女体化ウイルス隔離女学園

矢的春泥

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女装編

第21話 閉ざされた学園

 朝、目を覚ますと女になって……いるはずもなく。
 泰彦の体内の抗体は確かに女体化を食い止めていた。

 その日は朝から様子がおかしかった。
 食堂のテレビはいつもならNKH(日本国営放送)のニュースを流しているはずなのに消されていた。

「どのチャンネルもテレビが映らないのよ」

 寮母の伊村さんが困っていた。

「しかも、電話も通じないし」

 スマホを確認すると圏外になっていた。
 部屋へ戻ってネットに接続しようとしたが繋がらなかった。
 全校生徒が体育館に集められ状況説明が行われた。

「今朝から、学園外との通信が途絶えてしまいました。
 原因は不明です。
 テレビ、ラジオ、ネットはおろか、ケータイも使えない状態です。
 また、定期便であるトラックも来ていません。
 このままの状態が続くと食料が三日ほどしか持ちません。
 みなさん、無駄遣いしないようにしてください」

 そこへ保健室の木俣先生が現れた。

「私が昨晩見たテレビによると、新型のウイルスを運んだ飛行機が墜落し、死に至る病気が世界中に蔓延したとのことだ。
 おそらく、外の世界の人々はもう既に新型ウイルスの犠牲になってしまったのであろう。
 幸い、外界と隔離されたこの学園は災厄から逃れることができたというわけだ。
 とりあえず今日一日は様子をみて、明日学園の外の様子を確認しに行く予定だ。
 生徒の諸君は迂闊な行動をとらずに学園内でおとなしくしていて欲しい」

 全校集会が終了し、各自のクラスへと移動する生徒たち。
 教室では今後のことが話し合われた。
 生徒たちは自分たちの家族のことを心配していた。

「世界中の人が亡くなったということは生き残った人間は私たちだけということね」
「でも、女しかいない女学園の生徒だけが生き残っても人類には滅亡する道しか残されていないじゃないですか」

 その時、クラスの視線が一斉に泰彦の方へ集まった。

「人類の希望! ただ一人の男!」

 泰彦の市場価値が急上昇した。

「人類の歴史を繋げるためにも、子孫繁栄をしないといけないわね。
 霧山さんは唯一無二の存在」
「ちょ、ちょっと待ってください。まだ世界が滅亡したと決まったわけじゃ」
「センセー、男性を一人が独占するのはよくないことだと思いまーす」
「それも、そうね。じゃあ、当番制にするのがいいかしら」
「平等にくじ引きでいいと思いまーす」
「あらダメよ。ここは年功序列でしょ。女性は年齢が上がるほど妊娠率が低くなるんだから」

 矢本先生の目が獲物を狙う雌豹メヒョウの目になった。

「そういうことで、人類存続のため先生が一肌脱ぎます」
「ああ、ダメです。先生!」

 いつの間にか和子が両腕をホールドして逃げられないようにしていた。

「人類のためよ。霧山さんは新世界のアダムとなるのよ」

 スカートのファスナーが下ろされストンと床に落ちる。
 パンツをズリ下ろされるとボロンと男性自身が飛び出した。
 矢本先生はブラウスのボタンを外し、ブラを露出させた。
 膝上のタイトスカートを脱ぎ、ストッキング姿を晒した。
 ブラウスを脱ぎ去り、ブラを外し成熟した果実を泰彦に見せつける。
 ムクムクと大きくなりヤル気を見せ始める泰彦。
 ストッキングを脱ぎ、素足となった矢本先生。
 ショーツを脱ぐと、股間から粘度の高い液体が糸を引いた。

「もう観念なさい。人類存亡の瀬戸際なのよ」

 押し倒された泰彦に馬乗りになる矢本先生。
 生徒たちが見守るなか、矢本先生の実践講義が始まる。
 右手で泰彦の堅い棒を握り、自分の柔らかい穴に押し当て、そのまま腰を下ろした。


 ♥♂♀♥


 矢本先生の中に解き放たれた人類の希望。
 その一匹が人類の未来を継承する人間に成長する事であろう。
 そう妄想すると矢本先生は果て、繋がりを保ったまま泰彦の胸元へ倒れ込んだ。

「先生、大丈夫ですか?」
「あら、ごめんなさい。ちょっと意識が飛んでたわ」

 矢本先生が立ち上がるとニュルリと陰茎が抜け、愛液と精子と破瓜の血を垂らした。

「先生、もしかして初めてだったんですか?」
「女の体ではね。エッチなんて何年ぶりかしら」

 服装を整えた矢本先生は再び教壇に立った。

「はい、じゃあ、あとはくじ引きで決めましょうか」
「ちょ、ちょっと待ってください。もう無理ですよ」
「あら、若いんだから頑張れるでしょ」

 若い精子を取り込んだ矢本先生は肌がツヤツヤと若返って見えた。
 他の生徒たちは人類存亡のくじ引きで盛り上がっていた。

「状況終了。状況終了」

 突然、校内放送が始まった。

「非常事態訓練の状況を終了します。皆さんは訓練を終了してください」

 どうやら今までのは訓練だったらしい。
 スマホも圏外ではなくなっていた。
 学園中に電波のジャマーをかけていたらしい。
 仕組んだのは保健室の木俣先生。

「ということは、テレビで新型ウイルスによって世界が滅んだとか言っていたのはウソ?」
「テレビで見たのは本当。映画だけどね。その設定を参考にさせてもらったよ。
 非常事態時に人間がどういう行動をとるか試してみたかったからね。
 おかげでいいデータがとれたよ」
「あの……矢本先生は妊娠するんでしょうか?」
「矢本先生にはピルを処方したよ。ちょっと体が辛くなるだろうけど自分が招いた結果だ」

 外には遅れて物資を運んできた自動運転トラックが着いていた。
 外の世界から女学園の校内へと必需品を運んでくる無人のトラック。
 本当に外の世界は滅んでいないのだろうか?
 そんなことを考えずにはいられない泰彦であった。

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