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第一話 悪役令嬢の兄、大公の嫁になる
02-8.
「番契約を結んでほしい」
「はい」
アーサーの申し出に対し、カイルは頷いた。
断ることはできなかった。
「副作用はご存知ですよね」
「知っている」
「それなら安心です。俺の理性は飛ぶと思いますので」
カイルは鞄の中から小箱を取り出し、小箱を持ったまま、アーサーの隣に座る。
小箱の蓋を開ける。中には紫色の液体が入った小瓶がある。
性転換の妙薬は危険な薬だ。その為、私用をする為には国王陛下の許可が必要となる。必然的に使えるのは貴族だけである。
「飲みますね」
カイルは迷うことなく、小瓶を傾けて液体を飲み干した。味はしないが、飲み込んだ瞬間に体の中から熱があふれ出すのを感じた。
……熱い。
体中から汗が出てきているのを感じる。
……甘い匂い。
頭がぼんやりとする。
甘い匂いを感じた。それがカイルが放っているオメガのフェロモンだとぼんやりとした頭で理解をする。体が少しずつアルファからオメガに切り替えられていくのを感じる。
不思議なことに痛みはなく、熱に浮かされているような気分だった。
「……きしだんちょー」
カイルはぼんやりとした口調でアーサーを呼ぶ。
それからアーサーを誘惑するかのように、手に触れる。
「からだ、あつい、です」
「わかっている」
「きしだんちょー、へいき、ですか?」
カイルがアーサーを騎士団長と呼ぶのは慣れているからだろう。
三年間呼び慣れてきた名を口にするだけで安心感を得られた。
「平気ではないな」
アーサーはカイルの腕を掴み、組み倒す。
「理性が飛ぶのは私も同じだ」
アーサーはカイルの唇に噛みつくようなキスをする。
乱暴な舌使いにカイルは翻弄されていくだけだった。それに抵抗をしようとは思えない。
頭がぼんやりとしていて、なにをされても気持ちがいいと思えてしまう。
「はい」
アーサーの申し出に対し、カイルは頷いた。
断ることはできなかった。
「副作用はご存知ですよね」
「知っている」
「それなら安心です。俺の理性は飛ぶと思いますので」
カイルは鞄の中から小箱を取り出し、小箱を持ったまま、アーサーの隣に座る。
小箱の蓋を開ける。中には紫色の液体が入った小瓶がある。
性転換の妙薬は危険な薬だ。その為、私用をする為には国王陛下の許可が必要となる。必然的に使えるのは貴族だけである。
「飲みますね」
カイルは迷うことなく、小瓶を傾けて液体を飲み干した。味はしないが、飲み込んだ瞬間に体の中から熱があふれ出すのを感じた。
……熱い。
体中から汗が出てきているのを感じる。
……甘い匂い。
頭がぼんやりとする。
甘い匂いを感じた。それがカイルが放っているオメガのフェロモンだとぼんやりとした頭で理解をする。体が少しずつアルファからオメガに切り替えられていくのを感じる。
不思議なことに痛みはなく、熱に浮かされているような気分だった。
「……きしだんちょー」
カイルはぼんやりとした口調でアーサーを呼ぶ。
それからアーサーを誘惑するかのように、手に触れる。
「からだ、あつい、です」
「わかっている」
「きしだんちょー、へいき、ですか?」
カイルがアーサーを騎士団長と呼ぶのは慣れているからだろう。
三年間呼び慣れてきた名を口にするだけで安心感を得られた。
「平気ではないな」
アーサーはカイルの腕を掴み、組み倒す。
「理性が飛ぶのは私も同じだ」
アーサーはカイルの唇に噛みつくようなキスをする。
乱暴な舌使いにカイルは翻弄されていくだけだった。それに抵抗をしようとは思えない。
頭がぼんやりとしていて、なにをされても気持ちがいいと思えてしまう。
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