19 / 27
第6章
第3話
しおりを挟む
「どうするも何も、俺が死んでも仲間はまだ生きてる。ここで首を斬ったところで、あいつらが襲ってくるだけだぞ」
「先を急ごうぜ、イバン。盗賊団の行く末なんて、知ったこっちゃねぇよ」
「そういうワケにはいかん!」
ディータとイバンがにらみ合う。
「じゃあどうすんだよ」
この三人はともかく、これ以上乗客たちが戦うのは無理だ。
長引けば怪我人どころか、死人がでる可能性がある。
「ねぇナバロ。何とかして!」
朝日を浴びて、車輪に取り憑いていたゼリーが溶け始めた。
「なんだ。太陽の光で溶けるのか……」
マジックアイテムの仕組みとしては、簡単なものだ。
簡単過ぎてそこに気づかなかった。
盗賊団にしても、このアイテムが解除されると同時に、引き上げるタイミングか。
襲って手に入れた馬車だって、最低でも朝日の昇るこのタイミングくらいでは、移動させたいしな。
そんなことにも、俺は気づかなかった。
「そういうことかよ。案外つまんなかったな」
「ねぇ、ナバロ!」
「分かってるよ」
顔を上げる。
とは言ったものの、土手上にはまだ、二、三十の騎馬隊と歩兵がいる。
隙を見て逃げ出すつもりだ。
「面倒だな」
俺は少し考えてから、印を結ぶ。
『最大暴風風起こし!』
草原の空気が、ガツンと揺らめいた。
地面から湧き上がる風が、盗賊団を巻き上げる。
全てを捕らえた風は、馬と人間をきれいに分離し着地させた。
『この地に生える草の根よ。ここで多くの血を流した者たちを、捕らえて放すな』
足元の草がシュルシュルと勢いよく伸び、盗賊たちの体を締め上げる。
馬はそのまま逃げ出していった。
「魔法ってのは、こうやって使うんだよ。フィノーラ」
「フン。だからなに」
きっと今は、こうするのが正解なのだろう。
他に方法はたくさんあっても、そうじゃないような気がする。
イバンはようやく、その剣を鞘に収めた。
朝日を受け、草原はキラキラと輝く。
盗賊たちが逃げだそうと、もがけばもがくほど、しっかりと伸びて絡みつく葉に、彼はため息をついた。
「やはり魔道士の力というのは、恐ろしいものだな」
「そうだね。本当はもっと、単純でいいやり方はあると思うんだけど……」
「いや。これで十分だよ」
イバンは笑った。
後続の駅馬車が、俺たちを追い抜いてゆく。
グレティウスへ金や資材を運ぶ貨物便だ。
聖騎士団の剣士ではないが、傭兵が二人ついている。
「ねぇ、本当の盗賊団の狙いは、こっちだったんじゃないの?」
「だとしたらフィノーラ、俺たちは全員皆殺しだったな。お前は売られてたかも」
ディータはウインクを飛ばす。
捕らえた盗賊たちを片付けに来るよう、先に行く貨物便の御者に、イバンは伝言を頼んでいた。
「これで、チェノス聖騎士団の手柄になるはずだ」
ようやく馬車は動き始めた。
俺はイバンと二人、木箱の背の踏み台に腰をかけ、背後の安全を見ている。
朝日に揺れる森の木々が、絶え間なく後方に流れてゆく。
「……。あれは、イバンの手柄じゃなくてもよかったのか?」
「この街道が、誰もが安全に使えるようになることが、私にとっての一番の喜びだからな」
そう言って目を閉じる。
傷だらけになった、その端正な横顔を見上げた。
この男は、本気でそんなことを思っているのだろうか。
「報奨金が出たかもしれないのに? そしたら、聖剣士の格もきっと昇格したぞ? どうしてそれをアピールしないんだ?」
「はは。それなら、確かにそうしてもよかったけどな。いずれにしろ、私はいま、休暇中なんだよ」
イバンはうっすらと目を開けると、流れてゆく景色をぼんやりと見ている。
「たまにはそんなことがあっても、いいと思わないか?」
彼は静かに微笑むと、その大きな手で俺の頭をグッと掴み、くしゃりと撫でた。
「ナバロは本当に強い魔力の持ち主だな。きっといい魔道士になる」
この俺が? いい魔道士?
