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あの後、すぐに竜人国からアレクサンドラを一時的に離すことにした。
表向きは未だに行けていない新婚旅行がわりに。
精霊が勇者を教育し直す間だけでも、避難させることにした。
精霊から連絡が来て約一ヶ月の間の話。
実際には勇者が万が一襲ってこないとも限らない。
また精霊がアレクサドラを守れなかったと怒り狂っている。
アレクサンドラが優しいので今のところは問題がないが。
それならばとアレクサンドラの機嫌を取るためにも、精霊の愛し子だと理解させるためにも他国への旅行を計画した。
仕事は、頑張ったし帰ったら頑張らなければならない。
だがアレクサンドラが旅行だと照れ臭そうに笑うからよかったと大喜び。
サンムーンの姉と妹に手紙を出し、返事をもらうとそちらへと避難した。
半月ずつそちらで過ごす。
その国の王族とも非公式ながら挨拶をした。
ちなみに体の傷は帰ったその日に、兄に頼み、魔法治療で直したので残っていない。
残っていれば姉妹が竜化して勇者を殺しに行ったかもしれない。
それほど溺愛し、彼の家族である王族たちに至っては再教育など生温いと人族を滅ぼしに行きかけた。
アレクサンドラがそれを聞き、傷つくのはいやだ。と言えば収まったのは幸いだろう。
アレクサンドラは避難したことは知らないので久々に会う姉妹に喜んだ。
義姉様たちは優しいという感想に嫉妬してしまい、姉たちにはからかわれた。
海では水着を着て泳ぎを習い、楽しいと大喜び。
最近開発されたという水着姿は中々に愛らしかった。
帰る頃には何故か一緒に来たがる精霊が増えていた。
慌ててその国を守ってくれとアレクサンドラが告げて、たまに竜人国に遊びに来たら歌うと約束していた。
交代で行くと精霊が言っていたらしい。
竜人族は精霊が望まない限り声は聞こえない。
愛し子であるアレクサンドラは常時聞こえるのだはそれだけ愛されている証拠だ。
その間に人族との和平は結ばれた。
今度から使者が来るときは避難するかと王と頷く。
その分仕事は大変だろうし、毎回一緒には行けないだろう。
知らない国を見てはしゃぐアレクサンドラも可愛かったが
夜のアレクサンドラも可愛いかった。
何せ新婚旅行。
夜の夫婦の営みは必須だ。
知らぬ土地で、部屋で声を必死に我慢して、赤い瞳を潤ませ、それでも我慢できない喘ぎを溢した。
道中でお土産を真剣に選ぶ姿も見受けられた。
陛下たちや城と屋敷の使用人が喜ぶだろう。
今回の旅行の収穫は、勇者のことを姉妹が問い質し、話させて、慰めたのも大きいだろう。
たっぷり話を聞き出されたのか、少しだけ流暢に話をし始めて、話すことへの恐怖は多少なりとも薄らいだらしい。
というかあの尋問してくる女たちの質問という猛攻撃を受けて喋れないほうが難しい。
うまいことに相手が話をしてくれるならゆっくりと待つし話さないなら別の話題を繰り出すというテクニシャンな姉妹。
「あのね。あの、ね」
馬車の中で楽しそうに話すアレクサンドラ。
その話を聞きながら国に帰れば暫く仕事漬けだということは忘れる。
「義姉様たちに、お弁当、貰って、国に帰ったら作っていい?お仕事これから忙しいってルークス、聞いた。お手伝い出来ない。これくらいならって義姉様たちが。もちろん、皆の邪魔しない」
もちろん、承諾した。
アレクサンドラの出生よりも、体質よりも笑顔でいてくれることが重要だと全員の同意を得ている。
何せアレクサンドラの笑顔は魅力的なのだ。
「あ。そうだ。お母さん。竜人族のこと、すっごく強くて、人よりも優れた種族だ。言ってた、思い出した。精霊に聞いた。お父さん、戦争に参加する人。竜人族と手合わせするたび、褒めてた。って。知ってた。けど、知らなかった。凄いんだ。竜人族って。お父さんたち、褒めるほど優しくて強いんだ」
そんな褒めながらの満面の笑顔にやられる竜人族の被害者が出たとかでないとか。
それから数年後、今の勇者は竜人族や獣人たちを擁護しているという噂が届く。
