祓魔師の死に戻り

舵一迅

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4話「新たな悪魔祓師」

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あの悪魔のことから1週間が過ぎた。
勇矢は友達と昼食を学校で食べようとしていた。
「弁当♪弁当♪弁当♪弁当…」
「おーい勇矢ー、ど、どうした!お前なんで落ち込んでんだ!」
「弁当忘れた…腹減った…」
「おいおい。まじかよ。俺の焼きそばパン一つやるからよ」
「ありがとう。霧谷お前はいいやつだな」
そんな雑談をしていると女子から勇矢は呼び出された。
「白銀君可愛い女の子が来てるよー」
「女の子?」
「小学生くらいの!」
「ありがとう!ところでどこにいるんだい?」
「もうそこに来てるよ」
「お兄ちゃん…お弁当忘れてたよ…」
「ありがとう零。助かったよ!」
勇矢が零の頭を撫でる。撫でた瞬間勇矢の目の前でセーブしますか?と書かれた文字が浮かぶ。勇矢は、はいを押すと同時にクラスにいる全員を巻き込み場所が変わる。場所が変わったがいつもとは違った。いつもは出口がなく暗い部屋だったからだ。でも今回は土の壁で沢山の大きな穴が空いていた。そして霧谷が勇矢と零の所に向かって走ってくる。
「おーい。大丈夫か?」
「あぁ。こっちは大丈夫だ」
「お兄ちゃん。この人、誰?」
「あぁこいつは俺の友人で霧谷鬼霊と言うんだ」
「よろしく零ちゃん。零ちゃんのことは勇矢から沢山聞いているよ」
「よろしくおねがいします!」
零が頭を下げて挨拶をすると、ドドドドという音が聞こえてくる。音の正体はすぐにわかった。音の正体は軽く見積もって100匹はいるであろうアリの大群だった。アリの大群は勇矢たちの周りにいる人を喰らって巣に持ち帰っていた。勇矢は、すぐに叫んだ。「神雷&不死鳥ローリースト」勇矢の目の前には神雷と不死鳥が現れアリたちに攻撃した。だがアリたちには全く歯がたたなかった。勇矢は落ち込んだ。そして呟いていた。
「俺はまた助けられないのか。また死んで復活するのか。もう復活できなかったらどうしよう」
勇矢が落ち込んでいると霧谷が叫んだ。
「赤青の九尾ローリースト」
勇矢は驚く。そして霧谷を見上げて一言言う。
「お前悪魔祓師だったのか?」
「あぁそうさ俺は悪魔祓師。お前が悪魔祓師だったのは驚きだがな。ちなみに俺以外にも悪魔祓師は沢山いる。そして…」
ここで勇矢はアリに食べられてしまった。
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