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第二章 初夏
残滓 後
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駐車場に停められていた神前さんの黒い車に乗り込んだ。
「今日は車で出勤だったんですね」
普段は彼も電車で通勤しているはずだ。
神前さんはエンジンを始動させて、現場の住所をシステムに入力しながら、ああ、と頷いた。
「帰りに寄るところがあったんだが、今日は無理だな」
「大丈夫ですか、それは」
「親戚相手の挨拶だから、事情話して後日にしてもらった。問題ない。しばらく忙しくなるだろうしな」
車は静かに走り出して、交通量が多い道に滑り出した。もうすぐ帰宅ラッシュの時間帯に差し掛かる。既にところにより渋滞が始まっているらしい。運転席横のモニターに表示された地図を見ると、渋滞を避けた経路が表示されていて、神前さんはそれを選択したようだった。
鹿瀬さんと砂押さんは、一足先に二人で警察車両を借りて現場に向かった。同乗しても良かったが、今後の捜査の方針によっては足が多いほうがスムーズになるだろうと、神前さんの自家用車まで引っ張り出されることになったのだった。
モニターに表示されている地図を見て、私は目を細くした。
「うーん、うちの近所なんだよなあ」
現場は、私の住んでいるマンションから徒歩十五分かからない。
あの辺、一方通行地獄だし、軽自動車のみ通行可能とかの細い道もあって、運転しづらい場所なんだよなあ。うちの前も道が細くて、よくトラックの人とか困っている。
「夜遅くなっても徒歩で帰れるな」
「あんまりうれしくないなあ。住処のそばで殺人ですよ?」
「夜通し捜査できるじゃねえか」
「嫌ですよ! もう……」
自分で口にした殺人という単語に、耳の裏がゾワゾワする。連鎖的に、目黒の遺体を思い出した。
神前さんが言うことも、現実に起こりそうで嫌だ。今日は一体、何時に帰れるんだろう。
しくじったなと思うのは、おろしたてのパンプスで来てしまったこと。
「神前さんこそ、車で来ちゃったら夜通し捜査できてしまいますよね」
意趣返しで言ってやると、肩をすくめられた。
「そのためにこの車を買った」
「うえっ、本当ですか?」
「一課に配属になったときに、先輩に勧められた。交通機関が止まっているときに動かなきゃならなくなったりするから、あったほうがいいってな」
「維持費とかかかるじゃないですか」
「そりゃな。まあ、あんまり活躍することなく異動になったときは後悔したが」
おっと、藪蛇だった。
眉間に皺が寄りそうになるのを、意識して止めて、私はちらりと彼の横顔を伺った。
彼の表情は特に変化がない。そのことに安堵する。
以前ほどは、彼の異動に関する話題に神経質にはならなくなったけど、やっぱり気まずく感じる。私だけだろうか。
私の動揺を知ってか知らずか、彼は言葉を繋いだ。
「今また使いみちが増えたから、別にそれでもいい。エンジン錆びつかせなくて済む」
「……はい」
彼がそう思えるようになったんなら、いいか。
「つーわけで、安心して深夜まで捜査できるぞ。現場が近所でなくてもな」
にやっと笑われて、私は肩を落とした。そういうのはいいんです、遠慮します。楽しそうなので言わないけど。
× × × × ×
連れてこられた中野駅から徒歩二十分の住宅街は、とにかく道が狭い。建物の間を走る細い道を車で進むのは大変だった。歩行者とすれ違うだけでかなり減速しないといけない。運転してるの私じゃないのに、ハラハラしてしまう。
その住宅街の奥まったあたりの、単身者向けのアパートが現場だった。一階一番奥の一〇三号室で、遺体が発見されたのだ。
黄色いテープを入り口に張られ、ブルーシートをかけられているのは、見た目からして古い建物だった。
