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フェネクス
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しおりを挟む「っ…動くなって!」
「や、やっ!無理っ」
腕を拘束され、ろくろく動けない身でできる抵抗なんてたかが知れていたが、葉人はのたうってその糸から庇おうと体を捻る。
「じっとしろよっ!」
「ぃっ…いああああぁぁぁぁ!」
ぎゅうっと力強く袋を握られ、その痛みにポールが跳ね上がる程に飛び上がった。
「ほら、入ってくだろ?」
「―――っ…くぅっ」
急所を握られ、生理的に涙を零す葉人などお構いなしに、鷹雄の指は動いてテグスを葉人の中へと沈めて行った。
「ひ…ぃ……」
つぷりつぷりと入って行くそれは、太さがほとんどない為に痛みはないが…
けれど確実にそこにあると言う感触だけを伝えてくる。
「ぃ、…や……助けて…」
軽く上下に動かされると、尿道のナカがむず痒い様な感触を伝え、ソコが快感を生む個所なのだと言う事を葉人に知らしめた。
音すら立てずにテグスが飲み込まれていく。
モノの中ほどまで入ってしまうと、葉人の唇から声は漏れなくなり、恐ろしさに微かに震えるだけとなった。
「―――っ」
ぴくり…と葉人の視線が揺れ、その瞬間を見逃さなかった鷹雄はいやらしく口を歪めた。
「届いた?」
「と…ど……?」
ドコにと言う質問は、激しく抜き差しの始まったテグスが与えるむず痒い様なじんわりとした快感に遮られて咥内に消え、代わりに小さな喘ぎが漏れた。
「なに…や……っん…これ、やだ……」
抜き差しされるのは細い糸の筈、なのにソレが生み出す気持ち良さは今までに感じた事のない物で…
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