50 / 166
第二章
変化するわたしの日常⑤
しおりを挟む
「では、エルお嬢様。何をして過ごされますか?」
うむ。口の右下に艶ぼくろがあるから、アンネリースだね。
「あのにょね おえきゃき しゅるる」
ヒマだからねぇ。お絵かきでもしますか。
わたしの芸術を爆発させてやんよっ!!
「そうですか。では、紙と絵の具等を準備いたしますね。少々お待ちください」
アンネリースがお絵かきの準備をしてくれる。
その間にわたしは、自分が座る位置をセットする。
おとしゃまとか、かぁしゃまの部屋の家具って基本大人サイズだからねぇ。ソファーからテーブルまでは手が届かないし、直接床に座ってもテーブルが高くてこちらもいまいち。
だから、直接床に座った時にいい高さになる様に、ソファーの上に置いてあるクッションを使って高さを調整するのだっ!!
「うんちょっ、うんちょ…」
「エルお嬢様、何をしておいでで?」
ん?目の下に泣きぼくろがあるから、アメリアだね。
「おえきゃきの じゅんび しゅるる」
「ちゅくえ たかいたかい なの」
「おちょん しゅる ちょーしぇー」
「なるほど。では、エルお嬢様の子ども用の机とイスを準備いたします。お待ちください」
「ふぇ??」
子ども用の机、あったんかいっ!!
思わず、呆然としてしまう。すると、ソファーの上でそれを見ていた、ペルルがぷひっと笑う。おのれ、ペルル…。何か、かぁしゃままで微笑ましく見ているではないか。
「「エルお嬢様、お待たせいたしました」」
アメリアとアンネリースが、ササッとお絵かきの準備をしてくれる。
もう気を取り直して、お絵かきに集中だっ!!
ふふ~んっ♪ふふ~んっ♫
「エルお嬢様…。そちらは何の絵でございますか…?」
「う?」
鼻歌を歌いながら、ノリノリで絵を描いていたら、アメリアが若干戸惑い気味に聞いてきた。
ん?これ??
「あにょねぇ~」
「きょっち しぇーれーしゃん」
「きょっち ぺりゅりゅぅ~っ!!」
ドヤぁ~っと、絵を掲げて見せる。
「「な…なるほど…??」」
んん??何か思ったのと反応が違う…。こういう時って、『良く描けていますね』とか『素晴らしいです』とかっていう反応じゃないの??
〔エルの絵、独創過ぎっきゅ…。しかもボクの絵、全然似てないっきゅ~っ!!〕
あれれぇ~??そうなの?良く描けてると思うんだけど…。わたし、前世では美術の成績良かったけど??おかしいな??
わたしが、あれれぇ~??と首を傾げていると、
「あらぁ。エルちゃん、上手ねぇ。後でお父さまにも見せてあげましょうね」
と、かぁしゃまに言われた。
そうですよねっ!!1歳児の絵にしては、良く描けていますよね!?
〔エル…〕
自分で自分をなぐさめていると、ペルルに残念なものを見るような目で見られた。
何だよう…。わたしは褒めて伸びるタイプなんですぅ~っ!!
うむ。口の右下に艶ぼくろがあるから、アンネリースだね。
「あのにょね おえきゃき しゅるる」
ヒマだからねぇ。お絵かきでもしますか。
わたしの芸術を爆発させてやんよっ!!
「そうですか。では、紙と絵の具等を準備いたしますね。少々お待ちください」
アンネリースがお絵かきの準備をしてくれる。
その間にわたしは、自分が座る位置をセットする。
おとしゃまとか、かぁしゃまの部屋の家具って基本大人サイズだからねぇ。ソファーからテーブルまでは手が届かないし、直接床に座ってもテーブルが高くてこちらもいまいち。
だから、直接床に座った時にいい高さになる様に、ソファーの上に置いてあるクッションを使って高さを調整するのだっ!!
