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第二話「呪われた動画配信者」
01-34.
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太一も驚いたような声を上げつつ、非難はしない。
「この村は存在しませーん」
「趣旨を考えろ。やめろ。そういう発言は炎上の元になる」
「いやいや、そうはいってもマジなんだって」
正樹は諦めたかのようにため息をこぼした。
そして、カメラから距離を取る。
「今から目の前の比較的新しい家の中に入っていくんだけど」
視線を太一に向ける。
「大ちゃん」
「なんだよ」
「驚かないで聞いてほしい」
「いまさら、何を聞いても驚かないから」
太一は正樹がなにを企んでいるのか、検討もつかない。しかし、目の前にある不自然なほどに綺麗に形を保っている家にカメラを向け、諦めたような顔をする。
「この家には秘密があるんだ」
正樹は真面目な顔で語る。
「今から秘密を見に行こう!」
正樹は迷うことなく、敷地内に足を踏み入れる。
鍵もかけられていない玄関の扉に手をかけ、迷うことなく、開けた。
「誰かが入った跡があるな」
玄関は泥だらけだ。
なにかを引きずったような土の跡が廊下に描かれており、靴の跡が複数にある。
どれも新しいものばかりだ。
「土だらけだなー」
正樹は脳天気な声を上げる。
まるで知人の家に遊びに来たかのような警戒心のなさと、靴も脱がずに堂々と廊下を歩いていく姿は不気味だ。
「……やばいんじゃないか?」
「それこそ、いまさらじゃね?」
「それはそうだが。……嫌な予感しかしないんだよ」
太一はカメラを廊下の先にある部屋の扉に向ける。
一軒家なのにもかかわらず、部屋は一つしかない。廊下だけが長く、二階に続くはずの階段もない。
不気味な家だった。
「この村は存在しませーん」
「趣旨を考えろ。やめろ。そういう発言は炎上の元になる」
「いやいや、そうはいってもマジなんだって」
正樹は諦めたかのようにため息をこぼした。
そして、カメラから距離を取る。
「今から目の前の比較的新しい家の中に入っていくんだけど」
視線を太一に向ける。
「大ちゃん」
「なんだよ」
「驚かないで聞いてほしい」
「いまさら、何を聞いても驚かないから」
太一は正樹がなにを企んでいるのか、検討もつかない。しかし、目の前にある不自然なほどに綺麗に形を保っている家にカメラを向け、諦めたような顔をする。
「この家には秘密があるんだ」
正樹は真面目な顔で語る。
「今から秘密を見に行こう!」
正樹は迷うことなく、敷地内に足を踏み入れる。
鍵もかけられていない玄関の扉に手をかけ、迷うことなく、開けた。
「誰かが入った跡があるな」
玄関は泥だらけだ。
なにかを引きずったような土の跡が廊下に描かれており、靴の跡が複数にある。
どれも新しいものばかりだ。
「土だらけだなー」
正樹は脳天気な声を上げる。
まるで知人の家に遊びに来たかのような警戒心のなさと、靴も脱がずに堂々と廊下を歩いていく姿は不気味だ。
「……やばいんじゃないか?」
「それこそ、いまさらじゃね?」
「それはそうだが。……嫌な予感しかしないんだよ」
太一はカメラを廊下の先にある部屋の扉に向ける。
一軒家なのにもかかわらず、部屋は一つしかない。廊下だけが長く、二階に続くはずの階段もない。
不気味な家だった。
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