言い、とろりと惚けた表情で自慰に耽る葉人の腕を取る。
「ぁ…んっ……おね、が…、も、少し…ぃんっ」
威を押し退け、司郎の手が葉人の胸の突起をこねくり回す。
「ひぃっ…っ!」
先端からだらリと雫が溢れ出す。
「ハナトの意思……ねぇ」
意味ありげに笑い、肩を震わせて俯く威に問い掛ける。
「ソレをお前が言うのか?」
「く…っ」
「さぁどうする?苦しんでるハナトを抱くのか抱かないのか?」
そう言いながらも、司郎の指先は葉人の性感帯をなぞり、あえがせ続ける。
堪らなくなった葉人が、司郎の指を自らの秘部へと招いてねだる。
「…ここぉ、んっ…ァ、アァっ!!ぐちゃぐちゃに、シて…っ」
「っ…葉っ!しっかりしろ!」
「ぁふ…、あ、ぁ、んっ!!や、た…け………見ちゃ、やら…ぁっ」
顔を赤くし、愉悦に歪めながら威を押しやる。
「おい、タケル。俺はこいつを楽にしてやりたい。ヤらないなら出てろ」
くぃっと顎で外を示す。
「俺は3Pだろうが構わねぇけどな」
「…お…れは…」
ぎゅぅっと拳を作り、司郎の指で今まさに達しようとする葉人に向き直る。
噛み締め、新たな血をこびりつかせた唇に口づけた。
「葉っ!!」
触れた唇の感触に体を震わして葉人が顔を上げる。
小さなその顔を両手で包み込み、威はもう一度深くキスをした。
「はぁ…っ!!」
息苦しさに身を捩り、弾みで抜けてしまった指を恨めしげに睨み付ける。
「葉…薬が切れるまで…傍にいるから……我慢、出来るよな?」
ぼんやりと濁った瞳からポトリと雫が溢れ、抱き締めた威の服の上に落ちて染みを作っていく。
「たけ…るぅ…っ」
ぐず…と鼻を啜り、葉人は威の胸元にすがりながらいやいやと首を振って応える。
「…く…るし…っ」
「俺、ずっとこうしてるからっ」
大きな手に抱き抱えられた葉人は、泣きじゃくりながら更に首を強く振って見せた。
「威……なんで…オレ、…こんな目に遭ってるの!?…っ……」
力の入らない拳が威の胸を叩き、睫毛に雫を溜めた目が見上げる。
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