「うんちょっ、うんちょ…」
「エルお嬢様、何をしておいでで?」
ん?目の下に泣きぼくろがあるから、アメリアだね。
「おえきゃきの じゅんび しゅるる」
「ちゅくえ たかいたかい なの」
「おちょん しゅる ちょーしぇー」
「なるほど。では、エルお嬢様の子ども用の机とイスを準備いたします。お待ちください」
「ふぇ??」
子ども用の机、あったんかいっ!!
思わず、呆然としてしまう。すると、ソファーの上でそれを見ていた、ペルルがぷひっと笑う。おのれ、ペルル…。何か、かぁしゃままで微笑ましく見ているではないか。
「「エルお嬢様、お待たせいたしました」」
アメリアとアンネリースが、ササッとお絵かきの準備をしてくれる。
もう気を取り直して、お絵かきに集中だっ!!
ふふ~んっ♪ふふ~んっ♫
「エルお嬢様…。そちらは何の絵でございますか…?」
「う?」
鼻歌を歌いながら、ノリノリで絵を描いていたら、アメリアが若干戸惑い気味に聞いてきた。
ん?これ??
「あにょねぇ~」
「きょっち しぇーれーしゃん」
「きょっち ぺりゅりゅぅ~っ!!」
ドヤぁ~っと、絵を掲げて見せる。
「「な…なるほど…??」」
んん??何か思ったのと反応が違う…。こういう時って、『良く描けていますね』とか『素晴らしいです』とかっていう反応じゃないの??
〔エルの絵、独創過ぎっきゅ…。しかもボクの絵、全然似てないっきゅ~っ!!〕
あれれぇ~??そうなの?良く描けてると思うんだけど…。わたし、前世では美術の成績良かったけど??おかしいな??
わたしが、あれれぇ~??と首を傾げていると、
「あらぁ。エルちゃん、上手ねぇ。後でお父さまにも見せてあげましょうね」
と、かぁしゃまに言われた。
そうですよねっ!!1歳児の絵にしては、良く描けていますよね!?
〔エル…〕
自分で自分をなぐさめていると、ペルルに残念なものを見るような目で見られた。
何だよう…。わたしは褒めて伸びるタイプなんですぅ~っ!!
153
あなたにおすすめの小説
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
公爵令嬢やめて15年、噂の森でスローライフしてたら最強になりました!〜レベルカンストなので冒険に出る準備、なんて思ったけどハプニングだらけ〜
咲月ねむと
ファンタジー
息苦しい貴族社会から逃げ出して15年。
元公爵令嬢の私、リーナは「魔物の森」の奥で、相棒のもふもふフェンリルと気ままなスローライフを満喫していた。
そんなある日、ひょんなことから自分のレベルがカンストしていることに気づいてしまう。
「せっかくだし、冒険に出てみようかしら?」
軽い気持ちで始めた“冒険の準備”は、しかし、初日からハプニングの連続!
金策のために採った薬草は、国宝級の秘薬で鑑定士が気絶。
街でチンピラに絡まれれば、無自覚な威圧で撃退し、
初仕事では天災級の魔法でギルドの備品を物理的に破壊!
気づけばいきなり最高ランクの「Sランク冒険者」に認定され、
ボロボロの城壁を「日曜大工のノリ」で修理したら、神々しすぎる城塞が爆誕してしまった。
本人はいたって平和に、堅実に、お金を稼ぎたいだけなのに、規格外の生活魔法は今日も今日とて大暴走!
ついには帝国の精鋭部隊に追われる亡国の王子様まで保護してしまい、私の「冒険の準備」は、いつの間にか世界の運命を左右する壮大な旅へと変わってしまって……!?
これは、最強の力を持ってしまったおっとり元令嬢が、その力に全く気づかないまま、周囲に勘違いと畏怖と伝説を振りまいていく、勘違いスローライフ・コメディ!
本人はいつでも、至って真面目にお掃除とお料理をしたいだけなんです。信じてください!
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる