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精霊たち井戸端会議
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避難のために鐘がなり、ララを呼ぶ。
「ララもだけどレイアンたちは精霊世界に戻しておくからね」
「は、はい。え、なんで?」
「一応家が潰れなければいいんだけど、家が潰されたときに」
そこまで言って気づく。
「し、死んじゃう」
「いや。死なないと思うけど、彼らの熱が火となって燃え移って火事になっちゃうかもしれないからね」
町中に炎が広がるのを想像してぞっとする。
「ごめんね。後で呼ぶからね」
抱きしめてから二匹とも精霊の中庭へと還す。
帰還させればと、精霊の中庭という精霊の住処に一時的に戻るのだとか。
「後は子供たちが触って火傷するかもしれないから一度説明してからね」
「そうですね」
鞄を背負い、協会へと急ごうとするが周囲の街の人々はお喋りこそしていないが呑気なもの。
小さな子に言い聞かせる声ぐらい。
のんびりと近くの協会へと向かっている。
「遠くで確認したという鐘の音が三回。急ぐときは鐘が連打。塀を乗り越えてきたときは二回。覚えておくといいよ」
こくこくと何度も頷く。
「基本三回のときは慌てず騒がず、他の人を手伝いながらも避難する」
「それで」
「それにサジもだし、うちの子もだけど兵士たちも強いから」
「そんなもんですか?」
「んっ」
笑顔を向けられ、ようやく協会へ付いて一安心。
「鐘が二回鳴ったら急いで建物の中へ避難できる子。その手助けができると約束できる子。僕が見える範囲にいる子のみ外においで」
ルーンティルがそう告げて外に出る。
何人かやったと飛び出る。
協会の中庭で遊びつつ、ルーンティルの精霊たちが周囲を見回っている。
「本当は教会内でいるほうがいいんだけどね」
ルーンティルの側でクラークとララを愛でながら頷く。
「流石に場合によっては一日、二日。ここに居るからね。子供は特に辛いからね。はい。そこ。静かに遊ぶ。攫われちゃうよ」
きゃあと楽しそうに大きい声を出した瞬間、ルーンティルの叱咤が飛ぶ。
謝罪と共に再び遊びを開始。
「さすがに警鐘がなったら急いで。お、来た来た」
言われて、ルーンティルの視線の先を見れば壁が見える。
その上にわずかに見える星のような粒。
「あれ?」
「そうそう」
振り返れば何人かが入り口から様子を見ている。
「エディさんと先生はどちらに」
「エーデルワイスは、東に。サジは一番面倒な北側に行ってるよ。巣があるからあっちから来ること多いんだよ」
「あー。なるほど」
納得すると同時に鐘が二度、鳴り響く。
「お、この音、南側だ。侵入許したな。皆、建物入って」
子供たちが小さな子の手を引きながら戻ってくる。
大人たちは早くと入り口から声をかける。
「七、八、九」
ルーンティルが入っていく子たちを数えてから見上げる。
「オーラン。周囲を念の為見ておいて。ついでにワイバーンもこっちに誘ってもらっていい?」
任せろ。とオーランが空を旋回して動く。
「かっこいいな」
「次も連れて行ってあげるからその時、考えようね」
「はい」
やったと喜んでいれば腕の中にいる二匹に睨まれ、二人もカッコイイよと必死になだめる。
「お、来た来た」
ワイバーンがやってくるのだが別のところに視線を向けている。
姿が見えたオーランが鳴き声を上げる。
「あー。逃げ遅れかな」
「どうしたんですか?」
「んー。協会外に人がいて、ワイバーンが狙いを定めたって。どうしようか」
「呑気!師父。助けないんですか」
「正面玄関だね。とりあえず行ってみようか」
「は、はい。師父って人助けしないんですか?」
「馬車に乗ってきたって言うから可能性が幾つか。動かせない人とかならいいけど、財産守るために積み込んできたとかだと嫌だなぁって」
