百年の戦争なんて止めてやる。

釈迦丸

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幸せの崩壊。

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***フランドル地方・広場***


私のお婆ちゃんは『魔女』だと言われて火あぶりの刑に処された。


私はいっぱい泣きながら燃えているおばあちゃんを見ていることしか出来なかった。


「おばぁち゛ゃん…死なないで…ッ(ヒック)…う"ぅ…ああぁ…」


あまりに火傷がひどく、皮膚が剥がれて剥き出しになった赤い肉。
触れる勇気もなくて言葉も出なかった。


そんな私にお婆ちゃんはたぶん笑っていたのだろう。
焼かれた喉で声が聞こえなくて、口をぱくぱくさせていた。


私には、何を伝えたいのが分からなかった。


カクリと頭を垂れたお婆ちゃんはもうこちらを向いてはくれなかった。



***フランドル地方・ハウス***



ショックで朦朧とした意識の中、ふらふらする足取りでなんとか家にたどり着いた私の目に光が降り注いだ。

入ってはいけないと言われていたおばあちゃんの部屋の扉が白く眩しく目に映る。


我が家の唯一の重い鉄扉。


他の扉は木製で、隙間風がよく通る。

今なら開くのだろうか?いや。きっと開く。

おばあちゃんが連れ出される時、家中を荒らされてモノがなくなってしまった。
パンキレ一つ残らずに…
私には戻る道がない。進むしかない。


…(ギィ...)


少し軋むような音がしたが、扉は驚くほど軽く開いた。

ここも荒らされているかとドキドキしたが、誰も踏み込んでいないかのようにモノで溢れていた。

部屋の真ん中には教卓のような机があり、その上にあった握り拳ほどの木の実の美しさに目を奪われた。青くて、キラキラしてて、艶やかに、妖しく美しい。


『食べちゃいなよ』


囁くように聞こえた声に見覚えはなく、もはや右と左の識別すら出来ないほど弱っていた私は木の実を掴んで獣のように頬張った。


「ガリッ…ゴリ._ギリギリ…ゴリッ…………ーッ(ゴクン)。」


その味は覚えていない。


***おはよう***


ふと目が覚めた。

いつもの朝とは違う、おばあちゃんのいない朝。

床からむくりと起き上がった私は体の違和感に首を傾げた。


下半身に何かがある。

一気に背中から冷や汗がダラダラと滲み出るのを感じた。

衝動的に腕を伸ばしてぎゅっと下半身を握る。



そこには___男性のアレが付いていた。


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