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第四章 鳥像の門
ずっと一緒1
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シロキさん
炎の地獄の乾いた大地が僕を呼んで、そこにペタリと座りこんだ。
「どうした?」
あの人が慌てて僕に駆け寄ってくる。僕を造ったというあの人、走り方がぴょこぴょこしてかわいい。 ただ、とても心配症だ。
「土が、僕を呼んでいたの」
土は生きているから、神様に挨拶がしたいんだ。例え、こんなに乾燥していても、その奥底から僕を呼んでいる。
「僕も静かな土が好き。見つけてもらいたがっている者の声を聞くのが好き」
その人が僕の頭に手を置く。
「お前を造って本当に良かった」
この人が自分自身の記憶を僕から奪ってしまったから、過去はわからないけれど、この人の孤独の原因はわかる。
独りであの白い空間に永遠に居たとしてもきっとこの人は平気だ。
この人の孤独は――大切な人の心の中央に自分がいないこと。
一番大切に思っている人の心は他の者の色で塗りつぶされていて、真っ白なこの人の純粋な思いは背景に成り下がっている。
少なくともこの人はそう感じている。正しい人だから、僕がこの人に促されて触れてきた人間の魂のみたいに、誰かのせいにしたり、自分を責めたりはしない。
この人は、自分の住む空間のように真っ白な無の世界に、心まで閉じ込めたんだ。
僕の頭の上でくせ毛を弄ぶその人の、冷たい手を握って僕は言う。
「必ず僕が願いを叶えてあげるから、僕を信じて、あきらめては駄目だよ」
彼の羽のように繊細な指が震えて、僕も悲しくなる。
「信じるよ、お前を信じる」
そう言ってぎこちなく笑う顔が、赤い魂に照らされているのをじっと見ていた。
炎の地獄の乾いた大地が僕を呼んで、そこにペタリと座りこんだ。
「どうした?」
あの人が慌てて僕に駆け寄ってくる。僕を造ったというあの人、走り方がぴょこぴょこしてかわいい。 ただ、とても心配症だ。
「土が、僕を呼んでいたの」
土は生きているから、神様に挨拶がしたいんだ。例え、こんなに乾燥していても、その奥底から僕を呼んでいる。
「僕も静かな土が好き。見つけてもらいたがっている者の声を聞くのが好き」
その人が僕の頭に手を置く。
「お前を造って本当に良かった」
この人が自分自身の記憶を僕から奪ってしまったから、過去はわからないけれど、この人の孤独の原因はわかる。
独りであの白い空間に永遠に居たとしてもきっとこの人は平気だ。
この人の孤独は――大切な人の心の中央に自分がいないこと。
一番大切に思っている人の心は他の者の色で塗りつぶされていて、真っ白なこの人の純粋な思いは背景に成り下がっている。
少なくともこの人はそう感じている。正しい人だから、僕がこの人に促されて触れてきた人間の魂のみたいに、誰かのせいにしたり、自分を責めたりはしない。
この人は、自分の住む空間のように真っ白な無の世界に、心まで閉じ込めたんだ。
僕の頭の上でくせ毛を弄ぶその人の、冷たい手を握って僕は言う。
「必ず僕が願いを叶えてあげるから、僕を信じて、あきらめては駄目だよ」
彼の羽のように繊細な指が震えて、僕も悲しくなる。
「信じるよ、お前を信じる」
そう言ってぎこちなく笑う顔が、赤い魂に照らされているのをじっと見ていた。
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