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聖夜の願い
お城の催しにアレクサンドラは参加したことはない。
既に既婚というのもあるし、下手に参加して愛し子が別の派閥に加わるのもまずいというのもある。
なので聖夜に行われるお城の催しについては知らない。
そしてアレクサンドラとサンムーンの聖夜は基本、翌日か数日後と遅れて行われる。
サンムーンの疲労やお城や兵士の状態によるからである。
竜を疲れさせる聖夜はなかなかの大変な行事である。
今年は友好を結んだ勇者が訪れるというのも忙しかった理由だろう。
そのためアレクサンドラは絶対に参加はしないとなった。
聖夜の日の昼間はアレクサンドラは養護院で過ごす。
彼らへ材料を届けて、一緒にお菓子を作ったり、彼らが考えた催しを観たり、お礼に歌を贈ったりとなかなか忙しい日を送る。
家で籠るより安全であり、街の竜人たちも来るので護衛の数も少なく済むのある。
精霊が見える竜族が襲ってくることはなく、むしろ、精霊の怒りに触れないようにするので人族から何か来たとしても、むしろ何かのほうが心配になる。
ちなみに養父母たちとの聖夜祭はお城で慰労祭として行われる日である。
ルークスは残念ながら今日は皇太子の護衛としていない。
栄誉かと言われると本人は無駄に嫌そうであったし、他の兵士たちも皇太子の護衛を栄誉というより、守るより襲ってきたものを返り討ちにしたい派が多く護衛である以上、犯人を追い詰められないのは残念なことらしい。
なので王族の護衛は基本隊長と副隊長ほか数名の実力者と見習いたちの仕事らしい。
正直、殺しても死ななそうな竜人族の王族より、犯人捕まえたほうが効率的で鍛えられる。というのは中堅兵士たちの言である。
そのへんの感性はわからないアレクサンドラであった。
夕方近くになる頃には家へと戻り、一息つくお茶を飲む。
ぼんやりと窓の外を眺めてから椅子の上で丸くなる。
(ねるのいやだ)
最近、サンムーンと一緒にいられないストレスからか悪夢ばかり見る。
「おかあさん」
悪夢で母とは会いたくない。
ただただ無力でしかない。
先日、あまりにも夢を見るのでルークスと一緒に行ったが空っぽの墓では駄目だったのだろうか。
(サンムーン。仕事終わらせて早く帰ってきてほしいな)
お茶を飲んで家の使用人たちにお休みを告げれば、残っていた何人かは家族の元へと急いで出かけている。
残った使用人たちも今ごろ好きに聖夜祭を楽しんでいるだろう。
アレクサンドラを誘ってくれた人もいるが一応雇い主がいると落ち着かないだろうからと断っている。
そもそも彼ら龍人と人であるアレクサンドラでは睡眠量が違うので二日ぐらいなら平気で動ける彼らに合わせた生活はできない。
とは言え静かだなぁと、手足を揉む。
眠気に誘われてベッドへと潜る。
既に既婚というのもあるし、下手に参加して愛し子が別の派閥に加わるのもまずいというのもある。
なので聖夜に行われるお城の催しについては知らない。
そしてアレクサンドラとサンムーンの聖夜は基本、翌日か数日後と遅れて行われる。
サンムーンの疲労やお城や兵士の状態によるからである。
竜を疲れさせる聖夜はなかなかの大変な行事である。
今年は友好を結んだ勇者が訪れるというのも忙しかった理由だろう。
そのためアレクサンドラは絶対に参加はしないとなった。
聖夜の日の昼間はアレクサンドラは養護院で過ごす。
彼らへ材料を届けて、一緒にお菓子を作ったり、彼らが考えた催しを観たり、お礼に歌を贈ったりとなかなか忙しい日を送る。
家で籠るより安全であり、街の竜人たちも来るので護衛の数も少なく済むのある。
精霊が見える竜族が襲ってくることはなく、むしろ、精霊の怒りに触れないようにするので人族から何か来たとしても、むしろ何かのほうが心配になる。
ちなみに養父母たちとの聖夜祭はお城で慰労祭として行われる日である。
ルークスは残念ながら今日は皇太子の護衛としていない。
栄誉かと言われると本人は無駄に嫌そうであったし、他の兵士たちも皇太子の護衛を栄誉というより、守るより襲ってきたものを返り討ちにしたい派が多く護衛である以上、犯人を追い詰められないのは残念なことらしい。
なので王族の護衛は基本隊長と副隊長ほか数名の実力者と見習いたちの仕事らしい。
正直、殺しても死ななそうな竜人族の王族より、犯人捕まえたほうが効率的で鍛えられる。というのは中堅兵士たちの言である。
そのへんの感性はわからないアレクサンドラであった。
夕方近くになる頃には家へと戻り、一息つくお茶を飲む。
ぼんやりと窓の外を眺めてから椅子の上で丸くなる。
(ねるのいやだ)
最近、サンムーンと一緒にいられないストレスからか悪夢ばかり見る。
「おかあさん」
悪夢で母とは会いたくない。
ただただ無力でしかない。
先日、あまりにも夢を見るのでルークスと一緒に行ったが空っぽの墓では駄目だったのだろうか。
(サンムーン。仕事終わらせて早く帰ってきてほしいな)
お茶を飲んで家の使用人たちにお休みを告げれば、残っていた何人かは家族の元へと急いで出かけている。
残った使用人たちも今ごろ好きに聖夜祭を楽しんでいるだろう。
アレクサンドラを誘ってくれた人もいるが一応雇い主がいると落ち着かないだろうからと断っている。
そもそも彼ら龍人と人であるアレクサンドラでは睡眠量が違うので二日ぐらいなら平気で動ける彼らに合わせた生活はできない。
とは言え静かだなぁと、手足を揉む。
眠気に誘われてベッドへと潜る。
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