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第一話 悪役令嬢の兄、大公の嫁になる
02-4.
「用意してある」
アーサーは当然だろうというかのように返事をした。
「それなら、どうして、そちらを案内してくれないのですか?」
カイルの質問は当然のことだった。
荷物を置きに行きたいから部屋に案内をしてほしかったのだ。それが寝室に案内されるのと話が違ってきてしまう。
「妙薬を飲むのだろう」
「初夜の日に飲むのが約束ですからね」
「だから、案内した」
アーサーはさっさと寝室の中に入っていく。
廊下に取り残されたカイルはきょとんとしていた。
……いや、早々にオメガになった方が楽だとは俺も思ってたけども。
まさか、アーサーも同じ考えだとは思わなかった。
「入らないのか?」
「いえ、入ります。……服が散らかっているのはわざとですか?」
「巣を作るのだろう?」
アーサーの言葉にカイルは首を横に振った。
「いずれは作り出すかもしれませんが。今回の発情期は薬の副作用によるものです。巣作りはしないです」
カイルは否定する。
それに対し、アーサーは少しだけ落ち込んでいた。渋々とベッドの上に広げてあった服を片付け始めた。
「手伝います。どちらにかければいいですか?」
「親切だな」
「アーサーの妻になりますので。このくらいの手伝いはしますよ」
服にはしわが一つもない。
今日の為に準備をしたのだろう。
……巣作りの許可は得たのか?
拒否をされた時にはどうするべきか、学んできた知識が一つ無駄になった。
「アーサー?」
カイルは顔を真っ赤にして動かなくなったアーサーを見上げる。
その両手にはアーサーの服が抱えられていた。
「どうかしましたか?」
カイルは問いかける。
それに対し、アーサーはカイルから目を逸らした。
アーサーは当然だろうというかのように返事をした。
「それなら、どうして、そちらを案内してくれないのですか?」
カイルの質問は当然のことだった。
荷物を置きに行きたいから部屋に案内をしてほしかったのだ。それが寝室に案内されるのと話が違ってきてしまう。
「妙薬を飲むのだろう」
「初夜の日に飲むのが約束ですからね」
「だから、案内した」
アーサーはさっさと寝室の中に入っていく。
廊下に取り残されたカイルはきょとんとしていた。
……いや、早々にオメガになった方が楽だとは俺も思ってたけども。
まさか、アーサーも同じ考えだとは思わなかった。
「入らないのか?」
「いえ、入ります。……服が散らかっているのはわざとですか?」
「巣を作るのだろう?」
アーサーの言葉にカイルは首を横に振った。
「いずれは作り出すかもしれませんが。今回の発情期は薬の副作用によるものです。巣作りはしないです」
カイルは否定する。
それに対し、アーサーは少しだけ落ち込んでいた。渋々とベッドの上に広げてあった服を片付け始めた。
「手伝います。どちらにかければいいですか?」
「親切だな」
「アーサーの妻になりますので。このくらいの手伝いはしますよ」
服にはしわが一つもない。
今日の為に準備をしたのだろう。
……巣作りの許可は得たのか?
拒否をされた時にはどうするべきか、学んできた知識が一つ無駄になった。
「アーサー?」
カイルは顔を真っ赤にして動かなくなったアーサーを見上げる。
その両手にはアーサーの服が抱えられていた。
「どうかしましたか?」
カイルは問いかける。
それに対し、アーサーはカイルから目を逸らした。
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