転生。戦場から戦場へ。

K2020T

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中東

第三話

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降下地点は前哨基地2.5キロメートル手前の林である。

リー少将「各員降下準備!」

無線で最後の通信をする。

リー少将「ガンツ中将.....必ず帰ってきます。帰ったら浴びれるくらいの酒を用意していてください。」

ガンツ中将「...わかった。」

すこし鼻をすするような音がする。

リー少将「泣いてるんですか?」

ガンツ中将「.....そんなわけないだろ。死ぬなよ.....」

リー少将「わかってますよ。」

無線を切る。もう何も聞こえないと分かっている無線に耳をすます。

ヘンリー「隊長大丈夫ですか?」

少し間が開く。そして我に返る。

リー少将「あぁ、大丈夫だ.....。よし、降下ワイヤー装着!」

降下地点の上空につく。

リー少将「降下!」

ヘリコプターから身を乗り出し、足を浮かせる。訓練、実践で何千回もやってきたことだ。
恐れることはない。そう自己暗示をするが足が小刻みに震える。何かがいつもと違う。降下を開始する。

降下中の他の隊員と目が合う。笑顔をかえす。すると、隊員の目が一瞬でうつろになる。どうしたんだ.....。
隊員の口から血が吐き出される。

何が起こったのか一瞬で理解ができた。隊員が手足をだらんとさせて落ちていく。

「敵襲だ!早く降下しろー!」

容赦のない弾丸が数名の体を貫く。運良く16名ほどが地面に足をつける。銃撃は止まない。
その時、無線から怒鳴り声に近いような声が聞こえる。

「これから支援射撃を開始します!伏せてください!」

操縦士の声だった。10秒ほどたつと、頭上から銃撃音がする。ヘリコプターからの支援だった。
我々を包囲していた敵がなぎ倒される。やがて、銃身が焼き切れたのか銃撃音がやむ。すると支援射撃から逃れた敵がちりじりになりながらも突撃してくる。しかし、特殊部隊にかなうはずもなく次々と倒れる。

「これ以上の滞空は無理です。帰還します。」

操縦士の無念そうな声がひびく。

リー少将「先程の支援感謝する。ミサイルに追いかけられるなよ!」

彼らには感謝しなくてはならない。仲間をこんなバカげた作戦で4人失いながらも、我々をここまで送り届けてくれた。そして、任務にはなかった上空支援までをこなしたのだ。間違いなく世界でも有数の優秀なヘリコプターのパイロット、操縦士だろう。


結局、現時点で生き残ったのは17名だった。無傷なのは14名、軽傷は2名そして重傷が1名となっていた。
軽症者は応急手当でどうにでもなるが、問題は重傷者だ。降下中に腹部に弾丸をくらい、動けなくなっていた。
とても応急手当では無理だろう。それに先ほどの部隊に我々の現在地は伝達されただろう。



時間という壁に我々は決断を迫られていた。
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