周りは物々しいというか、異様な雰囲気。赤色灯を焚いた警察車両が停まっているだけで結構目立つのに、これじゃあなあ。
通報者は、この部屋に住む女子大生・佐々木みつきの自称恋人だ。
アパートの敷地に踏み込むと、鹿瀬さんと砂押さんが、ドアの前で待っていた。
「よう、来たな。さっき、鑑識の連中が確認完了したそうだから、俺達も入るぞ。機器の回収が最優先だ。周辺のカメラの位置もチェック」
鹿瀬さんがそう言って、ドアが開け放たれた一〇三号室に踏み込んでいく。砂押さんがそれを追いかけ、私達も後ろに続いた。
じっとりした湿度のある空気が滞留している。異臭がした。湿気と埃、鉄っぽい臭い――多分、血の匂い――そしてかすかなアンモニア臭だ。
玄関の右手に、古びたキッチンがあって、汚れた食器が積み重なっていた。水垢が目立つシンクの向こうには、おそらくトイレとバスがある。
玄関の正面にガラス入りの引き戸があって、それは今開け放たれている。
室内が暗い理由がわかった。奥の窓にはシャッターが下ろされている。電気が点けられているが、やはり日光と比べると暗い。
部屋の中はめちゃくちゃだった。物盗りが入ったように荒れ果てている。服やバッグ、化粧品、その他の日用品類。あらゆるものが床に投げ出されている。
よく見れば、電気の傘まで傾いていた。
そして、部屋の奥のシングルベッドに寄り掛かるようにして、被害者が座り込んでいた。
事前情報どおり、女性だった。全裸で、脚を前に投げ出すようにしている。がくんとのけぞった首筋に索痕がみえた。その腹部には赤い文字が書かれている。「FREE FUCK」と乱雑に。大急ぎで書いたのか。あるいはこの文字が似合いだと叩きつけたような筆致だ。陰部には、ディルドが挿し込まれている。
脳裏に、暗い部屋で酸素を求めて喘ぐ誰かの影がよぎった。
「おいっ」
腕を痛いくらいに掴まれて、私はへたり込んでいることをようやく自覚した。
視界が狭く白っぽくなって、息が苦しい。手足の先が冷たくなっていく。
「神前、連れて行け。吐かれたら困る」
水中で聞いたような鹿瀬さんのくぐもった声。
「すみません……」
なんとかそれだけ言って立ち上がろうとしたが、脚に力が入らなかった。
舌打ちして、神前さんが肩を貸してくれた。しかし身長差が大きくて上手く歩けず、結局腰を支えられて外にでた。ほとんど担ぐようにされ、彼の腕の筋肉の軋みをスーツ越しに感じる。その頑健さが羨ましい、今は切実に。
「お前、前回平気だったろうが。なんで腹掻っ捌かれてるのが平気で、これがだめなんだ」
ぶつぶつと何か言っているのが聞こえるが、意味をうまく理解できない。
「吐くなよ」
「だいじょうぶ、です」
吐き気はしない。耳鳴りだけがやけに大きい。声もうまく出せない。
外に連れ出されて、ドアの横の室外機の辺りに座らされた。姿勢を保てず、後ろの壁にごつんと頭をぶつけた。地面に放り出されなかっただけありがたいのかもしれない。
「しっかりしろ」
ぺちぺち頬を叩かれた。一瞬、意識が飛んでいたらしい。
間近に、神前さんの顔があった。眉間にしわが寄っている。
ああ、迷惑かけちゃったな。申し訳ない。
目の前に、スポーツ飲料のパウチを差し出された。汗を掻いているそれを受け取る。封は開けられていた。助かる。指先にあまり力が入らないから。
苦労して口に運ぶと、甘酸っぱい液体が喉を潤す。
少しだけ頭がはっきりしてきた。息が格段にしやすくなる。
「目ぇ覚めたか?」
「はい」
返事の声も、幾分しっかりした気がした。
彼は立ち上がり呆れたように腰に手を当てて見下ろしてくる。その顔は対処に困っているように見えた。
「動けるようになったら、来い」
私が頷くのを確認して、彼は部屋に戻っていった。
私は後頭部をアパートの外壁に預けて、天を仰ぐ。
腰を降ろしたコンクリートはひんやりしていて、スラックスを通してその冷たさを感じる。
ふっと、さっき見た被害者の哀れな姿が、瞼の裏に浮かんだ。
