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26、勇気
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26、勇気
その朝、あの部屋で。
オレとワタヌキは、死ぬ程セックスした。
目が覚めると。
部屋は、太陽の色に染まった遮光カーテンで暗く紅く灯されていた。
ワタヌキは机に浅く座って、その僅かなカーテンの隙間から外を見ている。
その光の線がワタヌキの体を縦に刺し貫いていた。
その肩に幾つもの爪あとがついている。
無我夢中で縋りついた体。
たぶん背中にも似たような傷が残っているハズだ。
互いを貪りあった体はボロボロだった。
オレも意識はあるのに、頭すら固定されているように動かす事が出来なかった。
声も出ない。
それでも、切なくて。
なんで、アンタはそんなとこで一人でいるのか。
それが、切なくて。
「セン、パイ」
出た声は、声じゃなかった。
吐く息に色がついた感じ。
だけど、ワタヌキはちゃんとこっちを振り向いて、口元を綻ばせた。
途端に目に涙が滲む。
ワタヌキはペットボトルを手に、オレの方へ歩いて来て、ベッドの横に座った。
「死ねなかったな」
笑ってオレの髪を撫でてから、オレに口移しでソレを飲ませた。
「死、んだよ・・。もう、動けねー・・」
「バッカ。生きてるよ。死ぬ程シたけどな」
ワタヌキの指が、目元に溢れた涙を掬う。
「ナギ。本当はオマエ、誰か、わかってるんじゃねーのか?」
オレの額に張り付いた髪を剥がしながら、ワタヌキは続けた。
「言えよ。オマエが言わなくても、たぶんアキタが調べる。オレはどっちみち知る事になんだよ。早いか、遅いか。それだけだ」
「知って・・・どうすんの?」
「どうするかな」
トボケた返事。
答える気はサラサラ無かった。
オレは目を閉じて、ワタヌキの腰履きのスウェットを握り締めた。
「何処にも、行くなよ」
ん。と、ワタヌキが、小さく返事した。
愛しいって事がツライ時がある。
胸を焼くってヤツ。
誰よりもアンタが好きで、アンタを大事に想ってる。
なんて言ったらアンタはどんな顔するんだろうな?
オトコのオレに、年下のオレに言われるのってイヤかな?
でも、オレ。
本気でアンタを守りたいって想うんだぜ?
ツヅキとはあれから口を聞いていない。
駅で顔を見つけても、見ないフリをしてる。
できるだけ距離を取って。
ムダなニアミスなんかしないように。
ワタヌキにバレないように。
オレは、無駄な努力ってヤツをしてた。
だって、その頃には、ワタヌキはもうツヅキを知ってたんだからサ。
っていうかさ。
ツヅキがカネダ先輩みたいに強いのかどうか疑問。
いや、待てよ。帯が黒かったらいくらなんでも、やっぱヤバイだろ。
そうだよ。
どう考えたって、空手やってる奴なんかとケンカなんかするもんじゃねーんだよ。
あの、ワタヌキがブン投げられたんだから。
本当、打ち身ですんでキセキ。
あんな恐い想いなんか、オレはもう二度としたくない。
と、思ってた昼ぐらい。
学校の食堂から続いてる廊下。
「よ。ツヅキとどうかなったか?」
出会い頭に、カネダ先輩はオレの心臓を抉る。
「や、めてクダサイよ。・・・」
ワタヌキに聞かれでもしたら・・どうすんだ!
「なんだよ。未遂かよ?」
カネダ先輩は言ってから、オレに飴玉を一つくれる。
今、なんとなく語尾に舌打ちが聞こえた気がする。
アラシだよ、この人。
ワタヌキが注意してる意味がわかる。
もしかすると、全部この人の差し金なんじゃ・・とさえ思えてくる。
そう思ったらムカついた。
「オレ、アイツに何されたってどうにもなんねーよ」
「へぇ?」
「オレ、魂ごと持ってかれてるから」
カネダ先輩がニッって笑って、飴玉を自分の口に放り込んだ。
「何か、された?されなかった?」
「・・舐められた。けど、起たなかった」
クスクスってカネダ先輩が笑ってオレの後ろを仰いだ。
「だってサ」
ザッと血の気が引く。
振り向かなくたって、わかる。
異様に重い雰囲気がオレの背後から漂ってくる。
「ま、ツヅキは心配する程アブネー奴じゃねぇよ。オレが見込んだ程じゃなかった。安心しろ。どっちかって
言うとアイツは純愛少年って感じだぜ?もしか、初恋かもな?モリヤが」
とんでもない事をサラサラと言って、はい、サヨナラと、カネダ先輩はオレに背を向けた。
うわーーーー!なんて無責任な・・!
