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第三章 神様のいない海
10万体の自分
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アオチ
窓の外が仄白い。
向こうの船の明かりではない。空の方から明るくなっているような気がする。
神様云々の話が整理できず、視線を夜の闇の方へ向けていた時だった。
もう朝か? 一瞬ざわりとしたが、そんな訳ない。まだせいぜい夜の八時くらいだ。
「おい、外のあれ、何だ?」
何か光った気がして誰にともなく言った。
「うるるるるるるるるる!」
……びっくりした。意外なことに最初に反応したのはウルウだ。
声を上げながら窓に駆け寄ったかと思うと、直ぐに俺の方に戻って来て、腕を引っ張って立ち上がらせようとする。
「どうしたんだ?」
俺がウルウに引かれるまま立ち上がったのを合図に回収人が言った。
「ちょっと外を見て来る。お前たち、窓に近づくなよ。何か音が聞こえても、覗いたりしては駄目だ」
回収人の背中を見送っていたオオミが不安気に俺を見上げる。
「また、新しい鳥でしょうか」
「そうだな……。無言ちゃんもこっちに来いよ。みんなで回収人を待とうぜ」
無言ちゃんもこくりと頷く。本当に全然しゃべらない。オオミにあんな話を聞かせたという事が未だに信じられない。
こういう落ち着かない時、ウルウは俺たちの救いだ。何かしていないと不安で、でも神様の話も浮かれた話もする気分ではなく、手持無沙汰でウルウをくすぐってみた。
「うりゅうりゅうりゅりゅ」
新しい声を出してジタバタする様子が面白い。
「アオチさん、何してるんですか」
そう言うオオミは止めるのではなく、完全に面白がっている顔で一緒にくすぐりに入る。
なんと無言ちゃんが少しだけ笑っていた。指摘するとせっかくの笑みが消えてしまうのではないかと思い、敢えて見ないふりをした。
「何か、音がしませんか?」
「音? ウルウ、静かにしろ」
ちょっかいを出しておいて勝手な命令をして、耳を澄ませた。
遠くから、ほら貝だったか? あれのような音が聞こえている。
「外からか?」
窓に向かって行きそうになって、自分を戒める。回収人に言われたじゃないか。
息を潜めて、外から聞こえる音に神経を集中していると、その中に微かな金属音も混じっている事に気がついた。
「おい、ちょっと」
オオミが足でリズムを刻み出した。悪いわけではないが、何だか軽い。いい曲ですね、とでも言い出しそうだ。
「あれ? また雷でしょうか?」
確かに、腹の底に直接響く音が不規則に混じりだしている。無言ちゃんまでつま先でリズムをとっているじゃないか。
「……和太鼓みたいだな。おい、お前」
ウルウが立ち上がって変な動きを始めた。
「ウルウ、ダンスが上手だね」
オオミが目を細めて言う。これ、ダンスだったのか?
