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この身で触れるなら
1(恋愛面がダメな攻めと健気受け)
しおりを挟む手袋越しに伝わる貴方のぬくもりを今日もこの身で感じながら。
ふと『今日も直接触れてはくださらないのですね』と心の中で淋しく思い。
思わず私は、輝く銀色の髪を後ろで一つに縛ったランゼルト様に抱きつきこう言葉をかける。
「もっと…私の近くに…来てください」と。
─そう嬉しそうに笑いながら、蒼い目を幸せそうに輝かせて。
『淋しくなんかない』と自分に言い聞かせながら彼の背中に腕を回せば…。
どうやら私の些細な異変に彼は気がついたようで…。
「どうした、何を不安そうにしている?」と心配そうに話しかけて来るので。
私は唯々彼の特徴的な片方ずつ色が違う赤と紫色の瞳を、じっと見つめながら。
「…不安なんて、ありませんよ。ある訳ないじゃないですか」と言い放つ。
─すると彼は少し怒った声音で「アキツシマ嘘をつくのはやめろ…。
そんな偽りの言葉など私には見え透いてるぞ」とそう答えてくるので。
「っ…。なんですかそれ」と私は思わず彼の言葉にそう返して。
彼の胸を優しく一、二回叩いた…。
「こらこらアキツシマ。あまり私を叩くな、お前は管理者の中で一番強いのを忘れたのか」
「いえそれは忘れてはおりませんよ。ですが、これは私の気持ちだと思ってお受けください」
私はそう言いながら獣の耳のようにはねたクセのある黒髪を、振り回すかのように揺らし…。
彼の居る方向とは違う場所に視線を向ける。
「アキ、そう怒るな…。愛しいお前の顔が見えなくなるのは流石に辛い」
「私は、別に怒ってなどおりません!」
「なら何で私を見ない…。そんなに私の顔は気に入らぬと云うのか」
彼はそう苛立ったような声を出しながら、私の顔に手をかけてくるので。
私はそんな彼の行動に、少し戸惑った 表情を見せて…。
(…ほんとイジワルな人っ…。私はただ貴方に直接触れて欲しいだけなのに…)と、
そう心の中で彼への不満を爆発させると。
─そんな私の思いなど、全てわかっているぞというかのように…。
ランゼルト様は赤く色付く私の唇を、黒手袋をはめた指で優しく一度だけ撫でてから。
綺麗にはめている黒の手袋を、私に見せつけるかのようにゆっくりと外し…。
─私の頬を、その剥き出しになった日焼けすらない手で。
優しく、撫でるように触り始めてきたので…。
私はその行為に、嬉しさを感じて「なっ…何をなさるのですか?…っこんなのらめぇですっ!」
と歓喜の声をあげながら、うっとりとした目で彼を見つめると。
「ダメなのか?…やはり私になど触れられたくないのだな」と彼は検討違いなことを言い始めたので…。
「そうじゃないです…違います。違うんですランゼルト様」と私はそう訂正するかのように言いながら。
━もう本当に恋愛方面はダメなんだからと心の中でぼやきつつ。
優しく撫でる彼の温かな手の感触に、この身を震わせながら…。
口元に幸せそうな笑みを浮かべると。
そんな私をずっと見ていたランゼルト様は、
「そうか…なら良い。…やはりお前は笑っている方が美しいのだな」
とそう甘く囁くように言いながら、私と同じぐらい嬉しそうな顔を見せてくれたので。
私は堪らず「もうっ…ランゼルト様ったら、そんな恥ずかしいこと言わないでくださいよ」と
そう彼に答えて、嬉しそうに笑う彼の唇に深い口づけを贈ると。
どうやら、その行為が彼にとっては以外だったようで…。
「アキっ…可愛いことはやめろ、可愛すぎて悶えておかしくなりそうだ」
とランゼルト様は、ジリルミストが見たら二度見するような、かなり照れた顔でそう言うので。
私は心の中だけで、ランゼルト様も可愛いですよと思いながら…。
そんな彼にこの身を捧げるために。
身にまとった緑色の着物を脱ぎ捨てて…。
─めくるめくる夜の甘き夢を、二人だけで見ようと思い。
部屋の明かりを静かに消せば…。
すぐさま彼は私の肌に赤い印をつけ始め、気がつけば首もお腹も赤く染まっていたので…。
私は思わず苦情めいた「こんなにしないでください」と云う言葉を彼の与える愛撫に感じながらそう彼に伝えると。
「それは無理な相談だな」とニヤリと意地悪く言い返されてしまい。
私は「もうランゼルト様っ…」とさらに言い返せば。
彼はやわやわと揉んでいた私のお尻を、いきなり強く掴んで揉み始めたので…。
私は堪らず「ラーニャのエッチ…変態」と怒りながら、そう彼に言葉を返すと。
「エッチで悪いか…変態でも構わんだろう…。私だってな本来だったらこんなことなどしてなどないのだ…。だがお前が、お前が可愛くて愛おしくて、堪らないのがいけないのだっ…それに私がこうなる事をお前はわかっているだろう…」と今にでも暴れ出しそうな愛を、必死に抑えつけるかのように彼はそう言うので。
私はそんな彼に『ラーニャ大丈夫?無理させてごめんなさい…』というかのように、今度は私から彼の頰に手をあてて…。
優しく微笑みながら、こう語りかけた。
「…私も…あなたのことが堪らなく愛おしくて大好きです。…だからお願い、私の中にきてラーニャ」
「っな…お前っ…何をいうのだ…くそっ理性が保たんっ…」
「ラーニャっ…ラーニャっ…大丈夫、大丈夫だからアキを…孕まして、アキのお腹を貴方様の愛で一杯にして欲しいの…」
「っ…!!!!!!」と、
そうランゼルト様は声にならない声を上げて。
まるで人が変わったかのように、いきり勃った大きくて太い屹立を。
私のお尻の蕾に何度も、何度も挿れて…。
激しく私の中をかき回すかのように荒々しく、攻めたて淫らに犯すので…。
─私はいつも冷静で落ち着きのあるランゼルト様が、
こんなに乱れて一心不乱に私を求めてくださると言うことに言い知れぬ嬉しさを感じ…。
思わず歓喜の涙を瞳に浮かべながら、何度もくる絶頂に意識を飛ばし…。
彼のたっぷり詰まった愛をこの身に受けれる幸せに唯々感謝しながら、
目に溢れる涙をポロポロとこぼして、こう思う。
(━嗚呼これが、幸福的で幸せな時なのだと…)
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