21 / 49
第二十一話
しおりを挟む
「まずは、これをつけてもらおうかな」
それは収納魔法で取り出した腕輪であり、ピンクゴールドの色合いをした金属でできたそれはシンプルなデザインだが、とある効果が込められた魔道具だった。
「はい…………これは、どういう?」
何も言われずに手渡されて促されるままに身に着けるが、特に何も変化が見られないため、きょとんとしたセシリアが確認する。
「これに、俺が魔力を流してっと……こっちと、そっちも」
この魔道具は、リツが彼女の両手につけた腕輪に魔力を流し込んでいくことで、それは効果を発揮していく。
「っ……えっ!?」
急に腕輪が重くなったため、セシリアは腕が重さに引っ張られてしまい、腕の位置が一気に下がった。
「腕に魔力を流していくんだ。そうすれば重さが軽減していくから」
「こ、こうでしょうか……あ、本当です。軽くなりました!」
戸惑いながらもセシリアが魔力を流すと、淡く光った腕輪は彼女の魔力に呼応して重量が消えていき、腕をあげてもなんの重みも感じられなくなった。
「そうそう、でも魔力を流しすぎると体内の魔力が枯渇するから流す量は少なめに調整して」
「は、はい……おもたっ!」
魔力量を調節するセシリアだったが、今度は少なすぎたため、腕輪の重量が復活してしまう。
「少なすぎるとそうなるから、安定して一定量流す必要がある。つまり、いい感じの量を流し続ける特訓だな」
「くっ……では、こ、これくらいで……」
これだけ長い時間魔力を発動した経験のないセシリアは覚束ない様子ではあったが、魔力を増やしていくことで、なんとか重さを回避していく。
「こ、これなら大丈夫ですね!」
腕を何度か動かして、魔力が流れていることを確認することでセシリアは安心している。
「うーん、いいけど、いいんだけどねえ……」
少し無理をしている様子のセシリアを見ながら、リツは渋い顔をしている。
彼が想定しているよりもセシリアが腕輪に流している魔力量は多く、魔力の枯渇を心配して腕組みをしながら彼女の様子を確認していく。
「だ、ダメでしょうか……って、あれ、なんだか、目が回って……」
「あー、やっぱり。ほら魔力を解除して、重さも解除するから……」
予想していた事態が起こったため、リツが近づいたところで、魔力が切れたセシリアは意識を手放し、ふらっと前方に倒れていく。
「危なっ! ナイスキャッチだな、俺。……って完全に魔力切れか、よいしょっと」
リツはなるべく彼女に負担がないように、ゆっくりと抱えあげてベッドへ寝かせていく。
深く寝入っているセシリアの顔色は悪くないなと思いながら、ほっとしたように息を吐く。
「とりあえず、腕輪の機能は解除しておこう」
再度彼女の腕輪に触れていき、重量機能を解除して彼女が安全に休めるようにする。
(にしても、綺麗な顔だな……モテてきただろうに、魔王なんかに見初められたせいで)
布団をかけて眠っているセシリアの寝顔を隣のベッドから見ているリツは心を痛めていた。
魔王がセシリアのことを欲しさに自軍の戦力を街に送りつけ、脅しのようなことをしたこと。
魔王に狙われていることを知った街の貴族は彼女のことを良く思っておらず、手ごまとして使おうとしていたこと。
それらを考えると、リツは苛立ちを覚えていた。
ただ美しく愛らしい見た目だったがゆえに魔王に狙われただけで、彼女自身は何も悪いことをしていないのだ。
(とにかく、彼女を鍛えて魔王の手先に負けないようにしないとだな)
街での戦いを見たか限りでは、彼女の戦闘レベルは中の下程度。
魔王の近くにいるような強力な魔物や、複数の魔物が現れれば恐らくは倒すことができない。
だから、一人でもある程度の状況を打破できるくらいにはなってもらいたかった。
「――ま、あせっても仕方ないからゆっくりやっていこう……」
恐らく魔王は未だセシリアの詳細な位置は把握できていないはずである。
その猶予期間中に少しでも彼女が強くなれれば十分だった。
(とりえず、今日は色々あったから休もう……)
セシリアがすやすやと寝息をたてているのを聞いて、部屋の明かりを落とし、リツも自分のベッドで眠りにつくことにしたのだった……。
翌朝
(一体、どうしてこうなった?)
リツが自分のベッドで目を覚ますと、目の前にはなぜか隣のベッドで寝ていたはずのセシリアが寄り添うようにぐっすりと寝ている。
夜中に寝ぼけてセシリアのベッドに入ってしまったかと、一瞬の不安に襲われたリツは彼女を起こさないようにゆっくりと身体を起こして位置関係を確認する。
(……うん、ちゃんと俺のベッドだ。ってことは)
セシリアが寝ぼけてリツのベッドに入って来たか、もしくは人肌恋しくてぬくもりを求めてやってきたのか――そのどちらかだとリツは予想する。
そして、このままにしておいた場合の結末で一番容易に想像できるのが、リツがベッドに入り込んできたと勘違いしたセシリアがリツに怒りだすであろう光景である。
(静かにベッドから抜け出るのが一番……)
と思ってゆっくり身体を動かそうとしたところで、それが叶わないことに気づく。
(おい! なんでセシリアは俺の服を思い切り握ってるんだ!)