オレも、いっそ走り出そうかと決心した瞬間、ガシッと肩を抱き込まれてしまった。
後ろから羽交い絞めって感じに見えなくもないけど、マジで抱きしめられてた。
せ、センパイ、ガッコの廊下ですけど、ココ。
「えっとさ、どっから、聞いてた?」
「舐められたってとこから」
なんでその前から聞いててくんねーんだよ!!
「違うって」
「チガクねーだろ。噛み傷残されてたくらいだもんな」
ボソボソ言ってるけど、スゲー暗い声。
「ちょ、待って、ココ廊下デスヨ」
「もうこの際だから皆に見せとこう。オマエが誰のモンかってな」
「・・・マジじゃないデスヨネ?」
笑えねーし・・。
「どうかな?」
既にこの短時間にさえ何人もの生徒がオレ達の脇を通って行ってる。
けど、本気で、ワタヌキは手を放すつもりは無いみたいだった。
「マジで・・・怒るぞ。センパイ。放せよ」
「放さない。舐める」
「何言ってんだよ!?」
「舐めさせろ。ツヅキにドコ舐められたんだよ」
「センパイ・・ツヅキの事、知ってたんだ・・?」
「言ったろ。どうせわかるって。オマエの事なら、何でもオレにはわかる。そういう風になってんだよ」
まるで世の中のジョーシキみたいな言い方。
アンタ、ヤクザかなんかですか?
なんでそんなオレ流なわけ?
チクショ、あったまくるな。
でも、正直。
キた。
キてる。
縛られる快感ってヤツ?これ。
悔しくて、恥ずかしくて声が出ない。
「ナギ。指輪買おうか。ケッコンユビワ」
「バカ、じゃねーの・・」
「ちゃんと左の薬指に嵌めて。ラウルみたいに点入れたら指輪にキスすっから」
キザだよな、アレ。
つーかさ、ここ廊下なんだって。
ガッコの。
なんでこんなとこで、オレ。
マジのプロポーズされてるワケ?
泣いてもいいわけ?こんなとこで感動なんかしちゃっていいワケ?
どう考えたって雰囲気ぶち壊しだっつーの。
オレ達は透明人間になったみたいだった。
他の生徒が行ったり来たりしてる。
でも誰もオレ達に声なんて掛けないし、オレ達も他の誰も見えない。
「ナギ、早くオトナになりてぇな」
「うん」
答えて、オレはやっぱ泣いた。
だってしょうがねーじゃん。
魂持ってかれてんだもん。
きっとオレ達明日噂になるんだろうな~って覚悟して、オレは学校の廊下でワタヌキにめちゃくちゃに抱きついて泣いた。
かくして、二人で銀の指輪を買った。
ワタヌキは平気でしてる。
オレはなんとなくテーピング巻いたり、絆創膏貼ったり。
そして、噂の方はどうなったかというと。
これがまたワタヌキの「右腕」(アキタさん)の力で、無力化している。
なんて言ったか?