唇を噛みしめると、その姿は掻き消える。
馬鹿だ、何を連想しているのか。
今更、吐き気が襲ってきた、深呼吸でそれをやり過ごそうとする。
「今日は車で出勤だったんですね」
普段は彼も電車で通勤しているはずだ。
神前さんはエンジンを始動させて、現場の住所をシステムに入力しながら、ああ、と頷いた。
「帰りに寄るところがあったんだが、今日は無理だな」
「大丈夫ですか、それは」
「親戚相手の挨拶だから、事情話して後日にしてもらった。問題ない。しばらく忙しくなるだろうしな」
車は静かに走り出して、交通量が多い道に滑り出した。もうすぐ帰宅ラッシュの時間帯に差し掛かる。既にところにより渋滞が始まっているらしい。運転席横のモニターに表示された地図を見ると、渋滞を避けた経路が表示されていて、神前さんはそれを選択したようだった。
鹿瀬さんと砂押さんは、一足先に二人で警察車両を借りて現場に向かった。同乗しても良かったが、今後の捜査の方針によっては足が多いほうがスムーズになるだろうと、神前さんの自家用車まで引っ張り出されることになったのだった。
モニターに表示されている地図を見て、私は目を細くした。
「うーん、うちの近所なんだよなあ」
現場は、私の住んでいるマンションから徒歩十五分かからない。
あの辺、一方通行地獄だし、軽自動車のみ通行可能とかの細い道もあって、運転しづらい場所なんだよなあ。うちの前も道が細くて、よくトラックの人とか困っている。
「夜遅くなっても徒歩で帰れるな」
「あんまりうれしくないなあ。住処のそばで殺人ですよ?」
「夜通し捜査できるじゃねえか」
「嫌ですよ! もう……」
自分で口にした殺人という単語に、耳の裏がゾワゾワする。連鎖的に、目黒の遺体を思い出した。
神前さんが言うことも、現実に起こりそうで嫌だ。今日は一体、何時に帰れるんだろう。
しくじったなと思うのは、おろしたてのパンプスで来てしまったこと。
「神前さんこそ、車で来ちゃったら夜通し捜査できてしまいますよね」
意趣返しで言ってやると、肩をすくめられた。
「そのためにこの車を買った」
「うえっ、本当ですか?」
「一課に配属になったときに、先輩に勧められた。交通機関が止まっているときに動かなきゃならなくなったりするから、あったほうがいいってな」
「維持費とかかかるじゃないですか」
「そりゃな。まあ、あんまり活躍することなく異動になったときは後悔したが」
おっと、藪蛇だった。
眉間に皺が寄りそうになるのを、意識して止めて、私はちらりと彼の横顔を伺った。
彼の表情は特に変化がない。そのことに安堵する。
以前ほどは、彼の異動に関する話題に神経質にはならなくなったけど、やっぱり気まずく感じる。私だけだろうか。
私の動揺を知ってか知らずか、彼は言葉を繋いだ。
「今また使いみちが増えたから、別にそれでもいい。エンジン錆びつかせなくて済む」
「……はい」
彼がそう思えるようになったんなら、いいか。
「つーわけで、安心して深夜まで捜査できるぞ。現場が近所でなくてもな」
にやっと笑われて、私は肩を落とした。そういうのはいいんです、遠慮します。楽しそうなので言わないけど。
× × × × ×
連れてこられた中野駅から徒歩二十分の住宅街は、とにかく道が狭い。建物の間を走る細い道を車で進むのは大変だった。歩行者とすれ違うだけでかなり減速しないといけない。運転してるの私じゃないのに、ハラハラしてしまう。
その住宅街の奥まったあたりの、単身者向けのアパートが現場だった。一階一番奥の一〇三号室で、遺体が発見されたのだ。
黄色いテープを入り口に張られ、ブルーシートをかけられているのは、見た目からして古い建物だった。
周りは物々しいというか、異様な雰囲気。赤色灯を焚いた警察車両が停まっているだけで結構目立つのに、これじゃあなあ。
通報者は、この部屋に住む女子大生・佐々木みつきの自称恋人だ。