「うるるるるん」
ウルウも得意気だ。
こいつ、だんだん喋れる単語――いや文字が多くなっているような気がする。
「回収人さんも甲板で踊っているかも知れないですね」
「あいつがか? あり得なくはないな」
ウルウと違って、なんだか芸術的に踊れそうな感じもする。運動神経は良さそうだったし。それこそ神様に捧げる舞いみたいなやつを踊っているのかも知れない。
外の白さが曖昧からはっきりとした明るさに変った。
人工的な、蛍光灯のような白さだ。
それと共に、音楽も――この時はもうそれを音楽だと確信していたが、その不規則に計算された音も手が届く位近くに感じていた。
何メートルも離れた窓の外に、それは急に現れた。
手のひらサイズの浮遊する透明の立方体だ。その中に何か入っている。
目を凝らして、その正体が解った時、すっと血の気が引いた。
中に俺がいる――。透明の小さな俺が、膝を抱えて座っている。胎児のようなポーズだが、今着ている服を着て、そう、スーツ姿のまま膝を抱えて目を瞑っている。
「あれ……」
隣でオオミが小さく言った。
「中に僕がいる」
「え? 俺じゃなくてか」
近寄って確認できないのがもどかしい。回収人に言われた事を忠実に守っているのが急にバカバカしくなって、止められる前に窓辺に走った。
窓に顔をくっつくほど寄せて、丁度目の高さに浮いているクリスタルを凝視する。
やっぱり、中には俺がいる。気配を感じると、三人が俺の後ろから、それぞれ窓の外を食い入るように見ていた。
「なあ、お前ら。お前らの目には、あの中に自分自身が入っているように見えるのか?」
三人がこくりと頷く。全員が無言ちゃんみたいだ。
「アオチさん、見てください!」
「うるる!!」
二人が同時に叫び、無言ちゃんが大きな目を見開いた。
今度は何だ――。外を見直すと、一つだと思っていた、自分入り正方形クリスタルが、窓の外全面を埋め尽くしていた。
「なあ、もう我慢できない。外に出てみようぜ」
寒い、そんなことを忘れる風景がそこに広がっていた。
空一面に立方体のクリスタルが浮かんでいる。
俺たちが食堂の窓から目にしたのは、その中のほんの一部だったんだ。
クリスタルはたまに間違えたように海面近くに降りてきて、波にさらわれる直前に、またゆっくり高い空に戻っていく。
船首に立っていた回収人が、溜息をつきながら振り返った。
「何で出てくるんだよ、毎回毎回、懲りねえな」
「いや、だって、あれは一体――」
「十万体のクリスタル」
また訳の分からない言葉だ。
流れる音楽を全く無視する一定の速度を保って、それは頭上を流れている。
「だから……説明してくれよ」
回収人が俺たちの目の前まで来る。鳥を撃つときと同じ、力強いのに流れるような動きで。
「あの中に自分が見えただろ? あのクリスタルはお前らの感情だ。喜怒哀楽とか簡単に言うけれど、お前らそんなに単純じゃないのは周知の事実だろ。十万個あるんだよ、感情の入れ物は。あれが当人たちの前に姿を現すなんて、初めてだ」
昼間より優しく星より強い、そんな白い光を放ちながら、ゆっくり移動するクリスタル。照らされた海面は十万の感情を映して一時も同じ表情を見せない。
「十万、か。オゼもどこかでこれを――」
「見てますよ、きっと。ローヌさんからオゼさんを取り返しましょう」
オオミがきっぱりと言った時、海面すれすれを飛んでいた一つのクリスタルが朱色に光った。
「見えたか? 心の色。今もお前たちの感情のいくつかが、あのクリスタルの群れの中で光っているはずだ。この数だから、探し出すのは自分でも困難だ。見極められるのはたまの偶然だよ」
今見たのは誰の心の色だったんだろう。
「癒されるな……」
「アオチさん、鳥にも同じことを言っていました。僕は何だか怖いです。オゼさんが捕まえようとしてなければ良いですが」
