祓魔師の死に戻り

舵一迅

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2話「助けてみせるそして〜」

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「お兄ちゃん?」
「ごめんね。俺が君を絶対に守ってみせるから」
その後ろでまたバキバキと言う音が聞こえる。勇矢はそれを知っているかのごとく発言した。
「神雷、ロリースト」
勇矢の頭上に青白く光る黒い雲その黒い雲から人型の雷が現れバチバチと音を立てながら勇矢の前に現れる。神雷は雷の刀を持っていた。神雷は黒いヤギを一太刀で裂いた。
「守れたのか?」
「お兄ちゃん。怖かったよ。私死んでしまうかと思ったよ」
「そうだね。怖かったね。もういなくなったから大丈夫だよ。ところで君の名前は?」
「私の名前?名前なんてないよ?監視番号はあるけど…」
「そうなのか。なら監視番号教えて?」
「監視番号000番だよ」
「じゃあ君の名前は三月・零にしよう」
「零?気に入った!ありがとうお兄ちゃん」
「気に入ってくれて何よりだよ。それで家はあるの?」
「ないよ?」
「それなら俺の家においでよそれでもこの薄暗い場所から出れたらだけどね」
「分かった!お兄ちゃんよろしくね」
「よろしくね」
勇矢は1時間何かがないか調べていると壁に小さな穴が空いていた。穴の中に手を入れるとボタンがありそれを押すと「カチッ」という音が聞こえた。そのすぐ後に壁に亀裂が入り勇矢は危険だと感じ零を庇うように覆いかぶさった。だが、意味はなく外に崩れた。しばらくすると崩れた音が止まり勇矢は顔を上げると勇矢の家の中にいた。もちろん零も一緒にいた。勇矢はガッツポーズをしながら叫んだ。
「零を守ることができた!!」
「お兄ちゃん?!もう!うるさいな~」
勇矢は零に怒られすぐに謝った。
「ごめん」
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