自衛官×変身ヒーロー×呪われた姫=スキル制約

鹿

文字の大きさ
30 / 48

30 アバドンの能力《Side.黒魔女天使》

しおりを挟む

「気持ちぃ~~!ミカンみたいなのがたくさん浮いてる」

ヒメは久々の風呂に、大はしゃぎである。

「こっちの世界にもお風呂があって良かった!しかも、露天風呂!」

大きな浴槽は岩を重ねて造られていた。
中央には、お座り状態の狼の石像があり、その口からお湯が出ていた。

狼の左右の目には、青と赤の魔石が使われており、青の魔石で水を作り出し、赤の魔石で温めている。
加工された魔石は高価な物なので、風呂は金持ちの特権であった。

周囲は温泉の熱気で暖かく、草や大きな葉がついた木が生えていた。その草木に囲まれていて、雪が積もっていることもあり、外からは全く見えなくなっている。

そんな露天風呂で、ヒメは、あるビー玉を愛でていた。
フロストグラスマーブルという種類の、表面の艶を消して曇りガラスのような、緑色をした美しいビー玉だ。
これは、水に入れると魅力が発揮され、更に美しさを増すのである。

「これからどうしよう……こっちの世界に来ることを望んでたけど、いざ来てみたら何をすれば良いのかわからなくなっちゃった」

湯船に肩まで浸かり、空を見上げて呟いた。

「何か目的を見つけなくちゃ……」

手元にあるビー玉に視線を落とした。

「そういえば、アバドンって何だろう?ヴォルフさんは奈落の王って言ってたけど」

目だけ上を向き、バレッタを触りながら考えたが答えは出なかった。

「ん~。そうだ!ステータスオープン」

ーーーーーーーーーーー
名前 :北野 姫
種族 :人間
分類 :異世界人
属性 :聖属性
年齢 :17
性別 :女
職業 :使者
眷属 :1
Lv :1
HP : 15/15
MP :1028/1028  〔1000〕
攻撃力:5
防御力:3
素早さ:7
知 力:20
器用さ:11
幸運値:5
装備:なし
アクセサリー:奈落のバレッタ
スキル  :状態異常無効、血の契約、召喚、アイテム召喚
ーーーーーーーーーーーー

ステータスを確認するヒメは、新たに現れたスキルを見て悩んだ。

「血の契約、召喚、アイテム召喚、どうして最初見た時はなかったんだろう?……まぁいっか」

そしてバレッタの能力に驚いて、お湯の中に倒れてしまった。

「ガボガボ!」

ヒメは慌てて顔を出し、ステータスを再度確認した。

「え~~~~~~~~!バレッタ凄っ!」

バレッタの能力の高さに驚くも、理由が理由なので納得した。

「呪われてたからね……でもMPが1000もあるなんて、アバドンって何者?あっ魔王か」

ヒメはお湯で顔をバシャバシャと洗った。

「よし!分からないなら本人に聞いてみよう!
召喚!アバドン」

バレッタが緑に輝き、小さな竜巻が発生した。そこから、額にキスマークを付けた、アバドンが現れた。キスマークは右側が少し上がっていて、僅かに斜めになっている。

『呼んだか?ヒメよ』

湯に浸かるヒメの上には、緑の巨大なバッタのような、そしてどこか人のようでもある、頭が浮かんでいる。

「うん!ちょっと聞きたいことがあって」

『余は奈落の王である!そのようなつまらぬ事で呼ぶな!!』

「え~~~じゃぁもう呼ばないよ!』

呼ばないと言われ、アバドンは何故か慌てていた。

『す、少しだけなら聞いてやろう』

「ありがとうアバドン。あのね、アバドンは何が出来るの?」

『は?何が出来るだと?唐突だな。どのような事を聞くのかと思えばそんなことか!教えてやろう。良く聞くのだ。余に出来ぬ事は……ない!何でも出来るのだ!』

ヒメは怪訝な表情をして月を見上げた。

「それじゃ、月を取って来て」

突拍子もないことを言われて、アバドンは目が点になった。

『……は?』

「余に出来ぬ事は……ない!とか格好良く溜めて言ってたくせに!出来ないの?」

『……出来なくはないが、せぬ!今は……と、得意な事を教えてやろう。余は何でも喰える!全てを吸い込む事が出来るのだ』

「また何でも?怪しい……それはMPをどれだけ使うの?」

『余の召喚にはメッセンジャーポイントを1000使用する。しかし、余の技を使うのは、余のマジックポイントを使用する』

「そ、そうだった。忘れてた。メッセンジャーポイントだったね。それじゃあメッセンジャーポイントは、召喚をするだけに使うってこと?」

『そうだ。呼ばれた後は、例えヒメのメッセンジャーポイントが、0になろうとも問題ない。余のマジックポイントが0になるか、ヒメが戻るように、指示を出した時に戻るのだ。そしてもう一つ、余がダメージを受けて、HPが0になった時も戻るが、それはまず、あり得ぬ』

「じゃぁ~、召喚した後に何もしなければ居なくならないってこと?」

『そうだ。だが、技を使えば数秒だ。余の技はマジックポイントを大量に消費する』

「そんなに消費するの!?」

『当たり前だ!奈落の王であるぞ!更に言えば、ヒメが、余と契約出来たのは頭だけだ!余のマジックポイント1000を、メッセンジャーポイントに変換して、貸してやってもこの程度の契約なのだ。しかし、余が召喚されておらずとも、言葉が理解出来るであろう?それ程、余は偉大なのだ!』

