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2話 俺が、撫でてもいいのか……?(1/3)
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俺が痛みに備えて強ばらせた体は、しかし、ふわっと柔らかな上に落ちた。
「ぷきゅぅ」
と自分の下からつぶれたような声がして、俺は慌てて起き上がる。
「シェルカ!?」
俺の下で潰れたのはシェルカだった。
まさか、あのシェルカが俺を助けてくれるなんて……。
「大丈夫か!? 痛いのはどこだ、ここか? ちょっと触るぞ」
シェルカの半分ほどはあった俺を受け取めた生えかけの羽根の根元は、赤くなっており、見る間に腫れてきた。
水で濡らした布巾で冷やすも、腫れはおさまりそうにない。
これは……保護者に連絡して病院か……?
「ライゴ! ザルイルさんを呼ぶにはどうしたらいい!?」
俺はまだ寝ていたライゴを慌てて起こした。
しばらくして、ザルイルは渋い顔で戻ってきた。
これは……もしかして、俺死亡ルート確定的なやつかな……。
ザルイルは真っ先にシェルカの怪我の様子を確認して、これなら自宅で安静にしていれば大丈夫だろうと言った。
羽の付け根は他の部位よりも腫れやすいらしい。
シェルカに大事がなくて、俺は心底ホッとした。
……それでも俺が命の危機なのには変わらないか。
俺はバクバクする心臓を抑えつつ、事情を説明する。
「大切なお嬢さんに、俺のせいで怪我をさせてしまって、すみませんでした!!」
力一杯頭を下げる。ザルイルは静かな声でシェルカに尋ねた。
「シェルカ、そうなのかい?」
シェルカはコクリと頷いた。
ザルイルは一つ大きく息を吐いてから言った。
「それなら、私にも責がある。ここに椅子を積んだのは私だからな」
そしてザルイルは俺に頭を下げた。
「ヨウヘイ、危ない目に遭わせてしまってすまなかった」
「えっ!? いえ、俺がうっかりしてたから……」
ザルイルは俺の言葉に静かに首を振ると、シェルカを覗き込む。
「シェルカ、ヨウヘイをよく守った。お前は立派だ、私は誇りに思うよ」
大切そうに頭を撫でられて、シェルカは嬉しそうに笑った。
うおお、笑うとめちゃくちゃ可愛いな。
「お父さん。私も……、半分にしてほしい」
おずおずと、それでもはっきりとした意思を込めて告げられて、ザルイルが目を丸くする。
「そうか……。そうだな。そうしよう」
ザルイルはもう仕事に戻らないつもりらしく、俺が夕食の料理をしたいと伝えたら俺に要素とやらを分けてくれた。
ザルイルの分だけで十分に料理ができそうな大きさになれたので、ライゴの分は返して、一緒に夕食を作る。
「これなあに? ふわふわだねー」
フライパン状の機器の上で卵のようなものがふわふわと固まり始める。
「俺の元いたとこでは、オムライスって言うんだよ」
「たまこ乗せるの?」
「濁んないだけか、惜しいなっ」
「?」
「いや、こっちの話だよ」
俺は笑いながら三人分の皿の上にそれを乗せてゆく。
「ヨーへーは食べないの?」
「俺は元のサイズに戻ってからにするよ。その方がローコストだろ?」
「……? うんっ」
ライゴよくわからないような顔をしつつも頷いた。
もふもふに戻ったその頭をもふもふと撫でると、嬉しそうな顔をする。
その隣でシェルカも撫でて欲しそうに首を伸ばした。
えっ、まじで。
俺が、撫でてもいいのか……?
そっと手を伸ばすと、シェルカが目を細める。
おおおおお、これはホントにいいっぽいな!!
なでなでなで、と撫でてやれば、シェルカは幸せそうに目を閉じた。
ふわふわの半熟オムレツをご飯の上で切って広げるオムライスは、子ども達だけじゃなく、ザルイルにも大好況だった。
「ぷきゅぅ」
と自分の下からつぶれたような声がして、俺は慌てて起き上がる。
「シェルカ!?」
俺の下で潰れたのはシェルカだった。
まさか、あのシェルカが俺を助けてくれるなんて……。
「大丈夫か!? 痛いのはどこだ、ここか? ちょっと触るぞ」
シェルカの半分ほどはあった俺を受け取めた生えかけの羽根の根元は、赤くなっており、見る間に腫れてきた。
水で濡らした布巾で冷やすも、腫れはおさまりそうにない。
これは……保護者に連絡して病院か……?
「ライゴ! ザルイルさんを呼ぶにはどうしたらいい!?」
俺はまだ寝ていたライゴを慌てて起こした。
しばらくして、ザルイルは渋い顔で戻ってきた。
これは……もしかして、俺死亡ルート確定的なやつかな……。
ザルイルは真っ先にシェルカの怪我の様子を確認して、これなら自宅で安静にしていれば大丈夫だろうと言った。
羽の付け根は他の部位よりも腫れやすいらしい。
シェルカに大事がなくて、俺は心底ホッとした。
……それでも俺が命の危機なのには変わらないか。
俺はバクバクする心臓を抑えつつ、事情を説明する。
「大切なお嬢さんに、俺のせいで怪我をさせてしまって、すみませんでした!!」
力一杯頭を下げる。ザルイルは静かな声でシェルカに尋ねた。
「シェルカ、そうなのかい?」
シェルカはコクリと頷いた。
ザルイルは一つ大きく息を吐いてから言った。
「それなら、私にも責がある。ここに椅子を積んだのは私だからな」
そしてザルイルは俺に頭を下げた。
「ヨウヘイ、危ない目に遭わせてしまってすまなかった」
「えっ!? いえ、俺がうっかりしてたから……」
ザルイルは俺の言葉に静かに首を振ると、シェルカを覗き込む。
「シェルカ、ヨウヘイをよく守った。お前は立派だ、私は誇りに思うよ」
大切そうに頭を撫でられて、シェルカは嬉しそうに笑った。
うおお、笑うとめちゃくちゃ可愛いな。
「お父さん。私も……、半分にしてほしい」
おずおずと、それでもはっきりとした意思を込めて告げられて、ザルイルが目を丸くする。
「そうか……。そうだな。そうしよう」
ザルイルはもう仕事に戻らないつもりらしく、俺が夕食の料理をしたいと伝えたら俺に要素とやらを分けてくれた。
ザルイルの分だけで十分に料理ができそうな大きさになれたので、ライゴの分は返して、一緒に夕食を作る。
「これなあに? ふわふわだねー」
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「俺の元いたとこでは、オムライスって言うんだよ」
「たまこ乗せるの?」
「濁んないだけか、惜しいなっ」
「?」
「いや、こっちの話だよ」
俺は笑いながら三人分の皿の上にそれを乗せてゆく。
「ヨーへーは食べないの?」
「俺は元のサイズに戻ってからにするよ。その方がローコストだろ?」
「……? うんっ」
ライゴよくわからないような顔をしつつも頷いた。
もふもふに戻ったその頭をもふもふと撫でると、嬉しそうな顔をする。
その隣でシェルカも撫でて欲しそうに首を伸ばした。
えっ、まじで。
俺が、撫でてもいいのか……?
そっと手を伸ばすと、シェルカが目を細める。
おおおおお、これはホントにいいっぽいな!!
なでなでなで、と撫でてやれば、シェルカは幸せそうに目を閉じた。
ふわふわの半熟オムレツをご飯の上で切って広げるオムライスは、子ども達だけじゃなく、ザルイルにも大好況だった。
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