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第4話 白いウサミミ (2/5)
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じゃりっとしたザラメの地面。空に浮いてるのは綿菓子かな?
花や木や草も全部お菓子だ。
緑の飴やグミの葉っぱの間から、可愛いお花の棒付きキャンディが色とりどりに生えてる。
「うわぁー」
可愛くて美味しそうなんて、ときめかないほうが無理だよ。
スマホの画面越しからも甘い匂いが漂ってきそうだった。
「みさみさちゃんっ、チョコの村とゼリーの村と飴の村、どこから行きたい?」
あゆがくるりと回って振り返る。
「え? えーと……」
「最初はゼリー……、いや、みさみさは弓だから硬いチョコか飴の方がダメージが出やすいか」
カタナが考えてくれてる。
「わ、私はどこでも……」
あゆが遠くを指さした。
「ほら向こう、見える? この国の真ん中に建ってるのがケーキのお城だよー」
「わあ……」
チョコレートとホイップクリームに包まれて、キラキラの粒で飾られたお城が見える。
「村はモンスターの出るマップなんだけど、お城は町マップだから、お菓子の国限定のアクセとか、可愛い回復アイテム買って帰ろうねっ♪♪」
言われて、女の子と遊ぶのっていいなと思ってしまった。
ここだけの限定アイテムって言葉にも胸が弾む。
「う、うんっ。お買い物したいっ!」
私の答えに、あゆは満足そうににっこり笑うと駆け出した。
あゆがアイテム欄から、ヒョイと空き瓶を取り出す。
「みさみさちゃんっ、このジュースが流れてる川、空き瓶でジュースを汲めるんだよーっ」
言って、あゆが空き瓶をポイと投げてくれる。
汲んでみていいのかな。
空き瓶をオレンジ色したジュースの川に入れると、アイテム精製のエフェクトとともに手にしていたアイテムの名前が空き瓶からオレンジジュースに変わった。
「オレンジジュースになった!」
初めてのアイテム精製。エフェクトも新鮮で、なんだか楽しい。
「もっとやる?」と尋ねるあゆに、思わずコクコク頷くと、30本の空き瓶が渡された。
あゆも私に付き合ってくれてるのか、隣で1本2本と汲んでいる。
「懐かしいなぁー、ボク達もレベル30代の頃よく汲みに来てたよねー♪」
あれ、意外というかなんというか。
あゆはボクっ子なんだ?
「回復量はミニポーションと同じくらいだが、まだみさみさのレベルなら実戦でも使えるだろうな」
カタナもそう言うと川岸に来る。
「手伝おう」
「えっ、その……」
「はい、カタナの分っ」
あゆがポイと瓶を投げる。
そうしてワイワイ喋りながら、結局三人で合わせて120本ものオレンジジュースを汲んでしまった。
「これ、実際やったら腰が痛くなる作業だよねー」
あゆが笑って言う。
「そうだね」
私も笑うマークを出しながら答える。
二人は、汲んだジュースを全部私にくれた。
カタナは手伝ってくれてたの知ってたけど、やっぱりあゆも私のために汲んでくれてたんだね。
なんとなく、そんな気がしてた。
あゆは、カタナの友達だけあってカタナに負けないくらい優しい子だった。
飴とチョコの村を回って、つるんとしたキャンディの敵を倒したり、美味しそうなチョコの敵を倒す。
時々強そうな敵も出てくるけど、それはあゆがすぐに倒してくれた。
一人では、レベルが30になってもすぐにこのワールドに来るのは難しそうだなぁ。
花や木や草も全部お菓子だ。
緑の飴やグミの葉っぱの間から、可愛いお花の棒付きキャンディが色とりどりに生えてる。
「うわぁー」
可愛くて美味しそうなんて、ときめかないほうが無理だよ。
スマホの画面越しからも甘い匂いが漂ってきそうだった。
「みさみさちゃんっ、チョコの村とゼリーの村と飴の村、どこから行きたい?」
あゆがくるりと回って振り返る。
「え? えーと……」
「最初はゼリー……、いや、みさみさは弓だから硬いチョコか飴の方がダメージが出やすいか」
カタナが考えてくれてる。
「わ、私はどこでも……」
あゆが遠くを指さした。
「ほら向こう、見える? この国の真ん中に建ってるのがケーキのお城だよー」
「わあ……」
チョコレートとホイップクリームに包まれて、キラキラの粒で飾られたお城が見える。
「村はモンスターの出るマップなんだけど、お城は町マップだから、お菓子の国限定のアクセとか、可愛い回復アイテム買って帰ろうねっ♪♪」
言われて、女の子と遊ぶのっていいなと思ってしまった。
ここだけの限定アイテムって言葉にも胸が弾む。
「う、うんっ。お買い物したいっ!」
私の答えに、あゆは満足そうににっこり笑うと駆け出した。
あゆがアイテム欄から、ヒョイと空き瓶を取り出す。
「みさみさちゃんっ、このジュースが流れてる川、空き瓶でジュースを汲めるんだよーっ」
言って、あゆが空き瓶をポイと投げてくれる。
汲んでみていいのかな。
空き瓶をオレンジ色したジュースの川に入れると、アイテム精製のエフェクトとともに手にしていたアイテムの名前が空き瓶からオレンジジュースに変わった。
「オレンジジュースになった!」
初めてのアイテム精製。エフェクトも新鮮で、なんだか楽しい。
「もっとやる?」と尋ねるあゆに、思わずコクコク頷くと、30本の空き瓶が渡された。
あゆも私に付き合ってくれてるのか、隣で1本2本と汲んでいる。
「懐かしいなぁー、ボク達もレベル30代の頃よく汲みに来てたよねー♪」
あれ、意外というかなんというか。
あゆはボクっ子なんだ?
「回復量はミニポーションと同じくらいだが、まだみさみさのレベルなら実戦でも使えるだろうな」
カタナもそう言うと川岸に来る。
「手伝おう」
「えっ、その……」
「はい、カタナの分っ」
あゆがポイと瓶を投げる。
そうしてワイワイ喋りながら、結局三人で合わせて120本ものオレンジジュースを汲んでしまった。
「これ、実際やったら腰が痛くなる作業だよねー」
あゆが笑って言う。
「そうだね」
私も笑うマークを出しながら答える。
二人は、汲んだジュースを全部私にくれた。
カタナは手伝ってくれてたの知ってたけど、やっぱりあゆも私のために汲んでくれてたんだね。
なんとなく、そんな気がしてた。
あゆは、カタナの友達だけあってカタナに負けないくらい優しい子だった。
飴とチョコの村を回って、つるんとしたキャンディの敵を倒したり、美味しそうなチョコの敵を倒す。
時々強そうな敵も出てくるけど、それはあゆがすぐに倒してくれた。
一人では、レベルが30になってもすぐにこのワールドに来るのは難しそうだなぁ。
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