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終わりは始まりの合図
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ふと目を覚ますと周りには何もないが不思議と神秘的な場所で俺は椅子に座っていた。
頭がいたい。自分が何をしていたのか思い出せない。ていうかここどこだ!?
俺がいろいろな意味で頭を抱えていると
「うお!?まぶしっ!」
突然目の前に直視できないほど眩い光があらわれた。その光のなかには一人の女性が立っていた。
そして……
「初めまして伊達優真さん。残念ながらあなたの人生は終わってしまいました……」
と悲しそうにそう告げた。
金色の髪と目に透き通るような白い肌、そして、とても神秘的な雰囲気を出す彼女は神様か天使のようだ。
俺が呆気にとられていると
「私の名前はイリアです。この展開で光の女神というものをやっています。あなたはついさっき、交通事故で亡くなってしまいました……」
......今何て言った?俺は死んでしまったのか?そうだ、思い出してきた。
俺は大学の合格発表の帰りに合格した喜びのあまり赤信号に気づかず車に跳ねられたんだった......
遠足は帰るまでとはよくいったもんだ。
「思い出しましたか?」
「……はい、思い出しました……」
正直死んだことに実感を持てない。
でも……親友や家族ともう会えない、自分の夢だった「教師になる」ことが叶わないと考えると涙がでてきた。
「あの……大丈夫、じゃないですよね」
イリアさんが心配そうに気を使ってくれて自分が涙を流していることに気がつく。
「……俺は、死んでしまったんですか?」
「……はい」
「……俺は、もう友達とも家族とも会えないんですか?」
「…………はい」
そうか、もう会えないのか。
心の中でみんなに「ありがとう」と「ごめん」とつぶやく。
ただ、自分の死がみんなの枷にならないことを俺は祈ることしかできなかった。
「……じゃあ教師という夢も、もう諦めないといけませんね」
「いいえ!!それはまだ早いです!!」
イリアさんが急に自分の顔の前にやってくる。
って、近い近い!!
「そ、それで、教師を諦めるのが早いというのは?」
「はい!今伊達さんには二つの選択肢があります。一つは生まれ変わって赤ちゃんからやり直すこと。もう一つは記憶や身体、精神をそのままにして生まれ変わることです。ただし、あなたが元いた世界以外という制約になります。」
「つまり、生まれ直すか別の世界に行くか、ということですか?」
「はい、そのような認識で結構です」
……そんなの決まっている。このまま自分の人生は何もいいことありませんでした、と諦めるより……
「じゃあ、二つ目の別の世界に行くことでお願いします!!」
可能性にかけたほうが何倍もいいに決まっている!!
「了解しました。では、あなたが行く世界のことについて少しお話ししましょう。何の情報もなかったらさぞ大変でしょうしね」
そういうとイリアさんは笑顔を向けてくる。……ヤバイ、かなりドキッとした
「あ、はい!お願いします!」
「まず、そうですね~伊達さんはゲームとかアニメとか好きですか?」
「え?あっ、まあそこそこですけど……」
「じゃあ異世界というとどんなことを想像しますか?」
「んーーゲームとかだとゴブリンとかスライムとかがでてくるファンタジーな世界?でしょうか」
「ええ、おっしゃる通りです。あなたが行く世界はそんなモンスターが住んでいる少し危険な世界です。日本と比べて平和とはあまり言えませんね。」
「なるほど。ゲームから考えると、そのモンスターを倒したり、そのための武器を作ったりしてお金を稼いで生活する……みたいな感じですか?」
「まあそんなところですね、飲み込みが早くて助かります。」
ゲームは王道ものをよくやっていたから何となくわかる。でもそれじゃあ……
「……教師なんてなれるんですか?」
今の話だとほとんど冒険者や職人として生きていくしかないと言っているようなものなんだが……
「ご安心を。この世界にも教師というものがあります。ただ、日本とは少し変わっていますが……」
まあ、異世界だから多少は違うんだろう。
「……何となく分かりました。じゃあ、もうお願いしていいですか?」
「え?他に何か聞かなくていいんですか!?」
「はい、百聞は一見に如かず、早く見たいんですよ!その世界に!!それに……ここにいるとどうしてもみんなのことが頭から離れられなくて……申し訳ないというか何というか……」
何も行動していないと自然と嫌なことだけ頭によぎる。自分には仲のいい友人もいたし家族とも仲が良かった。
それなのに何も言えずに別れてしまったことが心残りで悔しい。言い方を変えれば、早くこの場所から逃げ出したい。
「そうですか……じゃあ転生前に一つサービスをしましょう」
「サービス?」
ラノベとかだとよくあるチート能力でもくれるのかな?
イリアさんが手を広げる。すると紙とペンがあらわれた。
「遺書……ではないですがこの紙に残してきた人たちに何か書いてあげて下さい。私が届けてきてあげますよ」
「え!?そんなことできるんですか!!」
「はい、さしずめ天国からの手紙と言ったところでしょうか?」
それは……どんなものより一番欲しいものだった。
「よし!これでいいかな……」
小一時間ほどみんなについて書いてた。途中何回も思い出しては泣いてと繰り返しながらも書き終わった。
「では、あなたを送った後、この手紙を届けますね」
「はい!ありがとうございます!!……これで思い残すことはありません」
「そうですか、それは良かったですね!」
イリアさんがまた輝くような笑顔を見せてくれる。……不覚にもまたドキッとしてしまった。
「あ!後この紙と、少しですがこの世界のお金を」
俺は折りたたんである紙とお金の入った小袋を受け取った。
「この紙は?」
「ふふ、着いたら読んでくださいね!」
「……もしかしてラブレターとか?」
「なななな!!ち、違いますよーー!!!」
女神様は照れている姿も可愛らしい
「もう!……では始めます。」
イリアさんがそういうと俺が座っている椅子の下に魔法人がでてくる。そして光があらわれて俺を包むように纏う。
「では伊達優真さん!良い人生を!!」
みんなに対する後ろめたさも手紙を書いてだいぶ無くなった。
さあ!待っていろよーー!俺の異世界教師ライフ!!
頭がいたい。自分が何をしていたのか思い出せない。ていうかここどこだ!?
俺がいろいろな意味で頭を抱えていると
「うお!?まぶしっ!」
突然目の前に直視できないほど眩い光があらわれた。その光のなかには一人の女性が立っていた。
そして……
「初めまして伊達優真さん。残念ながらあなたの人生は終わってしまいました……」
と悲しそうにそう告げた。
金色の髪と目に透き通るような白い肌、そして、とても神秘的な雰囲気を出す彼女は神様か天使のようだ。
俺が呆気にとられていると
「私の名前はイリアです。この展開で光の女神というものをやっています。あなたはついさっき、交通事故で亡くなってしまいました……」
......今何て言った?俺は死んでしまったのか?そうだ、思い出してきた。
俺は大学の合格発表の帰りに合格した喜びのあまり赤信号に気づかず車に跳ねられたんだった......
遠足は帰るまでとはよくいったもんだ。
「思い出しましたか?」
「……はい、思い出しました……」
正直死んだことに実感を持てない。
でも……親友や家族ともう会えない、自分の夢だった「教師になる」ことが叶わないと考えると涙がでてきた。
「あの……大丈夫、じゃないですよね」
イリアさんが心配そうに気を使ってくれて自分が涙を流していることに気がつく。
「……俺は、死んでしまったんですか?」
「……はい」
「……俺は、もう友達とも家族とも会えないんですか?」
「…………はい」
そうか、もう会えないのか。
心の中でみんなに「ありがとう」と「ごめん」とつぶやく。
ただ、自分の死がみんなの枷にならないことを俺は祈ることしかできなかった。
「……じゃあ教師という夢も、もう諦めないといけませんね」
「いいえ!!それはまだ早いです!!」
イリアさんが急に自分の顔の前にやってくる。
って、近い近い!!
「そ、それで、教師を諦めるのが早いというのは?」
「はい!今伊達さんには二つの選択肢があります。一つは生まれ変わって赤ちゃんからやり直すこと。もう一つは記憶や身体、精神をそのままにして生まれ変わることです。ただし、あなたが元いた世界以外という制約になります。」
「つまり、生まれ直すか別の世界に行くか、ということですか?」
「はい、そのような認識で結構です」
……そんなの決まっている。このまま自分の人生は何もいいことありませんでした、と諦めるより……
「じゃあ、二つ目の別の世界に行くことでお願いします!!」
可能性にかけたほうが何倍もいいに決まっている!!
「了解しました。では、あなたが行く世界のことについて少しお話ししましょう。何の情報もなかったらさぞ大変でしょうしね」
そういうとイリアさんは笑顔を向けてくる。……ヤバイ、かなりドキッとした
「あ、はい!お願いします!」
「まず、そうですね~伊達さんはゲームとかアニメとか好きですか?」
「え?あっ、まあそこそこですけど……」
「じゃあ異世界というとどんなことを想像しますか?」
「んーーゲームとかだとゴブリンとかスライムとかがでてくるファンタジーな世界?でしょうか」
「ええ、おっしゃる通りです。あなたが行く世界はそんなモンスターが住んでいる少し危険な世界です。日本と比べて平和とはあまり言えませんね。」
「なるほど。ゲームから考えると、そのモンスターを倒したり、そのための武器を作ったりしてお金を稼いで生活する……みたいな感じですか?」
「まあそんなところですね、飲み込みが早くて助かります。」
ゲームは王道ものをよくやっていたから何となくわかる。でもそれじゃあ……
「……教師なんてなれるんですか?」
今の話だとほとんど冒険者や職人として生きていくしかないと言っているようなものなんだが……
「ご安心を。この世界にも教師というものがあります。ただ、日本とは少し変わっていますが……」
まあ、異世界だから多少は違うんだろう。
「……何となく分かりました。じゃあ、もうお願いしていいですか?」
「え?他に何か聞かなくていいんですか!?」
「はい、百聞は一見に如かず、早く見たいんですよ!その世界に!!それに……ここにいるとどうしてもみんなのことが頭から離れられなくて……申し訳ないというか何というか……」
何も行動していないと自然と嫌なことだけ頭によぎる。自分には仲のいい友人もいたし家族とも仲が良かった。
それなのに何も言えずに別れてしまったことが心残りで悔しい。言い方を変えれば、早くこの場所から逃げ出したい。
「そうですか……じゃあ転生前に一つサービスをしましょう」
「サービス?」
ラノベとかだとよくあるチート能力でもくれるのかな?
イリアさんが手を広げる。すると紙とペンがあらわれた。
「遺書……ではないですがこの紙に残してきた人たちに何か書いてあげて下さい。私が届けてきてあげますよ」
「え!?そんなことできるんですか!!」
「はい、さしずめ天国からの手紙と言ったところでしょうか?」
それは……どんなものより一番欲しいものだった。
「よし!これでいいかな……」
小一時間ほどみんなについて書いてた。途中何回も思い出しては泣いてと繰り返しながらも書き終わった。
「では、あなたを送った後、この手紙を届けますね」
「はい!ありがとうございます!!……これで思い残すことはありません」
「そうですか、それは良かったですね!」
イリアさんがまた輝くような笑顔を見せてくれる。……不覚にもまたドキッとしてしまった。
「あ!後この紙と、少しですがこの世界のお金を」
俺は折りたたんである紙とお金の入った小袋を受け取った。
「この紙は?」
「ふふ、着いたら読んでくださいね!」
「……もしかしてラブレターとか?」
「なななな!!ち、違いますよーー!!!」
女神様は照れている姿も可愛らしい
「もう!……では始めます。」
イリアさんがそういうと俺が座っている椅子の下に魔法人がでてくる。そして光があらわれて俺を包むように纏う。
「では伊達優真さん!良い人生を!!」
みんなに対する後ろめたさも手紙を書いてだいぶ無くなった。
さあ!待っていろよーー!俺の異世界教師ライフ!!
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