Dead or Alive

ジャム

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夢で会えたら②

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サイト250万ヒット記念に書いたSSです。
※夢オチですが、男同士の妊娠ネタが出てきます。嫌悪感のある方はご遠慮下さい。

②ミチルの夢

セイジとケイタ君の間に、可愛い男の子が生まれた。
髪の色は明るくセイジ似、長い睫毛に覆われた真っ新な瞳は、ケイタ君のものとそっくりで、眦はきつく切り上がっているのに、ぽっちゃりとしたホッペがミスマッチで可愛い。
「かわいいな~・・っ」
無条件に抱き締めたい衝動に駆られて、セイジの腕の中の赤ん坊に手を伸ばすと、セイジが慣れない手つきで、オレの腕に赤ん坊をそっと抱かせてくれた。
意外とずっしりとくる重みを腕の中に抱え、緊張する。
産まれたての命。
それは、誰かに守ってもらえなければ、本当に生きていく事の出来ない弱々しい命。
ほんの少しでも、目を放したら、放って置いたら。
たちまち、その柔な命は、この世界から消えてなくなってしまう。
そんな心細さに、背中が寒くなり、ミチルはシロウの腕の中へ赤ん坊を移した。
「お、お?あったかいな・・なんだ・・これ、可愛いなあ。すごい可愛い」
しっかりとシロウの太い腕の中で抱かれる赤ん坊の姿に、ホッと息を吐き、ミチルは口元を緩める。

「お前、似合ってるよ・・子ども、作ったらいいのに。シロウの子どもも、きっと可愛いだろう」
そう目を細めたオレに、シロウがあんぐりと口を開いて、驚いた顔でオレを見つめてくる。
「なんだよ・・?」
「なんだよって・・そりゃ、こっちの台詞だろうが・・!今のは、何だ?」
「何って・・シロウの子どもが見たいって話だろう」
「セイジ!ちょっと煙草吸ってくる」
と、シロウは腕の中の赤ん坊を父親へ返すと、オレの腕を取って、病室をあとにした。
「な、なんだよっオレは、まだ、ケイタ君の赤ちゃん、見てたいのにっ」
「また後で戻って来りゃいい。ミチル・・オレは、子どもなんか・・いらねえと思ってた」
早足で、前を向いたままのシロウが淡々と口を開く。
「オレにとったら、ミチルが全てで、他に何もいらねえ。オレはミチルを守るのが仕事だし、言ってみりゃ、ミチルの傍から1分1秒だって離れたくねえ」
シロウはオレの腕を掴んだまま、廊下を進み、その途中にあったトイレへと入った。
個室の中へ引っ張り込まれ、壁に手をつくように抑えつけられる。
「なあ、知ってるか?体外受精する時、男はトイレでシコって来いって医者に紙コップ渡されるらしいぜ?そんな場所で、孕ませようって・・いや、むしろ、この場所はおあつらえ向きか」
「何言って・・シロウ、やめ」
「オレのガキが欲しいんだろ?」
凶悪な瞳が嗤う。
「ガキなんざ、邪魔なだけだと思ってたけど・・あれ見たら、オレも考え変わったぜ。オレも、ミチルの子なら、抱いてみてえ」
「ば、ばかっオレは、自分の子なんか欲しくない!・・っオレは、シロウの子ならって・・!」
「一緒だろ」
シロウの手が前に回り、素早くベルトを引き抜くと、それで手首を戒められた。
「オレの子は・・ミチルの子だろ」
それ以外に無いと、首筋を舐められて、ゾクゾクと腰が震えた。
「産ませてやるよ。たっぷり中に注いでやる」
「ヤメろ・・!人が、来るっ」
「どうせ誰も止めやしねえよ。出すためにヤってると思うだけだろ」
背中にシロウが覆い被さり、両手で尻の肉を割られ、硬くなった熱が襞を掻き分ける。
嫌だと思うのに、体は挿入に対し、受け入れ易いように動いた。
自ら、シロウのモノをしゃぶるように、腰が持ち上がり、奥へと強請るように足が浮く。
「シロウ・・っ」
深く強く貫かれ、両足がつま先立ちになる。
「ミチル、ミチル・・ミチル・・」


シロウの声に、ハッとして目を開けると。
そこは、車の中だった。
どうやら、車に乗ってから時間もそんなに経ってない。
一瞬のうたた寝。

「もうすぐ着きますよ」
「・・ああ」
そう言われても、シロウの肩から頭を上げる気にならなかった。
よくは思い出せないが、なんだか幸せな夢を見てた気がする。
「着いたら・・抱いてくれるか?」
呟いたら、シロウの体に緊張が走ったのがわかった。
「客を、待たせる事になりますが・・」
「ああ・・待たせとけ」
「わかりました」

幸せだ。
夢の中だけじゃなく、オレは今、幸せなんだ。
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