俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

佐倉海斗

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第四話 日常が変わる

01-7.

 敏郎と武は周囲の目を気にしない。葵が立ち去ったことにも気づかず、大声をあげながらいちゃついている。

「僕は葵がいて嬉しいけど」

「そうか? いつも一緒だろ」

「違う。休み時間も共有したいよ」

 律の言葉に葵は苦笑した。

 ……律だけといるわけにはいかないだろ。

 律には律の交友関係がある。それを壊したくはなかった。

 ……俺には律がいればいいけど。

 葵は視線を武たちに向ける。

 あいかわらず、大声でいちゃついている。

「あいつらみたいになりたいのかよ」

 葵の問いかけに対し、律は葵の視線を追ってから首を振った。

「僕は敏郎と違う」

「だろ。あいつらみたいには俺もなれないないから」

 葵は断言した。

 その言葉に律も同意する。

「大山は暴力的だね」

「照れてるんだろ。あれでも」

「それなら大声で話すのをやめればいいのに」

 律は武の行動に否定的だった。

 教室中に響き渡る武と敏郎の攻防戦はのろけ合いになっている。互いに互いの好きなところを大声で話始めた。

 ……あの場にいなくてよかった。

 頬杖をつく。

 巻き込まれたくはなかった。

「須川も大声だからな」

「敏郎も少しは黙ればいいと思うよ」

「よく似てるカップルだと思うぜ。武もそこに惹かれたんだとさ」

 葵は他人事のように話す。
 律はそれを聞き、不愉快そうな顔をした。

「迷惑だよ」

 律の言葉は正しい。

 教室中に響き渡る声を不快ととらえる者は少なくはない。しかし、遠目で見守っている生徒たちも少なからずいた。
感想 1

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