確かに嫌だが、人を手助けすることが生きがいだったと意外に思ってみる。
「んー。ほら。命って平等じゃないじゃん。助けなきゃ死んじゃう小さな命なら助けたいけどね。何処かで区切りをつけないと、転んだだけで手を出してたらキリがない」
やれやれと呆れたように正面玄関に立つ。
「精霊使いにとっては、いい勉強になるから見ておくといいよ。ウルカ。手伝って」
ウルカが飛び出し、協会の外へと出た瞬間に、その体は馬車ほどの大きさへと変化する。
「ウルカ。壁」
ウルカが地面に足を二度打ち付ければ、馬車を襲ってきたワイバーンが土の覆いに阻まれる。
ワイバーンはさすがに止めれなかったのか嫌な音を立ててながら壁にぶつかり地面に転げ落ちる。
「念の為足止めしとくか。ウルカ」
ウルカがワイバーンへと距離を開けながら近づき、ワイバーンの脚と翼が地面の中へ埋まっていく。
「フィーア。次。おいで」
もう一体のワイバーンは上空を旋回しており、フィーアは一度飛び跳ねてから、尻尾をワイバーンに向けて振るう。
空中で固まり、刃となった水は、ワイバーンの首を切り落として、ワイバーンは墜落する。
だが空から落ちてきて、ワイバーンをキャッチする巨大化したオーラン。
石礫がウルカから飛び出たかと思えば、レイアンが発する炎を纏ってワイバーンの体に当たる。
ワイバーンの炎は聞きにくいという皮膚を焼きこがしていく。
そのままゆっくりとワイバーンの頭と体を置いていくオーラン。
「ふ、ふっふっふ。さっすが、我がご主人様の魔力供給だ」
南瓜が馬車の上に立っている。
精霊の集会で見た人形そのもの。
「ち、か、ら、が、漲ってきたぁああああああああ」
南瓜がワイバーンのいる空中へと出てきて、げっと思わず声を上げる。
「芸術はぁああ、爆発だぁああああ」
南瓜が何故かワイバーンの側で弾け、一体を残して墜落していく。
「そーしーて、優しく、キャッチ」
ワイバーンが地面や屋根に落ちる前に植物が生えて衝撃を和らげている。
「このジャックウィリー様に不可能はない!」
はっはっはと空を仰ぎ、高らかに笑う。
馬車が敷地内に入ったと同時に協会の結界にはじき出されて落ちる。
「ぐべ」
「結界の中に入れないんですか?」
「すでに入っていたものはともかく、外から入るのは精霊では無理な結界だね。ここの住人を守るものだから」
最後の一匹が転がっていたジャックウィリーを掴んで飛び上がる。
「ま、待ってくれぇええええ。何故、俺様なんだぁあ」
「丁度いいや。ララと、クラークにあのワイバーンを退治してほしいって魔力を与えながらお願いして」
「う、うん。ララ。クラーク。お願いできる?」
二匹は顔を見合わせて任せてと地面に降りる。
(ウィータースラッシュ)
ララがフィーアの真似をして水の刃を飛ばす。
ワイバーンを掠めて高度が落ちてくる。
「ま、待て。俺様に当たっぶへっ」
水を被ったジャックウィリーは、ぺっぺと音を出している。
(ふぁいあ)
クラークが火の玉を放ち、ワイバーンが絶叫をあげる。
「待て。やめてぇええ。俺様、調理されるぅう」
ジャックウィリーが叫び声を上げて助けを求めてくる。
「抱きだしに使えるかな」
ぼそりとルーンティルが呟き、ハルシオは食えるのと思わずジャックウィリーを見る。
「美味しくなさそうだからワイバーン調理しようか」
いつの間にか捕まっていたジャックウィリーは消えて、ジャックウィリーがルーンティルの足元で南瓜のままいじけている。
とりあえずルーンティルが南瓜の頭を取り出した布で拭いている。
レイアンが近づき、火を噴き出すが、やめてーと南瓜が回る。
しょうがないとレイアンがその場にいるが、それだけで濡れていた南瓜がツヤツヤになっている。
「っていうか精霊って濡れるんだ」
思わず思ったことを口にする。
「師父。しつも、ん?」
振り返り、しかしそこにルーンティルは居ない。
「師父?」
ジャックウィリーがハルシオを見て、周囲を見る。
「じふぅ?どこぉ!」
慌てて今にも泣き出しそうなハルシオをレイアンとクラーク、ララで大丈夫だからと宥める。
「ララもだけどレイアンたちは精霊世界に戻しておくからね」
「は、はい。え、なんで?」
「一応家が潰れなければいいんだけど、家が潰されたときに」
そこまで言って気づく。
「し、死んじゃう」
「いや。死なないと思うけど、彼らの熱が火となって燃え移って火事になっちゃうかもしれないからね」
町中に炎が広がるのを想像してぞっとする。
「ごめんね。後で呼ぶからね」
抱きしめてから二匹とも精霊の中庭へと還す。
帰還させればと、精霊の中庭という精霊の住処に一時的に戻るのだとか。
「後は子供たちが触って火傷するかもしれないから一度説明してからね」
「そうですね」
鞄を背負い、協会へと急ごうとするが周囲の街の人々はお喋りこそしていないが呑気なもの。
小さな子に言い聞かせる声ぐらい。
のんびりと近くの協会へと向かっている。
「遠くで確認したという鐘の音が三回。急ぐときは鐘が連打。塀を乗り越えてきたときは二回。覚えておくといいよ」
こくこくと何度も頷く。
「基本三回のときは慌てず騒がず、他の人を手伝いながらも避難する」
「それで」
「それにサジもだし、うちの子もだけど兵士たちも強いから」
「そんなもんですか?」
「んっ」
笑顔を向けられ、ようやく協会へ付いて一安心。
「鐘が二回鳴ったら急いで建物の中へ避難できる子。その手助けができると約束できる子。僕が見える範囲にいる子のみ外においで」
ルーンティルがそう告げて外に出る。
何人かやったと飛び出る。
協会の中庭で遊びつつ、ルーンティルの精霊たちが周囲を見回っている。
「本当は教会内でいるほうがいいんだけどね」
ルーンティルの側でクラークとララを愛でながら頷く。
「流石に場合によっては一日、二日。ここに居るからね。子供は特に辛いからね。はい。そこ。静かに遊ぶ。攫われちゃうよ」
きゃあと楽しそうに大きい声を出した瞬間、ルーンティルの叱咤が飛ぶ。
謝罪と共に再び遊びを開始。
「さすがに警鐘がなったら急いで。お、来た来た」
言われて、ルーンティルの視線の先を見れば壁が見える。
その上にわずかに見える星のような粒。
「あれ?」
「そうそう」
振り返れば何人かが入り口から様子を見ている。
「エディさんと先生はどちらに」
「エーデルワイスは、東に。サジは一番面倒な北側に行ってるよ。巣があるからあっちから来ること多いんだよ」
「あー。なるほど」
納得すると同時に鐘が二度、鳴り響く。
「お、この音、南側だ。侵入許したな。皆、建物入って」
子供たちが小さな子の手を引きながら戻ってくる。
大人たちは早くと入り口から声をかける。
「七、八、九」
ルーンティルが入っていく子たちを数えてから見上げる。
「オーラン。周囲を念の為見ておいて。ついでにワイバーンもこっちに誘ってもらっていい?」
任せろ。とオーランが空を旋回して動く。
「かっこいいな」
「次も連れて行ってあげるからその時、考えようね」
「はい」
やったと喜んでいれば腕の中にいる二匹に睨まれ、二人もカッコイイよと必死になだめる。
「お、来た来た」
ワイバーンがやってくるのだが別のところに視線を向けている。
姿が見えたオーランが鳴き声を上げる。
「あー。逃げ遅れかな」
「どうしたんですか?」
「んー。協会外に人がいて、ワイバーンが狙いを定めたって。どうしようか」
「呑気!師父。助けないんですか」
「正面玄関だね。とりあえず行ってみようか」
「は、はい。師父って人助けしないんですか?」
「馬車に乗ってきたって言うから可能性が幾つか。動かせない人とかならいいけど、財産守るために積み込んできたとかだと嫌だなぁって」
確かに嫌だが、人を手助けすることが生きがいだったと意外に思ってみる。
「んー。ほら。命って平等じゃないじゃん。助けなきゃ死んじゃう小さな命なら助けたいけどね。何処かで区切りをつけないと、転んだだけで手を出してたらキリがない」