たった一秒で作戦が破綻してしまったことに、痛む頭を押さえながらツッコミを心の中でいれる。
リツはツッコミが喉まででかかったが、なんとか声に出さず飲み込んだことを自分で褒めたい気持ちになっている。
「あっ……」
しかし、その努力もむなしく声が出てしまう。
その理由は、目の前で寝ているはずだったセシリアと完全に目が合ってしまったからである。
「お、おはよ」
リツはなんとか引きつりながらも笑顔を作って挨拶を絞り出す。
「お、おはようございます……あの、す、すみません。昨日、夜中に起きたんですけど、一人で寝るのが怖くて、思わずリツさんのベッドに……」
昨夜は眠気と不安と恐怖から、そんな大胆な行動に出てしまったセシリアだったが、落ち着いて冷静になった今は顔を真っ赤にしている。
どうやらこの事態は彼女が起こしたようで、リツが怒られる未来は回避できたようだった。
安堵したリツはセシリアにふっと笑いかける。
「そうだったのか。いや、気にしなくていいよ。俺も可愛い寝顔を見られたから役得というところで……」
「か、可愛いだなんて、は、恥ずかしいです……っ」
セシリアは寝顔を見られてしまったという事実を改めて認識して、顔を枕で隠している。
「でも、よかった。最初は俺が寝ぼけてそっちのベッドに入ったかと思ったからさ。そんなことしてたら、セシリアに怒られても仕方ないかな、なんて不安だったんだよ」
リツが冗談めかして言うと、セシリアは枕をどかして大きく首を横に振る。
「そんなくらいで怒りません! リツさんは、私にとって命の恩人で、故郷の救世主ですから……あと、別にリツさんにだったらいいかなって……」
後半は近距離でも聞こえないくらいには小さな声だったため、リツは首を傾げている。
「最後、何て言ったんだ?」
「な、なんでもないです! さ、さあ、起きましょう!」
セシリアはリツの質問から逃れるように、無理やり起きてでかける支度を始めていく。
「……ま、いっか」
誰にでも深く突っ込まれたくないこともあるだろうとあっけなく引き下がり、このあたりの細かいことを気にしないのがリツだった。
それは収納魔法で取り出した腕輪であり、ピンクゴールドの色合いをした金属でできたそれはシンプルなデザインだが、とある効果が込められた魔道具だった。
「はい…………これは、どういう?」
何も言われずに手渡されて促されるままに身に着けるが、特に何も変化が見られないため、きょとんとしたセシリアが確認する。
「これに、俺が魔力を流してっと……こっちと、そっちも」
この魔道具は、リツが彼女の両手につけた腕輪に魔力を流し込んでいくことで、それは効果を発揮していく。
「っ……えっ!?」
急に腕輪が重くなったため、セシリアは腕が重さに引っ張られてしまい、腕の位置が一気に下がった。
「腕に魔力を流していくんだ。そうすれば重さが軽減していくから」
「こ、こうでしょうか……あ、本当です。軽くなりました!」
戸惑いながらもセシリアが魔力を流すと、淡く光った腕輪は彼女の魔力に呼応して重量が消えていき、腕をあげてもなんの重みも感じられなくなった。
「そうそう、でも魔力を流しすぎると体内の魔力が枯渇するから流す量は少なめに調整して」
「は、はい……おもたっ!」
魔力量を調節するセシリアだったが、今度は少なすぎたため、腕輪の重量が復活してしまう。
「少なすぎるとそうなるから、安定して一定量流す必要がある。つまり、いい感じの量を流し続ける特訓だな」
「くっ……では、こ、これくらいで……」
これだけ長い時間魔力を発動した経験のないセシリアは覚束ない様子ではあったが、魔力を増やしていくことで、なんとか重さを回避していく。
「こ、これなら大丈夫ですね!」
腕を何度か動かして、魔力が流れていることを確認することでセシリアは安心している。
「うーん、いいけど、いいんだけどねえ……」
少し無理をしている様子のセシリアを見ながら、リツは渋い顔をしている。
彼が想定しているよりもセシリアが腕輪に流している魔力量は多く、魔力の枯渇を心配して腕組みをしながら彼女の様子を確認していく。
「だ、ダメでしょうか……って、あれ、なんだか、目が回って……」
「あー、やっぱり。ほら魔力を解除して、重さも解除するから……」
予想していた事態が起こったため、リツが近づいたところで、魔力が切れたセシリアは意識を手放し、ふらっと前方に倒れていく。
「危なっ! ナイスキャッチだな、俺。……って完全に魔力切れか、よいしょっと」
リツはなるべく彼女に負担がないように、ゆっくりと抱えあげてベッドへ寝かせていく。
深く寝入っているセシリアの顔色は悪くないなと思いながら、ほっとしたように息を吐く。
「とりあえず、腕輪の機能は解除しておこう」