オレが飼ってたハムスターが死んで泣いてたってサ。
それを親戚の兄ちゃん(ワタヌキ)が慰めてたんだって、話になってるらしいから、スゴい。
誰が信じんデスカ、ソレ。
でも、今ってペットブームだしな。
小動物飼ってるヤツ多いもんな。
指に小さく光るソレ。
これがオレ達を完全に繋げてくれてるワケじゃない。
けど、勇気だ。
勇気を貰った。
オレらは一緒だって。
ずっと、一緒だって。
笑って言うアンタを思い出す。
「死んだら、誰にも見つからないとこに埋めてもらおうぜ?アキタに」
その朝、あの部屋で。
オレとワタヌキは、死ぬ程セックスした。
目が覚めると。
部屋は、太陽の色に染まった遮光カーテンで暗く紅く灯されていた。
ワタヌキは机に浅く座って、その僅かなカーテンの隙間から外を見ている。
その光の線がワタヌキの体を縦に刺し貫いていた。
その肩に幾つもの爪あとがついている。
無我夢中で縋りついた体。
たぶん背中にも似たような傷が残っているハズだ。
互いを貪りあった体はボロボロだった。
オレも意識はあるのに、頭すら固定されているように動かす事が出来なかった。
声も出ない。
それでも、切なくて。
なんで、アンタはそんなとこで一人でいるのか。
それが、切なくて。
「セン、パイ」
出た声は、声じゃなかった。
吐く息に色がついた感じ。
だけど、ワタヌキはちゃんとこっちを振り向いて、口元を綻ばせた。
途端に目に涙が滲む。
ワタヌキはペットボトルを手に、オレの方へ歩いて来て、ベッドの横に座った。
「死ねなかったな」
笑ってオレの髪を撫でてから、オレに口移しでソレを飲ませた。
「死、んだよ・・。もう、動けねー・・」
「バッカ。生きてるよ。死ぬ程シたけどな」
ワタヌキの指が、目元に溢れた涙を掬う。
「ナギ。本当はオマエ、誰か、わかってるんじゃねーのか?」
オレの額に張り付いた髪を剥がしながら、ワタヌキは続けた。
「言えよ。オマエが言わなくても、たぶんアキタが調べる。オレはどっちみち知る事になんだよ。早いか、遅いか。それだけだ」
「知って・・・どうすんの?」
「どうするかな」
トボケた返事。
答える気はサラサラ無かった。
オレは目を閉じて、ワタヌキの腰履きのスウェットを握り締めた。
「何処にも、行くなよ」
ん。と、ワタヌキが、小さく返事した。
愛しいって事がツライ時がある。
胸を焼くってヤツ。
誰よりもアンタが好きで、アンタを大事に想ってる。
なんて言ったらアンタはどんな顔するんだろうな?
オトコのオレに、年下のオレに言われるのってイヤかな?
でも、オレ。
本気でアンタを守りたいって想うんだぜ?
ツヅキとはあれから口を聞いていない。
駅で顔を見つけても、見ないフリをしてる。
できるだけ距離を取って。
ムダなニアミスなんかしないように。
ワタヌキにバレないように。
オレは、無駄な努力ってヤツをしてた。
だって、その頃には、ワタヌキはもうツヅキを知ってたんだからサ。
っていうかさ。
ツヅキがカネダ先輩みたいに強いのかどうか疑問。
いや、待てよ。帯が黒かったらいくらなんでも、やっぱヤバイだろ。
そうだよ。
どう考えたって、空手やってる奴なんかとケンカなんかするもんじゃねーんだよ。
あの、ワタヌキがブン投げられたんだから。
本当、打ち身ですんでキセキ。
あんな恐い想いなんか、オレはもう二度としたくない。
と、思ってた昼ぐらい。
学校の食堂から続いてる廊下。
「よ。ツヅキとどうかなったか?」
出会い頭に、カネダ先輩はオレの心臓を抉る。
「や、めてクダサイよ。・・・」
ワタヌキに聞かれでもしたら・・どうすんだ!
