俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

佐倉海斗

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第四話 日常が変わる

06-2.

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「俺がいて嬉しいなんてかわいいところもありますな!」

「そうか!? かわいいのは武だと思うが!」

「俺はかわいくないですぞ。かわいいのは敏郎ですぞ!」

 武は騒ぎ出した。

 それに浩二は僅かに反応を示した。

 苦手意識のあった陽キャの中でも浮かずいられるのは、敏郎と交際していると知っているからだろう。陽キャの生徒の友人としてではなく、敏郎の恋人としてこの場にいるのだ。

 律もそれを認めていた。うるさいと言いたげな顔をしていたものの、追い出すようなことはしない。

 その代わり、葵のことを逃がすつもりもなかった。

 繋がれた手は机の上に置かれている。見せつけるかのような行為に葵は赤面していた。

「いつまで手を繋ぐんだよ」

 葵は恥ずかしかった。

 律の友人たちの目線は温かい。二人の交際を見守っている人が多いというのは、本当のことだったのだと自覚した。

「手を離したらどこかにいっちゃうでしょ?」

「どこにもいかねーよ。行くところがないだろ」

「友人なんでしょ。いいの?」

 律は浩二の名を出さない。

 敏郎に大きな声で注意をされたくなかったからだ。

「……いいんだよ」

 葵は浩二を友人だと思っている。しかし、武も友人だ。

 武に対して酷い言葉をかけた浩二のことを許せなかった。謝ってきたのならば、葵も今まで通りに接することができただろう。

 しかし、浩二は一人でいることを選んだ。

 意地を張っているだけなのかもしれない。

「そうすれば、反省するだろ」

「そうかな」

「しなきゃしない時だ。そのまま縁が切れるだけの話だ」

 葵は割り切っていた。

 浩二と武の喧嘩だ。葵は関係ない。しかし、許せなかった。

 偏見を抱くのはしかたがない。しかも、武は元々敏郎が好きだったわけではない。流されるようにお試しで付き合うことになり、あっという間にその人柄に惹きつけられ、惚れてしまった。
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