表向きは未だに行けていない新婚旅行がわりに。
精霊が勇者を教育し直す間だけでも、避難させることにした。
精霊から連絡が来て約一ヶ月の間の話。
実際には勇者が万が一襲ってこないとも限らない。
また精霊がアレクサドラを守れなかったと怒り狂っている。
アレクサンドラが優しいので今のところは問題がないが。
それならばとアレクサンドラの機嫌を取るためにも、精霊の愛し子だと理解させるためにも他国への旅行を計画した。
仕事は、頑張ったし帰ったら頑張らなければならない。
だがアレクサンドラが旅行だと照れ臭そうに笑うからよかったと大喜び。
サンムーンの姉と妹に手紙を出し、返事をもらうとそちらへと避難した。
半月ずつそちらで過ごす。
その国の王族とも非公式ながら挨拶をした。
ちなみに体の傷は帰ったその日に、兄に頼み、魔法治療で直したので残っていない。
残っていれば姉妹が竜化して勇者を殺しに行ったかもしれない。
それほど溺愛し、彼の家族である王族たちに至っては再教育など生温いと人族を滅ぼしに行きかけた。
アレクサンドラがそれを聞き、傷つくのはいやだ。と言えば収まったのは幸いだろう。
アレクサンドラは避難したことは知らないので久々に会う姉妹に喜んだ。
義姉様たちは優しいという感想に嫉妬してしまい、姉たちにはからかわれた。
海では水着を着て泳ぎを習い、楽しいと大喜び。
最近開発されたという水着姿は中々に愛らしかった。
帰る頃には何故か一緒に来たがる精霊が増えていた。
慌ててその国を守ってくれとアレクサンドラが告げて、たまに竜人国に遊びに来たら歌うと約束していた。
交代で行くと精霊が言っていたらしい。
竜人族は精霊が望まない限り声は聞こえない。
愛し子であるアレクサンドラは常時聞こえるのだはそれだけ愛されている証拠だ。
その間に人族との和平は結ばれた。
今度から使者が来るときは避難するかと王と頷く。
その分仕事は大変だろうし、毎回一緒には行けないだろう。
知らない国を見てはしゃぐアレクサンドラも可愛かったが
夜のアレクサンドラも可愛いかった。
何せ新婚旅行。
夜の夫婦の営みは必須だ。
知らぬ土地で、部屋で声を必死に我慢して、赤い瞳を潤ませ、それでも我慢できない喘ぎを溢した。
道中でお土産を真剣に選ぶ姿も見受けられた。
陛下たちや城と屋敷の使用人が喜ぶだろう。
今回の旅行の収穫は、勇者のことを姉妹が問い質し、話させて、慰めたのも大きいだろう。
たっぷり話を聞き出されたのか、少しだけ流暢に話をし始めて、話すことへの恐怖は多少なりとも薄らいだらしい。
というかあの尋問してくる女たちの質問という猛攻撃を受けて喋れないほうが難しい。
うまいことに相手が話をしてくれるならゆっくりと待つし話さないなら別の話題を繰り出すというテクニシャンな姉妹。
「あのね。あの、ね」
馬車の中で楽しそうに話すアレクサンドラ。
その話を聞きながら国に帰れば暫く仕事漬けだということは忘れる。
「義姉様たちに、お弁当、貰って、国に帰ったら作っていい?お仕事これから忙しいってルークス、聞いた。お手伝い出来ない。これくらいならって義姉様たちが。もちろん、皆の邪魔しない」
もちろん、承諾した。
アレクサンドラの出生よりも、体質よりも笑顔でいてくれることが重要だと全員の同意を得ている。
何せアレクサンドラの笑顔は魅力的なのだ。
「あ。そうだ。お母さん。竜人族のこと、すっごく強くて、人よりも優れた種族だ。言ってた、思い出した。精霊に聞いた。お父さん、戦争に参加する人。竜人族と手合わせするたび、褒めてた。って。知ってた。けど、知らなかった。凄いんだ。竜人族って。お父さんたち、褒めるほど優しくて強いんだ」
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それから数年後、今の勇者は竜人族や獣人たちを擁護しているという噂が届く。
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