「なんだよ。未遂かよ?」
カネダ先輩は言ってから、オレに飴玉を一つくれる。
今、なんとなく語尾に舌打ちが聞こえた気がする。
アラシだよ、この人。
ワタヌキが注意してる意味がわかる。
もしかすると、全部この人の差し金なんじゃ・・とさえ思えてくる。
そう思ったらムカついた。
「オレ、アイツに何されたってどうにもなんねーよ」
「へぇ?」
「オレ、魂ごと持ってかれてるから」
カネダ先輩がニッって笑って、飴玉を自分の口に放り込んだ。
「何か、された?されなかった?」
「・・舐められた。けど、起たなかった」
クスクスってカネダ先輩が笑ってオレの後ろを仰いだ。
「だってサ」
ザッと血の気が引く。
振り向かなくたって、わかる。
異様に重い雰囲気がオレの背後から漂ってくる。
「ま、ツヅキは心配する程アブネー奴じゃねぇよ。オレが見込んだ程じゃなかった。安心しろ。どっちかって
言うとアイツは純愛少年って感じだぜ?もしか、初恋かもな?モリヤが」
とんでもない事をサラサラと言って、はい、サヨナラと、カネダ先輩はオレに背を向けた。
うわーーーー!なんて無責任な・・!
オレも、いっそ走り出そうかと決心した瞬間、ガシッと肩を抱き込まれてしまった。
後ろから羽交い絞めって感じに見えなくもないけど、マジで抱きしめられてた。
せ、センパイ、ガッコの廊下ですけど、ココ。
「えっとさ、どっから、聞いてた?」
「舐められたってとこから」
なんでその前から聞いててくんねーんだよ!!
「違うって」
「チガクねーだろ。噛み傷残されてたくらいだもんな」
ボソボソ言ってるけど、スゲー暗い声。
「ちょ、待って、ココ廊下デスヨ」
「もうこの際だから皆に見せとこう。オマエが誰のモンかってな」
「・・・マジじゃないデスヨネ?」
笑えねーし・・。
「どうかな?」
既にこの短時間にさえ何人もの生徒がオレ達の脇を通って行ってる。
けど、本気で、ワタヌキは手を放すつもりは無いみたいだった。
「マジで・・・怒るぞ。センパイ。放せよ」
「放さない。舐める」
「何言ってんだよ!?」
「舐めさせろ。ツヅキにドコ舐められたんだよ」
「センパイ・・ツヅキの事、知ってたんだ・・?」
「言ったろ。どうせわかるって。オマエの事なら、何でもオレにはわかる。そういう風になってんだよ」
まるで世の中のジョーシキみたいな言い方。
アンタ、ヤクザかなんかですか?
なんでそんなオレ流なわけ?
チクショ、あったまくるな。
でも、正直。
キた。
キてる。
縛られる快感ってヤツ?これ。
悔しくて、恥ずかしくて声が出ない。
「ナギ。指輪買おうか。ケッコンユビワ」
「バカ、じゃねーの・・」
「ちゃんと左の薬指に嵌めて。ラウルみたいに点入れたら指輪にキスすっから」
キザだよな、アレ。
つーかさ、ここ廊下なんだって。
ガッコの。
なんでこんなとこで、オレ。
マジのプロポーズされてるワケ?
泣いてもいいわけ?こんなとこで感動なんかしちゃっていいワケ?
どう考えたって雰囲気ぶち壊しだっつーの。
オレ達は透明人間になったみたいだった。
他の生徒が行ったり来たりしてる。
でも誰もオレ達に声なんて掛けないし、オレ達も他の誰も見えない。
「ナギ、早くオトナになりてぇな」
「うん」
答えて、オレはやっぱ泣いた。
だってしょうがねーじゃん。
魂持ってかれてんだもん。
きっとオレ達明日噂になるんだろうな~って覚悟して、オレは学校の廊下でワタヌキにめちゃくちゃに抱きついて泣いた。
かくして、二人で銀の指輪を買った。
ワタヌキは平気でしてる。
オレはなんとなくテーピング巻いたり、絆創膏貼ったり。
そして、噂の方はどうなったかというと。
これがまたワタヌキの「右腕」(アキタさん)の力で、無力化している。
なんて言ったか?
オレが飼ってたハムスターが死んで泣いてたってサ。
それを親戚の兄ちゃん(ワタヌキ)が慰めてたんだって、話になってるらしいから、スゴい。
誰が信じんデスカ、ソレ。
でも、今ってペットブームだしな。
小動物飼ってるヤツ多いもんな。
指に小さく光るソレ。
これがオレ達を完全に繋げてくれてるワケじゃない。
けど、勇気だ。
勇気を貰った。
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