「ありがとう言葉を分かるようにしてくれて。文字も読めるようにアバドンが変えてくれたの?」

『勿論だ』

「そっかぁ、偉大な王様なんだね。そう言えば、鏡で見たときは、右腕が出てたもんね!全身召喚出来なくて、ごめんなさい」

『な、何を謝る必要がある。余が力を貸すのは頭だけで十分だ。一度契約すると、その契約内容は変えられぬ……例えレベルを上げて、メッセンジャーポイントが増えようとも、時既に遅し』

「やっぱり外に出たいんだよね……よし!見つけた!私の目的!!アバドンの全身と契約する方法を探す」

『無理だと思うが、好きにしろ』

アバドンは、少し嬉しそうに鼻で笑った。

「好きにする!」

目的を見つけて、ヒメは嬉しそうに水面を足でバシャバシャと蹴った。

「あっ!そうだ!アバドンこれあげる!」

ヒメは緑色のビー玉を頭上に挙げた。

『ほう……も、貰っても良いのか?』

「うん!」

『……良き心掛けである!』

アバドンは嬉しそうにそう言うと、口を尖らせストローを吸うかの如く、ヒュッと音を鳴らした。
ヒメの手の平のビー玉は、アバドンの口に吸い寄せられた。

『魔王への貢ぎにしては、ちと物足りぬがな』

照れ臭そうにアバドンはそっぽを向いた。

「一番初めの契約が、魔王とするとは思わなかった。でも、魔王って勇者が倒しに来るんじゃない?」

アバドンは大きな口を開けて笑った。

『ヌワッハッハッハー!例え勇者が来たとて、一息に吸い込んでやるわ!』

「バレッタに封印されたんじゃないの?」

『ぐぬ。勇者に封印されたのではない!しかも、魔王は、余だけではないぞ』

「えっ!?勇者大変じゃない!?普通は魔王って一人でしょ?何人もいるの?」

『一人ではない。ヒメの言う普通は分からぬが、そもそも勇者は、魔王を倒す事などせぬ。出会えば戦うであろうが、それを目的にはしておらぬはずだ』

「……私の知ってる話とは違うみたい……」

『まぁそう言う事だ。話はそれだけか?』

「そうだ!アイテム召喚って、何?」

それを聞かれたアバドンは、明らかに動揺をし始めた。

『そ、それは知らん……いや!すまぬ。実は分からぬ……いや!すまぬ。本当は言えぬ』

「どうして?憑依ならいいの?」

『そうだ。い、言い方が気に食わんのだ。憑依であれば説明しよう。憑依とは、余が別の姿を使い、ヒメの装備の一部となることだ』

「ん?つまり、アバドンが姿を変えて、私の装備品になるってこと?」

『少し違うな。アイテムに近い装備品である。すなわち、装備できるアイテムである』

「??よく分からないんだけど、アバドンはどんなアイテム装備になるの?」

『余は、マジックバッグである。頭のみの契約であるから、頭に被るマジックバッグであるな。装備の効果としては防御力は無いが、魔法は全て吸収する。吸収する度に、余のMPは減るがな』

「マジックバッグと魔法吸収!?凄い!必要な時はアイテム召喚するね!」

『アッシーは止めろ!!……あっ!』

「アッシー?アイテム召喚は、アッシーだから嫌なの?」

『……そうだ。アイテム召喚。略してアッシーだ。呼び方もそうだが、使われ方も、まさにアッシー……召喚自体も結局は、そうなのだがな』

「ぷっ!あはははは!」

『笑うな!!まぁ、ヒメのアッシーなら、悪くはないがな』

「あははははは!な、なんか言った?ははは、はは、ごめん。笑いすぎて、涙出て来た。
こんなに笑ったの生まれて初めてかも!ありがとうアバドン!今度はアッシーで呼ぶね~」

その時、視線の端で何か黒い物が、カサカサと動いた。

「キャャャャャ~~~!ゴキブリィ~!!!アバドン!助けて~!吸い込んでぇ~!!!」

『任せろ!』

アバドンは大きく口を開けると、物凄い勢いで全てを吸い込み始めた。

『ボォォァァァァーーーーー』

するとゴキブリに似た虫が、いとも簡単にアバドンに吸い込まれた。

しかしアバドンは止まらない。
今度は突然、大きな浴槽のお湯を吸い込み始めた。

「ちょっ、アバドガボガボガボ」

ヒメは、お湯を吸い込むアバドンの真下に居るため、クルクルと洗濯機の中にいるように、その場で回り始めた。

浴槽のお湯を全て吸い尽くしたアバドンは、MPを使い果たし、『ゲボ~ッ』とゲップをした後に、バレッタから発生した、小さな竜巻の中に消えた。

そこに残されたのは、大の字になり素っ裸で目を回す、びしょ濡れのヒメだけだった。

しかし、奇跡的に葉っぱが三箇所に乗っており、モザイク要らずの状態であった。

全ての経緯を見ていたのは、口からお湯を出す、お座りをした狼の石像だけだった……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』

宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?

処理中です...