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第5話 いつもの学校で (2/8)
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『ただいまー』とスタンプを送りつつ、ログを辿る。
金曜の夜ということもあって、アイカ達ははしゃいでいた。
よく分からない爆笑ネタは、帰りの時の話だろうか。
最新のところまでログを追えば、どうやら今夜はみんなでビデオ通話で、女子会だかパジャマパーティーをしようということになっていた。
開始は20時半かぁ……。
どうしよう……。
カタナ達に一時間以内に相談して戻れば大丈夫だけど……。
私はしばらく悩んでから、文字をタップする。
『今夜は家族で、ご飯食べに行くことになってて……』
『ごめん!(←スタンプ)』
私の言葉に、アイカが非難の声を上げる。
『ええーーーーーー!?』
『どんより(←スタンプ)』
ひまりが突っ込んてくる。
『外食ダメっしょー、感染拡大してるしー?』
『帰ってから参加でいいよー』
と言ってくれる遥に、私は時計を見上げながら答える。
『20時半くらいから行くから、帰るの結構遅くなりそうだけど、戻り次第行くね』
ちょっと、夕飯に行くには遅すぎるかな……。
『いーけどさー、じゃあご飯の写真送ってね』
え……。
私は『了解っ』と元気いっぱいのスタンプを、憂鬱な気分で返した。
もしかして、疑われてる……のかな……。
私の考えすぎだろうか。
……けれど実際に、私はいつも嘘ばっかりだ。
……今日は別の友達と約束があるからって言えばいいだけだったのかな。
別の友達って誰? って聞かれるだろうか。
そしたら私はまた、別の学校の友達とか親戚とか言って誤魔化すのかな……。
写真……どうしよう。
このスマホに入ってるやつは、前にも見せたことがあったかもしれないし……。
私は、小学校からの友達に頼んで最近外食した時の写真をもらう。
『みさき、あんまり無理しないようにね。そのアイカ達のグループ、大変なんだったら……抜けてもいいんじゃないかな……』
友達は、クラスに居づらくなったらいつでもうちのクラスにおいでと声をかけてくれた。
『うん、ありがとう』
あったかい言葉にホッとする。
実際には、毎日休み時間の度に別のクラスまで行くのはあんまり現実的ではなかったけど、でも、友達がおいでと言ってくれたのは本当に嬉しい。
私は、この子には嘘をついてなかったな……と当時を思い返す。
いつから、どうして、私はこんなにたくさん嘘をつくようになってしまったんだろう。
そんな事を考えながら、夕飯とお風呂を済ませてDtDにログインする。
アイカ達の誰かがDtDにログインすれば、私がゲームを起動してることはバレるだろうけど、食事の待ち時間に起動してたとか食事中にオートで狩ってたことにすればいいだろうし。
そこまで考えてから、また憂鬱になる。
いつの間にか、あまりに自然に言い訳を考えている自分が嫌だった。
金曜の夜ということもあって、アイカ達ははしゃいでいた。
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開始は20時半かぁ……。
どうしよう……。
カタナ達に一時間以内に相談して戻れば大丈夫だけど……。
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『ごめん!(←スタンプ)』
私の言葉に、アイカが非難の声を上げる。
『ええーーーーーー!?』
『どんより(←スタンプ)』
ひまりが突っ込んてくる。
『外食ダメっしょー、感染拡大してるしー?』
『帰ってから参加でいいよー』
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ちょっと、夕飯に行くには遅すぎるかな……。
『いーけどさー、じゃあご飯の写真送ってね』
え……。
私は『了解っ』と元気いっぱいのスタンプを、憂鬱な気分で返した。
もしかして、疑われてる……のかな……。
私の考えすぎだろうか。
……けれど実際に、私はいつも嘘ばっかりだ。
……今日は別の友達と約束があるからって言えばいいだけだったのかな。
別の友達って誰? って聞かれるだろうか。
そしたら私はまた、別の学校の友達とか親戚とか言って誤魔化すのかな……。
写真……どうしよう。
このスマホに入ってるやつは、前にも見せたことがあったかもしれないし……。
私は、小学校からの友達に頼んで最近外食した時の写真をもらう。
『みさき、あんまり無理しないようにね。そのアイカ達のグループ、大変なんだったら……抜けてもいいんじゃないかな……』
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『うん、ありがとう』
あったかい言葉にホッとする。
実際には、毎日休み時間の度に別のクラスまで行くのはあんまり現実的ではなかったけど、でも、友達がおいでと言ってくれたのは本当に嬉しい。
私は、この子には嘘をついてなかったな……と当時を思い返す。
いつから、どうして、私はこんなにたくさん嘘をつくようになってしまったんだろう。
そんな事を考えながら、夕飯とお風呂を済ませてDtDにログインする。
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