やれやれと呆れたように正面玄関に立つ。
「精霊使いにとっては、いい勉強になるから見ておくといいよ。ウルカ。手伝って」
ウルカが飛び出し、協会の外へと出た瞬間に、その体は馬車ほどの大きさへと変化する。
「ウルカ。壁」
ウルカが地面に足を二度打ち付ければ、馬車を襲ってきたワイバーンが土の覆いに阻まれる。
ワイバーンはさすがに止めれなかったのか嫌な音を立ててながら壁にぶつかり地面に転げ落ちる。
「念の為足止めしとくか。ウルカ」
ウルカがワイバーンへと距離を開けながら近づき、ワイバーンの脚と翼が地面の中へ埋まっていく。
「フィーア。次。おいで」
もう一体のワイバーンは上空を旋回しており、フィーアは一度飛び跳ねてから、尻尾をワイバーンに向けて振るう。
空中で固まり、刃となった水は、ワイバーンの首を切り落として、ワイバーンは墜落する。
だが空から落ちてきて、ワイバーンをキャッチする巨大化したオーラン。
石礫がウルカから飛び出たかと思えば、レイアンが発する炎を纏ってワイバーンの体に当たる。
ワイバーンの炎は聞きにくいという皮膚を焼きこがしていく。
そのままゆっくりとワイバーンの頭と体を置いていくオーラン。
「ふ、ふっふっふ。さっすが、我がご主人様の魔力供給だ」
南瓜が馬車の上に立っている。
精霊の集会で見た人形そのもの。
「ち、か、ら、が、漲ってきたぁああああああああ」
南瓜がワイバーンのいる空中へと出てきて、げっと思わず声を上げる。
「芸術はぁああ、爆発だぁああああ」
南瓜が何故かワイバーンの側で弾け、一体を残して墜落していく。
「そーしーて、優しく、キャッチ」
ワイバーンが地面や屋根に落ちる前に植物が生えて衝撃を和らげている。
「このジャックウィリー様に不可能はない!」
はっはっはと空を仰ぎ、高らかに笑う。
馬車が敷地内に入ったと同時に協会の結界にはじき出されて落ちる。
「ぐべ」
「結界の中に入れないんですか?」
「すでに入っていたものはともかく、外から入るのは精霊では無理な結界だね。ここの住人を守るものだから」
最後の一匹が転がっていたジャックウィリーを掴んで飛び上がる。
「ま、待ってくれぇええええ。何故、俺様なんだぁあ」
「丁度いいや。ララと、クラークにあのワイバーンを退治してほしいって魔力を与えながらお願いして」
「う、うん。ララ。クラーク。お願いできる?」
二匹は顔を見合わせて任せてと地面に降りる。
(ウィータースラッシュ)
ララがフィーアの真似をして水の刃を飛ばす。
ワイバーンを掠めて高度が落ちてくる。
「ま、待て。俺様に当たっぶへっ」
水を被ったジャックウィリーは、ぺっぺと音を出している。
(ふぁいあ)
クラークが火の玉を放ち、ワイバーンが絶叫をあげる。
「待て。やめてぇええ。俺様、調理されるぅう」
ジャックウィリーが叫び声を上げて助けを求めてくる。
「抱きだしに使えるかな」
ぼそりとルーンティルが呟き、ハルシオは食えるのと思わずジャックウィリーを見る。
「美味しくなさそうだからワイバーン調理しようか」
いつの間にか捕まっていたジャックウィリーは消えて、ジャックウィリーがルーンティルの足元で南瓜のままいじけている。
とりあえずルーンティルが南瓜の頭を取り出した布で拭いている。
レイアンが近づき、火を噴き出すが、やめてーと南瓜が回る。
しょうがないとレイアンがその場にいるが、それだけで濡れていた南瓜がツヤツヤになっている。
「っていうか精霊って濡れるんだ」
思わず思ったことを口にする。
「師父。しつも、ん?」
振り返り、しかしそこにルーンティルは居ない。
「師父?」
ジャックウィリーがハルシオを見て、周囲を見る。
「じふぅ?どこぉ!」
慌てて今にも泣き出しそうなハルシオをレイアンとクラーク、ララで大丈夫だからと宥める。
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