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第二話 『悪役令息の妹』の元婚約者に追われている
04-21.
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「……ブラッドは嫌ではないのか?」
アルバートは小さな声で問いかけた。
否定されたくなかったのだろうか。
「なにが? 掃除されねえと困るだろ?」
「それではない。寝室に入られたくないのは俺だけか?」
「はぁ? 意味わかんねえんだけど。だって、掃除は良いんだろ? それ以外は嫌ってことか? 寝室に食事を運ばせるのがだらしないから嫌だってことか?」
ブラッドは首を傾げる。
実家では好きなように振る舞っていた。食事はしたい時にしたい場所に運ばせる。それに文句を言う使用人たちは雇っておらず、両親や兄妹も同様のことをひんぱんにしていた為、それが当然のことだと思っていた。
「そうではない」
アルバートは否定した。
はっきりと言わなければブラッドに伝わらないと理解したのだろう。
「二人だけの場所を必要以上に入ってほしくはないだけだ。掃除だけはしなければ健康に悪影響だから、許可をしている」
アルバートの言葉を聞き、ブラッドは首を傾げながら考える。
……二人の場所だから?
それは独占欲に似たものだろうか。
……他人を入れたくないということか?
足を踏み入れられることさえも拒絶してしまうくらいに、アルバートはブラッドと過ごす場所を大事にしているのだろう。それに気づき、ブラッドの機嫌は良くなる。
「独占欲の強い男だな」
ブラッドは鼻歌を歌いたいくらいに機嫌が良くなった。
それに気づき、アルバートは安心したようだ。
「安心しろよ。アルバート。俺はお前になら監禁されたって、嫌いにはなれねえからな。心の狭いお前を受け入れてやれるのは俺だけだろうけど、なにも問題ねえよな?」
「そうだな。安心したくらいだ」
「そうだろうなぁ。だから、堂々としてろよ。回りくどい言い方も嫌いじゃねえけど。たまには素直に俺を独り占めしたいと言ってくれてもいいんだぜ?」
ブラッドは上機嫌で話を続ける。
……可愛いところもあるじゃねえか。
初夜の流れから受けいれる側をしているものの、相手に欲情をするのはブラッドも同じだ。恋しい相手の可愛い姿は下半身に影響がでるものである。
アルバートは小さな声で問いかけた。
否定されたくなかったのだろうか。
「なにが? 掃除されねえと困るだろ?」
「それではない。寝室に入られたくないのは俺だけか?」
「はぁ? 意味わかんねえんだけど。だって、掃除は良いんだろ? それ以外は嫌ってことか? 寝室に食事を運ばせるのがだらしないから嫌だってことか?」
ブラッドは首を傾げる。
実家では好きなように振る舞っていた。食事はしたい時にしたい場所に運ばせる。それに文句を言う使用人たちは雇っておらず、両親や兄妹も同様のことをひんぱんにしていた為、それが当然のことだと思っていた。
「そうではない」
アルバートは否定した。
はっきりと言わなければブラッドに伝わらないと理解したのだろう。
「二人だけの場所を必要以上に入ってほしくはないだけだ。掃除だけはしなければ健康に悪影響だから、許可をしている」
アルバートの言葉を聞き、ブラッドは首を傾げながら考える。
……二人の場所だから?
それは独占欲に似たものだろうか。
……他人を入れたくないということか?
足を踏み入れられることさえも拒絶してしまうくらいに、アルバートはブラッドと過ごす場所を大事にしているのだろう。それに気づき、ブラッドの機嫌は良くなる。
「独占欲の強い男だな」
ブラッドは鼻歌を歌いたいくらいに機嫌が良くなった。
それに気づき、アルバートは安心したようだ。
「安心しろよ。アルバート。俺はお前になら監禁されたって、嫌いにはなれねえからな。心の狭いお前を受け入れてやれるのは俺だけだろうけど、なにも問題ねえよな?」
「そうだな。安心したくらいだ」
「そうだろうなぁ。だから、堂々としてろよ。回りくどい言い方も嫌いじゃねえけど。たまには素直に俺を独り占めしたいと言ってくれてもいいんだぜ?」
ブラッドは上機嫌で話を続ける。
……可愛いところもあるじゃねえか。
初夜の流れから受けいれる側をしているものの、相手に欲情をするのはブラッドも同じだ。恋しい相手の可愛い姿は下半身に影響がでるものである。
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