再度彼女の腕輪に触れていき、重量機能を解除して彼女が安全に休めるようにする。
(にしても、綺麗な顔だな……モテてきただろうに、魔王なんかに見初められたせいで)
布団をかけて眠っているセシリアの寝顔を隣のベッドから見ているリツは心を痛めていた。
魔王がセシリアのことを欲しさに自軍の戦力を街に送りつけ、脅しのようなことをしたこと。
魔王に狙われていることを知った街の貴族は彼女のことを良く思っておらず、手ごまとして使おうとしていたこと。
それらを考えると、リツは苛立ちを覚えていた。
ただ美しく愛らしい見た目だったがゆえに魔王に狙われただけで、彼女自身は何も悪いことをしていないのだ。
(とにかく、彼女を鍛えて魔王の手先に負けないようにしないとだな)
街での戦いを見たか限りでは、彼女の戦闘レベルは中の下程度。
魔王の近くにいるような強力な魔物や、複数の魔物が現れれば恐らくは倒すことができない。
だから、一人でもある程度の状況を打破できるくらいにはなってもらいたかった。
「――ま、あせっても仕方ないからゆっくりやっていこう……」
恐らく魔王は未だセシリアの詳細な位置は把握できていないはずである。
その猶予期間中に少しでも彼女が強くなれれば十分だった。
(とりえず、今日は色々あったから休もう……)
セシリアがすやすやと寝息をたてているのを聞いて、部屋の明かりを落とし、リツも自分のベッドで眠りにつくことにしたのだった……。
翌朝
(一体、どうしてこうなった?)
リツが自分のベッドで目を覚ますと、目の前にはなぜか隣のベッドで寝ていたはずのセシリアが寄り添うようにぐっすりと寝ている。
夜中に寝ぼけてセシリアのベッドに入ってしまったかと、一瞬の不安に襲われたリツは彼女を起こさないようにゆっくりと身体を起こして位置関係を確認する。
(……うん、ちゃんと俺のベッドだ。ってことは)
セシリアが寝ぼけてリツのベッドに入って来たか、もしくは人肌恋しくてぬくもりを求めてやってきたのか――そのどちらかだとリツは予想する。
そして、このままにしておいた場合の結末で一番容易に想像できるのが、リツがベッドに入り込んできたと勘違いしたセシリアがリツに怒りだすであろう光景である。
(静かにベッドから抜け出るのが一番……)
と思ってゆっくり身体を動かそうとしたところで、それが叶わないことに気づく。
(おい! なんでセシリアは俺の服を思い切り握ってるんだ!)
たった一秒で作戦が破綻してしまったことに、痛む頭を押さえながらツッコミを心の中でいれる。
リツはツッコミが喉まででかかったが、なんとか声に出さず飲み込んだことを自分で褒めたい気持ちになっている。
「あっ……」
しかし、その努力もむなしく声が出てしまう。
その理由は、目の前で寝ているはずだったセシリアと完全に目が合ってしまったからである。
「お、おはよ」
リツはなんとか引きつりながらも笑顔を作って挨拶を絞り出す。
「お、おはようございます……あの、す、すみません。昨日、夜中に起きたんですけど、一人で寝るのが怖くて、思わずリツさんのベッドに……」
昨夜は眠気と不安と恐怖から、そんな大胆な行動に出てしまったセシリアだったが、落ち着いて冷静になった今は顔を真っ赤にしている。
どうやらこの事態は彼女が起こしたようで、リツが怒られる未来は回避できたようだった。
安堵したリツはセシリアにふっと笑いかける。
「そうだったのか。いや、気にしなくていいよ。俺も可愛い寝顔を見られたから役得というところで……」
「か、可愛いだなんて、は、恥ずかしいです……っ」
セシリアは寝顔を見られてしまったという事実を改めて認識して、顔を枕で隠している。
「でも、よかった。最初は俺が寝ぼけてそっちのベッドに入ったかと思ったからさ。そんなことしてたら、セシリアに怒られても仕方ないかな、なんて不安だったんだよ」
リツが冗談めかして言うと、セシリアは枕をどかして大きく首を横に振る。
「そんなくらいで怒りません! リツさんは、私にとって命の恩人で、故郷の救世主ですから……あと、別にリツさんにだったらいいかなって……」
後半は近距離でも聞こえないくらいには小さな声だったため、リツは首を傾げている。
「最後、何て言ったんだ?」
「な、なんでもないです! さ、さあ、起きましょう!」
セシリアはリツの質問から逃れるように、無理やり起きてでかける支度を始めていく。
「……ま、いっか」
誰にでも深く突っ込まれたくないこともあるだろうとあっけなく引き下がり、このあたりの細かいことを気にしないのがリツだった。
20
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる