エルグリムの悪夢~転生魔王は再び世界征服を目指す~

岡智 みみか

文字の大きさ
4 / 27
第2章

第2話

しおりを挟む
「……。グレティウス……」

「! ねぇ、あんたってまさか……」

 扉が開いた。

イバンが入ってくる。

「診察の時間だ。フィノーラ、席を外してくれ」

 舌打ちと共に、彼女は出て行った。

ソファに座り直した俺を、イバンは見下ろす。

「随分、楽になったようだな」

 頭に手を置くと、ぐしゃぐしゃと髪をかき乱した。

クソッ。

とにかく俺は、こういう遠慮のない男が苦手だ!

「やめろ! 俺にそんなことをするな!」

「はは、何だよ。照れるなよ」

 バカにしてるのか? 

冗談じゃない。

こんなことをされて黙っていられるか! 

その手を振り払う。

にらみ上げたイバンの後ろで、見慣れぬ男が笑った。

「はは。元気を取り戻したのなら、何よりです。私の術が、よく効いたようだな。よかった」

 緑の目。随分と深い緑だ。

その魔道士は、持参した小箱をテーブルに置いた。

箱のなかは小さくいくつにも区切られ、様々な種類の魔法石と薬草、それらを擦り合わせる乳鉢と乳棒なんかが入っている。

「魔道士同士が顔を合わせると、ロクなことにならないからな。俺も同席させてもらうぞ」

「こんなおっさん連れてきて、どうするつもりだ」

「ほら、体をみてやろう。そのうえで、呪文の種類と魔法石の調合を整えてやる」

 男は白髪交じりの長い髪を、後ろで一つに束ねていた。

「お前がビビも診てるのか?」

「そうだよ」

「ルーベンで一番の医術者だ」

 ヤブ医者は両手を俺の肩に乗せると、視線を合わせた。

実に稚拙な呪文を唱え始める。

「魔道士でありながら、医術くらいしか使えないのか」

 それを無視して呪文を唱え続ける男の顔に、次第に困惑の表情が浮かぶ。

診察中の医者の代わりに、イバンが答えた。

「世の中には、様々な魔道士がいる。こちらの先生は専門の道を選び、それを極めようとする方だ。そういった選択をするのは、悪いことではない。ナバロ、お前は将来、どんな魔道士になりたいんだ?」

「世界最強」

「はは。ようやく子供らしい、まともなことを言えたな」

 イバンはニコリと、呑気な表情を浮かべた。

「ではここで、俺と一緒にそれを学ぼう。お前もきっと、立派な魔道士になれる」

 肩に乗せられた、ヤブ医者の手は震え始めた。

気づけば、顔は真っ青だ。

俺はフンと鼻を鳴らす。

「おい、ヤブ医者。どうかしたのか?」

「こ……、これは……お前が……? どうやって……」

「ん? どうした。何をそんなにビビってる?」

 バカにしたような俺の言い方に、イバンはのぞき込む。

「先生? どうかしたのですか」

 俺は乗せられた医者の手を、払い落とした。

「なんでもないってよ」

 彼はまだ、硬直してその場から動けない。

俺の魔法が理解出来るなら、まぁそれなりに、確かな腕はあるようだ。

「ねぇ、お腹空いた。ご飯はまだ?」

 日はまだ、てっぺんまで昇りきっていない。

「もう食事して大丈夫なのか?」

「いいってよ! イバン、食堂まで案内して」

 俺は部屋を出て行く。

廊下に出ると、すぐ後からイバンはついてきた。

「食事がすんだら、どうする?」

 そう言った彼を、俺はニコリと微笑んで見上げる。

「剣の練習がしたいな」

「ほう。それはいい心がけだ。ふふ。俺に頼んだことを、後で後悔するなよ」

 そう言って、イバンは嬉しそうに笑った。

聖剣士から直々に剣術を教えて貰えるのは、ありがたい話しだ。

簡単な食事を終え、イバンの支度が調ったところで、俺たちは館の中央にある芝生の庭に出た。

ビビとフィノーラはすぐ脇にテーブルを出し、お茶を飲んでいる。

レンガの壁に立てかけられた、

剣の一本を手に取った。

「それが聖剣だ。本来なら、聖騎士団に入団しないと、触れられない剣だぞ」

 長くて重い。

少し振り回しただけで、ふらつく。

それを見たイバンは、別の剣を取りだした。

「やはり、もう少し短くて軽いのにしよう。お前用にと思って、用意しておいたんだ」

 イバンは俺に、剣を教えるのがうれしくて、仕方ないらしい。

「魔術もいいが、まずは体力だ」

 渡された剣を受け取る。

大人用の剣の、半分程度の大きさだ。

なるほどこれなら、長さも重さも丁度いい。

「聖騎士団、予備隊の剣だ。お前ぐらいの歳なら、入隊していてもおかしくない」

 イバンは自分の長剣を構えた。

俺はそれを、見よう見まねで構える。

「聖剣って、こんなに本数があるものなのか?」

「エルグリムを倒した英雄、スアレスの握っていた剣と、同じ製法で作られたものを、今ではそう呼んでいる。ちまたに出回っているものには偽物も多いが、ここにあるのは大賢者ユファさまの祝福を受けた、本物だぞ」

 イバンは剣を振り下ろす。

俺はそれに平行した状態で、同じように剣を振った。

「スアレスがエルグリムを倒した時には、聖剣は強力な魔法を帯びていた。祝福を受けているというわりには、何も感じないけどね」

 こんな、雑な剣などではなかった。

アレの剣は、こんなものじゃない。

「はは。よく知ってるな。スアレスの聖剣は、今は失われて、本当のところ、今どうなっているのかは、分かっていない。最期に勇者の使った魔法も、語り継がれているだけのものだ」

「仲間が生き残っていただろう」

「今はもう、全員が隠居されている」

 ビビとフィノーラは、ポットから新しいお茶をカップに注いだ。

「スアレスは、剣術にも魔術にも長けた勇者だった。俺は魔術も多少使えるが、魔力を蓄積出来る体質ではない。英雄にはなれない」

 イバンが剣を振る。

俺は見よう見まねで、その剣を振るう。

「魔術は努力ではどうにもならないが、剣術なら習うことが出来る。努力さえすれば、ある程度は見られるようになる。お前なら、スアレスの再来と言われるくらいにまで、なれるかもしれないな」

 イバンは得意げに、ニッと笑って俺を見下ろす。

そうでも言っておけば、やる気になると思っているのだろうか。

俺は剣を振るいながらも、内心で深くため息をつく。

エルグリムは体が弱かったわけではないが、痩せ細り体力はなかった。

誰かにこうやって、何かを教えられたこともない。

こんな立派な剣になど、触れることすら許されなかった。

「俺が剣術を習うのは、習ったことがないからだ。それに、魔力を蓄えられるのは生まれ持った体質でも、使いこなすには努力が必要だよ」

「もちろんだ」

 イバンが振りの型を変える。

俺もそれに合わせて、腕を動かす。

「だからこそ勇者には、仲間が必要だった。勇者スアレスだけが今はたたえられているが、一緒に旅をした仲間たちの協力があってこそ、魔王を倒せた」

 剣の振りが複雑になった。

腕の振りに合わせて、足を動かすのが、意外と難しい。

流れるような剣さばきに、もう体はついていけない。

「エルグリムの悪夢のことは、もちろん知っているだろう?」

 イバンの振りが、さらにスピードを上げる。

俺は諦めて、剣を下ろした。

イバンはそれに構うことなく、聖剣を振り続ける。

「私に言わせれば、あんなものはただの伝説だ。一種の昔話に過ぎない。一度倒されたエルグリムの亡霊になぞ、もう我々が怯える必要はない。だが本当に恐ろしいのは、そのエルグリムが残した『悪夢』だ」

 スアレスは死んだ。

イバンの明るく澄んだライトブルーの瞳が、じっと俺をのぞき込む。

俺はその目を、しっかりと見返した。

「ナバロ。お前の目は、とても変わった色をしているな」

「魔法使いの目でしょ。よく言われるんだ」

 碧を含む深い緑の目が、色鮮やかに光り輝く。

この目を称える詩がいくつも作られ、人々を恐怖におとしめてきた。

「お前は、本当にエルグリムの生まれ変わりでは、ないのだな」

「……。当たり前だろ」

 そんなこと、誰にも知られるわけにはいかない。

まだ早い。

全てを呼び覚ます魔法をかけ損ねたいまでは、なおさらだ。

俺はわざとらしく、盛大にため息をついた。

「あのさぁ、それでもし本当に俺が、その生まれ変わりだとして、ここで『うん』って言うと思う?」

「お前がいくら嘘をついても、その目だけは誤魔化すことは出来ない」

 今の俺が持つこの目は、魔力を蓄えたくとも蓄えきれない深い海に、ようやく落ちたひとしずくの雨粒からなる海の色だ。

「俺は強い魔道士になるよ。当然だ。せっかく魔力を扱える体に生まれたんだ。どうしてそうなることを望まない?」

「お前も欲しいか、『エルグリムの悪夢』を」

 イバンは再び、剣を振るい始める。

力強いその動きに、汗が飛び散る。

「ルーベンには昔から、蘇ったエルグリムが現れるのは、ここではないのかという、噂がある。倒されたヤツの魂が、飛んで行った方角とされるのが、このルーベンだ」

 俺も同じように、剣を振るってみる。

だがまだ十一歳の少年の体では、それについていけない。

筋肉のつききっていない細腕では、すでに剣の重みが増している。

あの時、俺がスアレスにやられたのは、最期に振り絞った肉体の動き。

それだけだ。

だから俺は、若く強い体を手に入れた。

「そこからさらに五年前、いや六年前だ。エルグリム亡き後に建てられた中央議会、大賢者ユファさまによる予言が、再びここに、エルグリムが現れたとしている」

「知ってるよ。それで騎士団が、こんな田舎町に派遣されたんだろ? 俺も去年検査を受けた」

「受けたのか!」

 イバンは急にその動きを止めると、心底驚いたような顔を俺に向けた。

「当たり前でしょ」

「それで問題ないと?」

 その予言を元に、魔道士体質の子供は、聖騎士団による身体検査を受けさせられている。

「そうだよ」

 当然だ。

そんなものを誤魔化すくらい、なんの問題もない。

イバンは剣を鞘に収めると、いきなり俺を高く抱き上げた。

「ならばもう、なんの問題もないじゃないか! お前を私が、立派な聖剣士に育ててやる!」

「やめろ! 俺は魔道士なんだ。冗談じゃない、離せ!」

「ははは。お前、これからちゃんと覚悟しておけよ」

「下ろせ! 下ろせよ」

「まぁ、イバンさま。私にも剣を教えてください!」

 しっかりと抱き上げられた腕は、どれだけ俺がもがいても、振りほどくことは出来ない。

「ビビさまは、フィノーラにでも習ってください。私はこれから、ナバロを教えるので忙しくなりますので」

「は? ビビさまに剣? 冗談じゃないわ。そんなのは、契約に入ってませんから!」

 自分の顔が、ひどく火照っているのが分かる。

ようやく地面に下ろされた後でも、まだ心臓は脈を打っている。

「フィノーラ! 私も、ナバロに負けてはいられません」

「だから、嫌ですって言いましたよね。絶対に教えませんから」

 イバンの手が、再び俺の頭に乗った。

「体調はどうだ? まだ続けられるか?」

「……。う、うん」

「なら、基本の訓練から始めよう。それと、やっぱり基礎体力作りからだ」

 イバンを見上げる。

彼は、何の疑いもない笑顔をむけた。

俺はそれに舌打ちをしてから、再び剣を握る。

イバンの特訓は、その言葉通り容赦なく、厳しかった。

病み上がりの初日だというのに、この男は加減を知らない。

ひとしきり汗を流し、ようやく夕食のテーブルについた。

体はもうクタクタだ。

疲れ切った状態で、食堂に入る。

豪華絢爛とはいかないが、丈夫な長テーブルに、清潔な白のクロスがかけられ、燭台や天上の明かりも、質素だが悪くない品だ。

 全員が席についたところで、パンと温かいスープが運ばれてくる。

よく分からない茹で野菜に、スライスして焼いたハムも添えられているのなら、まぁよしとするか。

テーブルの中央には、大きな魔法石の結晶が飾られていた。

「あぁ。これは上質な魔法石だな」

 乳白色に濁った淡い琥珀色の結晶は、光りを受け虹色に輝く。

「これをフィノーラと一緒に、カズへ買いに行ってたのよ。これなら私にも、摂取できるんじゃないかと思って。」

 ビビはうれしそうにはしゃいでいる。

イバンはそれを見て、ため息をついた。

「またビビさまは、そのようなことを……。必要以上に魔法石を摂取しても、魔道士の体質を持って生まれた者でなければ、なんの意味もないと……」

「上質な魔法石が、カズ村から見つかると聞いて、いてもたってもいられなくて……」

「これほどいい魔法石を飲んでも、その病は治らないのか?」

 やっぱりあの医術士はダメだな。

俺は人差し指をまっすぐに伸ばし、呪文を唱える。

魔法石の結晶が、パキリと折れた。

その破片は宙を漂い、手の中に転がり混む。

そのそら豆ほどの欠片を口に放り込むと、ガリッとかみ砕いた。

「お前、そんなことも出来るのか」

「まぁすごい。こんな細やかで器用な魔術は、初めて見ましたわ」

 ほんのりと甘い魔法石の欠片が、口の中に広がる。

「ね、お願い。私にも魔法を教えて、ナバロ」

「教わってどうする? 医者にでもなるのか」

 ビビは少し考えてから、首を横に振った。

「うーん、それもいいけど……。そうね、それよりは、もっと自由に動きたいの。上級の魔道士になれば、空を飛んだりも出来るでしょう? 色んな所へ旅に出てみたいわ。沢山もものを見て、知って、触れてみたい。読んだ本の中にある気色が本当かどうか、この目で確かめたいの」

 ビビの目はいつも、ここではないどこかを夢想していた。

「海が見てみたい。大きな川も湖も。高い山から見下ろす、広大に広がる景色も、沢山の森の木も。もう誰かからお話しを聞くだけじゃ、満足できないの。自分の足で歩いて、そこへ行って、何もない草原の上で、ずっと寝転がっていたい」

 夢ばかり見ているビビに、フィノーラとイバンは、深いため息をつた。

「それ、今日もやったのがバレて、さっき叱られたばかりじゃないですか。ナバロを診察した医師に」

「そうですよ。ビビさまはもう少し、自分の体調と体力をお考えください」

「ね、ナバロ! ナバロだって、自分の能力と体力の加減が分からないのでしょう? それで動けなくなってしまうのなら、同じではないですか」

「……。違う」

 三人の声が重なった。

「どうして!」

「ナバロはただの、やんちゃ坊主よ。体はまだ子供だから、魔法に耐えられるほどは出来上がってないけど、健康的に丈夫には出来ている」

「魔力を貯め込む能力は、常人とは桁違いですよ。自分でコントロール出来ていないだけだ」

「私とどう違うのよ!」

「全然違います!」

 フィノーラとイバンの愚痴は続く。

「大体さぁ、お嬢さま付きの侍女っていうから、何をやらされるのかと思ったら、ただのお守り役だなんて! 私はそもそも、治癒魔法は得意じゃないのよ。それなのに、しょっちゅう簡単に、どこででも倒れちゃってさ」

「私だって、簡単な魔法しか使えない。倒れたビビさまを館まで運ぶだけの、運搬係みたいな役は、もうゴメンこうむりたい」

「いいじゃないの、それくらい!」

「よくないです!」

 俺はそんな話しに気をかけることなく、一人で黙々と食事を続けている。

久しぶりにしっかり体を動かしたせいか、もうすでに眠気に襲われていた。

このまま延々とつまらない愚痴を聞かされていては、本当にここで眠ってしまいそうだ。

「私もナバロと一緒に、体力をつけます! 走るし、腹筋とか柔軟もやります」

「無理ですよ。とにかく私は、仕事とナバロで手一杯ですし。ビビさま用のメニューじゃないし」

「フィノーラ! 何とかならないの?」

「え~。そういうの苦手ー。契約にも入ってないしー」

「私も、冒険がしたいのです!」

 ガチャン! と、ビビはテーブルに拳を突いた。

静まりかえった食堂に、イバンの声が静かに響く。

「……。ビビさまの場合は、お父さまに許可をいただかないと……」

 そう言った彼を、彼女はにらみつけた。

「だから私は、誰からも……」

 不意に、廊下から騒がしい物音が聞こえてくる。

四人? いや、五人だ。

食堂の扉が開いた。

黒髪に顎髭を生やした大柄な大きな男だ。

後ろには聖剣士二人と、魔道士も二人いる。

魔道士のうちの一人は、昼間の医術士だ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...