回収人が冷たい空気に、それこそクリスタルのような息を吐いて笑った。
「眼鏡は本当に勘が良いな。ローヌとオゼが神様の怒りを買うような事をしたんだ。だから、こんな罠を仕掛けてくる。クリスタルを掴まえさようと企んでる」
ウルウが控えめに腰をくねくねさせてノッていた音楽が、ピタリと途絶えた。
「うるぅ……」
こいつ、凄くかわいそうな声を出す。こいつにも十万個の感情があるんだろう。
「クリスタルを掴まえたらどうなる?」
触れてみたくても、一番近い感情すら手の届く場所にないが、一応確認する。
「死ぬ。一つの感情を胸に抱いてしまう、それほど危険なことはない。なに、安心しろ。この船の周りは俺とローヌの心の壁で包んであるから。お前たちはただ、取り込まれないようにしろ、一つのクリスタルをじっと見つめないように気を付けろ」
「注意事項は最初に言えよ」
感情を胸に抱いてしまうのと同じくらい、感情に取り込まれることも危険なのか。クリスタルは透き通っていて、ひたすら美しいだけなのに。
自分を乗せた奇妙な立方体の群れが、船から離れていくのをじっと見つめていた。
「さあ、これは挨拶みたいなもんだぞ」
回収人が空を見上げた。
窓の外が仄白い。
向こうの船の明かりではない。空の方から明るくなっているような気がする。
神様云々の話が整理できず、視線を夜の闇の方へ向けていた時だった。
もう朝か? 一瞬ざわりとしたが、そんな訳ない。まだせいぜい夜の八時くらいだ。
「おい、外のあれ、何だ?」
何か光った気がして誰にともなく言った。
「うるるるるるるるるる!」
……びっくりした。意外なことに最初に反応したのはウルウだ。
声を上げながら窓に駆け寄ったかと思うと、直ぐに俺の方に戻って来て、腕を引っ張って立ち上がらせようとする。
「どうしたんだ?」
俺がウルウに引かれるまま立ち上がったのを合図に回収人が言った。
「ちょっと外を見て来る。お前たち、窓に近づくなよ。何か音が聞こえても、覗いたりしては駄目だ」
回収人の背中を見送っていたオオミが不安気に俺を見上げる。
「また、新しい鳥でしょうか」
「そうだな……。無言ちゃんもこっちに来いよ。みんなで回収人を待とうぜ」
無言ちゃんもこくりと頷く。本当に全然しゃべらない。オオミにあんな話を聞かせたという事が未だに信じられない。
こういう落ち着かない時、ウルウは俺たちの救いだ。何かしていないと不安で、でも神様の話も浮かれた話もする気分ではなく、手持無沙汰でウルウをくすぐってみた。
「うりゅうりゅうりゅりゅ」
新しい声を出してジタバタする様子が面白い。
「アオチさん、何してるんですか」
そう言うオオミは止めるのではなく、完全に面白がっている顔で一緒にくすぐりに入る。
なんと無言ちゃんが少しだけ笑っていた。指摘するとせっかくの笑みが消えてしまうのではないかと思い、敢えて見ないふりをした。
「何か、音がしませんか?」
「音? ウルウ、静かにしろ」
ちょっかいを出しておいて勝手な命令をして、耳を澄ませた。
遠くから、ほら貝だったか? あれのような音が聞こえている。
「外からか?」
窓に向かって行きそうになって、自分を戒める。回収人に言われたじゃないか。
息を潜めて、外から聞こえる音に神経を集中していると、その中に微かな金属音も混じっている事に気がついた。
「おい、ちょっと」
オオミが足でリズムを刻み出した。悪いわけではないが、何だか軽い。いい曲ですね、とでも言い出しそうだ。
「あれ? また雷でしょうか?」
確かに、腹の底に直接響く音が不規則に混じりだしている。無言ちゃんまでつま先でリズムをとっているじゃないか。
「……和太鼓みたいだな。おい、お前」
ウルウが立ち上がって変な動きを始めた。
「ウルウ、ダンスが上手だね」
オオミが目を細めて言う。これ、ダンスだったのか?