アパートの敷地に踏み込むと、鹿瀬さんと砂押さんが、ドアの前で待っていた。
「よう、来たな。さっき、鑑識の連中が確認完了したそうだから、俺達も入るぞ。機器の回収が最優先だ。周辺のカメラの位置もチェック」
鹿瀬さんがそう言って、ドアが開け放たれた一〇三号室に踏み込んでいく。砂押さんがそれを追いかけ、私達も後ろに続いた。
じっとりした湿度のある空気が滞留している。異臭がした。湿気と埃、鉄っぽい臭い――多分、血の匂い――そしてかすかなアンモニア臭だ。
玄関の右手に、古びたキッチンがあって、汚れた食器が積み重なっていた。水垢が目立つシンクの向こうには、おそらくトイレとバスがある。
玄関の正面にガラス入りの引き戸があって、それは今開け放たれている。
室内が暗い理由がわかった。奥の窓にはシャッターが下ろされている。電気が点けられているが、やはり日光と比べると暗い。
部屋の中はめちゃくちゃだった。物盗りが入ったように荒れ果てている。服やバッグ、化粧品、その他の日用品類。あらゆるものが床に投げ出されている。
よく見れば、電気の傘まで傾いていた。
そして、部屋の奥のシングルベッドに寄り掛かるようにして、被害者が座り込んでいた。
事前情報どおり、女性だった。全裸で、脚を前に投げ出すようにしている。がくんとのけぞった首筋に索痕がみえた。その腹部には赤い文字が書かれている。「FREE FUCK」と乱雑に。大急ぎで書いたのか。あるいはこの文字が似合いだと叩きつけたような筆致だ。陰部には、ディルドが挿し込まれている。
脳裏に、暗い部屋で酸素を求めて喘ぐ誰かの影がよぎった。
「おいっ」
腕を痛いくらいに掴まれて、私はへたり込んでいることをようやく自覚した。
視界が狭く白っぽくなって、息が苦しい。手足の先が冷たくなっていく。
「神前、連れて行け。吐かれたら困る」
水中で聞いたような鹿瀬さんのくぐもった声。
「すみません……」
なんとかそれだけ言って立ち上がろうとしたが、脚に力が入らなかった。
舌打ちして、神前さんが肩を貸してくれた。しかし身長差が大きくて上手く歩けず、結局腰を支えられて外にでた。ほとんど担ぐようにされ、彼の腕の筋肉の軋みをスーツ越しに感じる。その頑健さが羨ましい、今は切実に。
「お前、前回平気だったろうが。なんで腹掻っ捌かれてるのが平気で、これがだめなんだ」
ぶつぶつと何か言っているのが聞こえるが、意味をうまく理解できない。
「吐くなよ」
「だいじょうぶ、です」
吐き気はしない。耳鳴りだけがやけに大きい。声もうまく出せない。
外に連れ出されて、ドアの横の室外機の辺りに座らされた。姿勢を保てず、後ろの壁にごつんと頭をぶつけた。地面に放り出されなかっただけありがたいのかもしれない。
「しっかりしろ」
ぺちぺち頬を叩かれた。一瞬、意識が飛んでいたらしい。
間近に、神前さんの顔があった。眉間にしわが寄っている。
ああ、迷惑かけちゃったな。申し訳ない。
目の前に、スポーツ飲料のパウチを差し出された。汗を掻いているそれを受け取る。封は開けられていた。助かる。指先にあまり力が入らないから。
苦労して口に運ぶと、甘酸っぱい液体が喉を潤す。
少しだけ頭がはっきりしてきた。息が格段にしやすくなる。
「目ぇ覚めたか?」
「はい」
返事の声も、幾分しっかりした気がした。
彼は立ち上がり呆れたように腰に手を当てて見下ろしてくる。その顔は対処に困っているように見えた。
「動けるようになったら、来い」
私が頷くのを確認して、彼は部屋に戻っていった。
私は後頭部をアパートの外壁に預けて、天を仰ぐ。
腰を降ろしたコンクリートはひんやりしていて、スラックスを通してその冷たさを感じる。
ふっと、さっき見た被害者の哀れな姿が、瞼の裏に浮かんだ。
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