知力がカンストの俺は異世界で教師になりました

DetaRan

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就任するのは甘くない

まずはギルドに行こう

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 またまた目を覚ますとそこは日本とは全く違う見知らぬ土地で俺は立っていた。
「ここが……異世界なのか」
 自分が本当に異世界にいるのか実感がまだ持てていないが、目の前の木やレンガの家、道脇に八百屋のような店があり、まるで中世にきたかのような雰囲気だった。
 しかし、賑わう雰囲気の中、明らかに服ではなく装備と呼ぶにはふさわしい人もいる。
 ……どうやら本当に異世界にきたようだ。

「そうだ!たしかイリアさんから何か紙をもらったような……」
 と服のポケットを弄って中にはさっきもらった紙とお金を取り出す。
「なになに?『イリアの初心者異世界ライフについて』だと?ええーと」
 
 その中に書いてあることをまとめると、どうやら俺はアーリアという町にいるらしい。
 まず俺はギルドというところで自分の戸籍のようなもの、ギルドカードというものを作り、自分のステータスを確認する。基本はそのステータスにあった職に就くらしい。
 冒険者なんかは筋力や走力が高い、また知力とMP(マジックポイント)が高いと剣士や魔法使いになりやすいそうだ。
 教師に向いている人のステータスは知力と……筋力?冒険者向けの教師……ってことなのかな?
「まっ、とりあえずギルドに行ってみるか」
 ご丁寧にイリアさんから貰った紙に地図が書いてあったので迷うことはなかった。



「おーーーーすごいな……」
 ギルドの前に来るとかなりでかい建物だとわかった。この中でギルドカードを手に入れるんだよな。
「う、結構緊張するなーー」
 この緊張は受験の時の面接に入る前に似ている気がする……
 深呼吸して落ち着いてーー
「何かお困りですか?」
「うおっ!?」
 突然背後から声をかけられて変な声を上げてしまった。
「い、いいえ!あ、怪しいものじゃなくてですね!その、ここの……」
「クス、敬語じゃなくて大丈夫ですよ。新しく登録される方ですよね?あ、私はマリンというものです。」
 どうやら俺のことを不審者とは思ってないらしい。見たところマリンは10歳くらいの女の子に見える。黒髪が似合うとても可愛い子だ。
「あ、うん、そうなんだよ。ここに登録しないと生きていけないぞーーで言われてね。でもなんか変に緊張しちゃって……あ、俺の名前はユウマっていうんだ」
「ユウマさんですか!いい名前ですね!」
「そうかな?ありがとう、マリンもとっても可愛くていい名前だと思うよ」
「そ、そうですか?そんなこと言われたの初めてですよ」
 マリンは顔を赤くして照れてもじもじしている。でもすぐにはっとして俺の顔を見る。
「ユウマさんはここにくるのは初めてなんですよね?どこか遠いとこからきたのですか?」
「ああ、かなり遠くの遠くの場所からね」
 まさか日本なんて言ってもわかるわけないし、これからも田舎ということにしておこう。
「そうなんですかーーまま、立ち話もなんですしギルドに入りましょう!!」
「おっ、おう」
 マリンに手を引っ張られてようやく俺はギルドに入ることができた。
 ……ちょっと情けないな




「おーーすっげぇなーー」
 ギルドの中にはたくさんの人がいてみんなお酒を飲んだり、クエストの話をしているようだった。なんかこういう雰囲気は新鮮で楽しい。
「ここが登録所なんだけど……ユウマさんメルト持ってる?」
「メルト?ああ、お金のことか?」
 イリアさんから貰った紙に書いてあったな。このメルトっていうお金はだいたい日本と同じくらいの価値を持つと思っていいらしい。
「ええっと、だいたい1万メルトぐらいかな?」
「あっ!それなら大丈夫です。手数料がかかるんですが3千メルトだから足りますね!じゃあいきましょーー!!」
 良かった。ここで足りなくて詰むとかなくて……


「初めまして、初めて登録される方ですか?」
「はい、ダテ ユウマと申します」
「では、ユウマさん。まずは手数料として3千メルト必要なのですがありますか?」
「はい、ここに」
 とお金を渡す。どうやらちゃんとたりたようだ。
「はい、確かにいただきました。では早速ギルドカードを作りましょう!」
「わかりました、お願いします!」
 そういうと俺の下に魔法陣が現れる。
 数分待つと
「はい!お疲れ様です。出来上がりました!見てみてください」
「はや!?どれどれ?」
「私にも見せてよーー」
「ほれ、基準がわからないからどんなもんか見てくれよ」
 マリンと一緒にギルドカードを見ると知力の数字が3桁で高そうだがそれ以外はどうなんだ?
「マリン?これどう思う?」
 マリンの方を見るとなんか笑いをこらえているように見える。
「……おい、どうした?」
「い、いえ!ただ、そのーー頑張ってください!」
「えーー!?なんだよその感じ?もっとはっきりしてくれよ」
「……いいんですか?怒らないでくださいよ?」
「うん、大丈夫大丈夫」
「では私からの評価ですが……まず、筋力や走力なんかの冒険者の基本ステータスが平均値どころか12歳の私の半分以下で相当やばいってことと、なぜか知力がカンストするくらい高いのにMPがこれまた低いっていうのがおもしろ……いや不思議で、はい。はっきり言ってゴミですね」
「ご、ゴミーーーー?!」
 想像以上に馬鹿にされた!
「くそ!お前のも見せてみろ!」
「ど、どうぞ」
 どれどれ、俺のと比較すると…………
「知力以外まけてんじゃねーーーーーーーーーかーーーーー!!!!」
 ここまで差が出るとは……
「言っておきますけど私はこれでもかなり低い方ですよ?ユウマさん相当ひ弱ですね……」
「もうやめて、引きこもって勉強とゲームしかしてこなかったんです……」
 くそーー、もう少し筋トレとかやってれば良かったな……
「ま、まぁでも?俺はこの町で教師になることが夢だし?筋力とかどーーーーーーでもいいし?むしろ知力が高くて、マジ感謝って感じだわーー!!」
「えっ?教師ですか?あれ?でも確か教師になるためには……」
「とりあえずありがと!教えてくれて、少ないがお礼だ。じゃ、またどこかで会えたらなーー!!」
 そう言って俺は逃げるようにギルドを出た。
「あっユウマさん!ギルドカード忘れてますよーーーー!!」
 そして、戻ってきた。
 
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