「うるるるるん」
ウルウも得意気だ。
こいつ、だんだん喋れる単語――いや文字が多くなっているような気がする。
「回収人さんも甲板で踊っているかも知れないですね」
「あいつがか? あり得なくはないな」
ウルウと違って、なんだか芸術的に踊れそうな感じもする。運動神経は良さそうだったし。それこそ神様に捧げる舞いみたいなやつを踊っているのかも知れない。
外の白さが曖昧からはっきりとした明るさに変った。
人工的な、蛍光灯のような白さだ。
それと共に、音楽も――この時はもうそれを音楽だと確信していたが、その不規則に計算された音も手が届く位近くに感じていた。
何メートルも離れた窓の外に、それは急に現れた。
手のひらサイズの浮遊する透明の立方体だ。その中に何か入っている。
目を凝らして、その正体が解った時、すっと血の気が引いた。
中に俺がいる――。透明の小さな俺が、膝を抱えて座っている。胎児のようなポーズだが、今着ている服を着て、そう、スーツ姿のまま膝を抱えて目を瞑っている。
「あれ……」
隣でオオミが小さく言った。
「中に僕がいる」
「え? 俺じゃなくてか」
近寄って確認できないのがもどかしい。回収人に言われた事を忠実に守っているのが急にバカバカしくなって、止められる前に窓辺に走った。
窓に顔をくっつくほど寄せて、丁度目の高さに浮いているクリスタルを凝視する。
やっぱり、中には俺がいる。気配を感じると、三人が俺の後ろから、それぞれ窓の外を食い入るように見ていた。
「なあ、お前ら。お前らの目には、あの中に自分自身が入っているように見えるのか?」
三人がこくりと頷く。全員が無言ちゃんみたいだ。
「アオチさん、見てください!」
「うるる!!」
二人が同時に叫び、無言ちゃんが大きな目を見開いた。
今度は何だ――。外を見直すと、一つだと思っていた、自分入り正方形クリスタルが、窓の外全面を埋め尽くしていた。
「なあ、もう我慢できない。外に出てみようぜ」
寒い、そんなことを忘れる風景がそこに広がっていた。
空一面に立方体のクリスタルが浮かんでいる。
俺たちが食堂の窓から目にしたのは、その中のほんの一部だったんだ。
クリスタルはたまに間違えたように海面近くに降りてきて、波にさらわれる直前に、またゆっくり高い空に戻っていく。
船首に立っていた回収人が、溜息をつきながら振り返った。
「何で出てくるんだよ、毎回毎回、懲りねえな」
「いや、だって、あれは一体――」
「十万体のクリスタル」
また訳の分からない言葉だ。
流れる音楽を全く無視する一定の速度を保って、それは頭上を流れている。
「だから……説明してくれよ」
回収人が俺たちの目の前まで来る。鳥を撃つときと同じ、力強いのに流れるような動きで。
「あの中に自分が見えただろ? あのクリスタルはお前らの感情だ。喜怒哀楽とか簡単に言うけれど、お前らそんなに単純じゃないのは周知の事実だろ。十万個あるんだよ、感情の入れ物は。あれが当人たちの前に姿を現すなんて、初めてだ」
昼間より優しく星より強い、そんな白い光を放ちながら、ゆっくり移動するクリスタル。照らされた海面は十万の感情を映して一時も同じ表情を見せない。
「十万、か。オゼもどこかでこれを――」
「見てますよ、きっと。ローヌさんからオゼさんを取り返しましょう」
オオミがきっぱりと言った時、海面すれすれを飛んでいた一つのクリスタルが朱色に光った。
「見えたか? 心の色。今もお前たちの感情のいくつかが、あのクリスタルの群れの中で光っているはずだ。この数だから、探し出すのは自分でも困難だ。見極められるのはたまの偶然だよ」
今見たのは誰の心の色だったんだろう。
「癒されるな……」
「アオチさん、鳥にも同じことを言っていました。僕は何だか怖いです。オゼさんが捕まえようとしてなければ良いですが」
回収人が冷たい空気に、それこそクリスタルのような息を吐いて笑った。
「眼鏡は本当に勘が良いな。ローヌとオゼが神様の怒りを買うような事をしたんだ。だから、こんな罠を仕掛けてくる。クリスタルを掴まえさようと企んでる」
ウルウが控えめに腰をくねくねさせてノッていた音楽が、ピタリと途絶えた。
「うるぅ……」
こいつ、凄くかわいそうな声を出す。こいつにも十万個の感情があるんだろう。
「クリスタルを掴まえたらどうなる?」
触れてみたくても、一番近い感情すら手の届く場所にないが、一応確認する。
「死ぬ。一つの感情を胸に抱いてしまう、それほど危険なことはない。なに、安心しろ。この船の周りは俺とローヌの心の壁で包んであるから。お前たちはただ、取り込まれないようにしろ、一つのクリスタルをじっと見つめないように気を付けろ」
「注意事項は最初に言えよ」
感情を胸に抱いてしまうのと同じくらい、感情に取り込まれることも危険なのか。クリスタルは透き通っていて、ひたすら美しいだけなのに。
自分を乗せた奇妙な立方体の群れが、船から離れていくのをじっと見つめていた。
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