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女装編
第20話 友情と愛情
その夜、いつものように和子が泰彦の部屋へやってきた。
和子とは元男の和弘のときからの親友で長い付き合いである。
「そういえば、カズとは小学校からの付き合いだったよな」
「そうそう、ヤスは昔から変わんないよな」
「カズはすっかり姿かたちが変わっちゃったけどね」
「中身は変わってないぜ」
「じゃあ、今でもああいう子が好みなの?」
テレビに映る胸の大きい子を指さす。
「巨乳はヤスの趣味だろ」
「えっ? いつも巨乳の子のグラビアとか見せに来るから、てっきりカズも巨乳好きかと」
「あれは、ヤスが喜ぶかと思って持っていっただけだぜ」
「そうなんだ。じゃあ、カズはどういう子が好みなの?」
「……それよりも、お互い中学時代は女の子とは縁がなかったな」
「そうそう、なんで僕たちがモテないんだ! 僕たちがモテないのは女が悪いって」
「言ってた、言ってた。誰でもいいからヤラせろーって」
「いま思うと、恥ずかしい……」
「ヤス、そんときの俺の言葉って覚えている?」
「えーっと、確か『俺が女だったらヤラせてやるのに』だっけ?」
和子が顔を赤らめうつむいた。
「えっ、ちょっと待って、冗談でしょ? 何マジな雰囲気になってるの?」
「俺は……、ヤスとならエッチしてもいいぜ」
「ちょっと、待ってよ。俺たち友達だよね。女の子になったから男女の関係になっちゃうわけ?」
「俺は女になる前も、女になってからも気持ちは変わらないぜ」
和子は部屋着を脱ぎだした。
小ぶりなオッパイと、少し薄めのアンダーヘア。
「いいぜ、エッチしても」
「イヤイヤイヤ、ダメでしょ。異性として意識できない。
ほら、チンコも全然勃たない」
「やっぱり、巨乳好きのヤスには、こんな貧乳は男と一緒なんだ」
「いや、まぁ、そうなんだけど……。あっ、違う、違う」
「俺は昔から、こんなにもヤスのことが好きなのに……」
「気持ちは嬉しいけど、友達としか思えないし」
「必死の思いで打ち明けたのに……。それなのに……。それなのに……」
和子の目に涙が溢れてきた。
脱いだ服をかき集めて胸元に抱えた和子。
「もういい! ヤスのバカ! 絶交だ!」
部屋を出ようとドアの方へと歩いていく。
泰彦にとって、和弘から絶交を言われたことはない。
和弘が悪戯をして、怒って泰彦が「絶交だ!」と言うことは何度かあった。
しかし、すぐに和弘は行き過ぎたことを理解して謝ってきた。
今回、初めて和子から絶交を言い渡されて、泰彦は今まで自分がどれだけ和弘(和子)に頼って生きていたのかを思い知った。
昨日まで親友だった存在が、今日からは赤の他人。
これから親友がいない毎日が続くことを想像し目の前が真っ暗になった。
和子はもう他人。
友達でも何でもない。
友達でもないという認識は泰彦の心のフィルターを外した。
目の前にいるのは友達ではなく、ただの一人の女性。
しかも全裸の女性。
泰彦の脳内に本能の強い衝動が生まれた。
性衝動である。
性衝動は子孫を残すための最大の努力を強いる。
脳は股間へと血流を集中するように信号を送る。
血流は海綿体を充血させ陰茎を勃起させる。
本能が突き動かす。
――目の前の女を孕ませろ!――
泰彦は逃げ去ろうとする和子の腕を掴み、強引に向きを変える。
泰彦と対面した和子は膨らんだ股間を見てすべてを察した。
和子の本能が叫ぶ。
――目の前の男の子種を奪え!――
抱えていた服を放り出し、和子はベッドへと横たわる。
泰彦は服を脱ぎ去り股間の野獣を野に放つ。
ついに長く待ち望んだ瞬間が訪れる。
和子の感情は高まり、性交の準備を整えるため股間を濡らす。
泰彦が和子に体重を預け、最初の一突きをした。
ズブリ、二人を隔てていた関係は破り去られ、新たな関係を構築する痛みを伴う血のイニシエーションが始まる。
「痛い!」
痛みは初めて結ばれることの証明である。
和子はその証しがとても嬉しかった。
♥♂♀♥
興奮状態から覚め、徐々に冷静さを取り戻す。
「はっ! 避妊していない!」
「まだ、初経が来てないから大丈夫じゃない?」
「それもそうか」
もちもん和子の発言には科学的根拠はない。
泰彦の子を妊娠しても構わないと思っている和子にとって避妊しようがしまいが関係ないのである。
「なあ、カズ」
「なんだいヤス」
「やっぱりオッパイを大きくするには揉んだ方がいいのかな?」
和子のオッパイに不満が残る泰彦であった。
和子とは元男の和弘のときからの親友で長い付き合いである。
「そういえば、カズとは小学校からの付き合いだったよな」
「そうそう、ヤスは昔から変わんないよな」
「カズはすっかり姿かたちが変わっちゃったけどね」
「中身は変わってないぜ」
「じゃあ、今でもああいう子が好みなの?」
テレビに映る胸の大きい子を指さす。
「巨乳はヤスの趣味だろ」
「えっ? いつも巨乳の子のグラビアとか見せに来るから、てっきりカズも巨乳好きかと」
「あれは、ヤスが喜ぶかと思って持っていっただけだぜ」
「そうなんだ。じゃあ、カズはどういう子が好みなの?」
「……それよりも、お互い中学時代は女の子とは縁がなかったな」
「そうそう、なんで僕たちがモテないんだ! 僕たちがモテないのは女が悪いって」
「言ってた、言ってた。誰でもいいからヤラせろーって」
「いま思うと、恥ずかしい……」
「ヤス、そんときの俺の言葉って覚えている?」
「えーっと、確か『俺が女だったらヤラせてやるのに』だっけ?」
和子が顔を赤らめうつむいた。
「えっ、ちょっと待って、冗談でしょ? 何マジな雰囲気になってるの?」
「俺は……、ヤスとならエッチしてもいいぜ」
「ちょっと、待ってよ。俺たち友達だよね。女の子になったから男女の関係になっちゃうわけ?」
「俺は女になる前も、女になってからも気持ちは変わらないぜ」
和子は部屋着を脱ぎだした。
小ぶりなオッパイと、少し薄めのアンダーヘア。
「いいぜ、エッチしても」
「イヤイヤイヤ、ダメでしょ。異性として意識できない。
ほら、チンコも全然勃たない」
「やっぱり、巨乳好きのヤスには、こんな貧乳は男と一緒なんだ」
「いや、まぁ、そうなんだけど……。あっ、違う、違う」
「俺は昔から、こんなにもヤスのことが好きなのに……」
「気持ちは嬉しいけど、友達としか思えないし」
「必死の思いで打ち明けたのに……。それなのに……。それなのに……」
和子の目に涙が溢れてきた。
脱いだ服をかき集めて胸元に抱えた和子。
「もういい! ヤスのバカ! 絶交だ!」
部屋を出ようとドアの方へと歩いていく。
泰彦にとって、和弘から絶交を言われたことはない。
和弘が悪戯をして、怒って泰彦が「絶交だ!」と言うことは何度かあった。
しかし、すぐに和弘は行き過ぎたことを理解して謝ってきた。
今回、初めて和子から絶交を言い渡されて、泰彦は今まで自分がどれだけ和弘(和子)に頼って生きていたのかを思い知った。
昨日まで親友だった存在が、今日からは赤の他人。
これから親友がいない毎日が続くことを想像し目の前が真っ暗になった。
和子はもう他人。
友達でも何でもない。
友達でもないという認識は泰彦の心のフィルターを外した。
目の前にいるのは友達ではなく、ただの一人の女性。
しかも全裸の女性。
泰彦の脳内に本能の強い衝動が生まれた。
性衝動である。
性衝動は子孫を残すための最大の努力を強いる。
脳は股間へと血流を集中するように信号を送る。
血流は海綿体を充血させ陰茎を勃起させる。
本能が突き動かす。
――目の前の女を孕ませろ!――
泰彦は逃げ去ろうとする和子の腕を掴み、強引に向きを変える。
泰彦と対面した和子は膨らんだ股間を見てすべてを察した。
和子の本能が叫ぶ。
――目の前の男の子種を奪え!――
抱えていた服を放り出し、和子はベッドへと横たわる。
泰彦は服を脱ぎ去り股間の野獣を野に放つ。
ついに長く待ち望んだ瞬間が訪れる。
和子の感情は高まり、性交の準備を整えるため股間を濡らす。
泰彦が和子に体重を預け、最初の一突きをした。
ズブリ、二人を隔てていた関係は破り去られ、新たな関係を構築する痛みを伴う血のイニシエーションが始まる。
「痛い!」
痛みは初めて結ばれることの証明である。
和子はその証しがとても嬉しかった。
♥♂♀♥
興奮状態から覚め、徐々に冷静さを取り戻す。
「はっ! 避妊していない!」
「まだ、初経が来てないから大丈夫じゃない?」
「それもそうか」
もちもん和子の発言には科学的根拠はない。
泰彦の子を妊娠しても構わないと思っている和子にとって避妊しようがしまいが関係ないのである。
「なあ、カズ」
「なんだいヤス」
「やっぱりオッパイを大きくするには揉んだ方がいいのかな?」
和子のオッパイに不満が残る泰彦であった。
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