冗談じゃない。
駅馬車は街道を進んで行く。
日が昇る頃には、大きな聖騎士団の部隊とすれ違った。
ご大層な装備に武器までしっかり揃え、まるでこれから魔王城へでも乗り込んでいくみたいだ。
あの呪いは、聖騎士団の鎧を身に纏ったものが触れると、解けるようにしてある。
きっとあいつらは、これから聖騎士団に酷い目に合わされるのだろう。
荷馬車はようやく、グレティウス手前のチェノスへ入った。
駅馬車を降りる。
「今回は本当に助かったよ。よい旅を」
「あんたらがいてよかったわ。ありがとうね」
数日を共にしただけの、素性も分からぬ乗客たちが、次々と俺たちに礼を言っては去ってゆく。
「なぜ礼を言って行くんだ?」
「挨拶だよ」
ディータはそう言った。
どこだって土埃の舞う、ごちゃごちゃと落ち着かない停車場だ。
「みんなお前に感謝してる」
「俺に? それは違うだろ」
「そんなことはないさ」
「感謝が挨拶なのか?」
「そうだ」
乗客たちがようやく見えなくなると、ディータの手は俺の手を握る。
「よそ見してると、迷子になるぞ」
それでも俺は、どこまでも子供扱いだ。
停車場を出る。
チェノスはグレティウスへ向かう街道と、首都ライノルトへ向かう街道を結ぶ交易都市だ。
遙か東には、遠く連なる黒い山脈が見える。
その麓には、かつての俺の居城がある。
「イバンとはここでお別れね」
停車場の近くにある、聖騎士団の事務所前で立ち止まる。
聖剣士であるイバンには、グレティウス行きの通行許可証はすぐに発行されるが、俺たちのような平民は、審査を受けないことには中に入れない。
「悪夢の調査隊に入るんだろ?」
ディータはイバンに言った。
「見つけたら、ちょっとくらいカスめといて、俺にもくれ」
「休暇中の暇潰しだよ。本気で見つけられるとは、思っていない」
「すぐに追いつくわ。グレティウスに入る。そして宝を見つける」
フィノーラのその言葉に、イバンは笑った。
「はは。だとしたら、君たちも立派な犯罪者になるな」
その背後が、急に騒がしくなった。
振り返ると、街道で俺たちを襲った盗賊団が、荷馬車に乗せられ運ばれている。
鋼鉄の檻に入れられ、両手両足を鎖に繋がれていた。
俺たちが草原で捕らえた時に比べ、あちこちが打たれ傷つき血を流している。
首領の男と目が合った。
男はギロリと強い視線をこちらに向けた。
そのまま、何も発することなく運ばれてゆく。
「草地に繋がれ身動き取れなくなって、逆に襲われたか」
「仕方ないわよ。今まで自分がしてきたことが、返ってきただけだわ」
「これからは、正当な裁判と刑が待っている。己の犯した罪の報いを受け、それを償うといい」
彼らはあのだだっ広い草原に繋がれ、何をされ、何を見たのだろうか。
「大罪は、大罪だからな」
そう言った俺を、イバンは見下ろした。
「休暇が終われば、私はルーベンに戻る。お嬢さまはお前を心配している。気が向いたら、顔を見せてやってくれないか」
「あのキレイで頭の弱いお嬢さまね」
フィノーラはフンと鼻で笑った。
「反吐が出るわ」
「お前のことも、心配しておられたぞ」
イバンは静かに微笑む。
「じゃあな。健闘を祈る」
聖騎士団専用の停車場に、グレティウス行きの馬車が待機していた。
イバンはそこへ向かう。
各地から集まってきた悪夢捜査隊の志願者で、ごったがえしている。
野外に机を出しただけの受付に、イバンは懐から出した、何かの書類を渡す。
それを受け取った聖騎士団の剣士は、顔を上げた。
「一人で来たのか? 他の志願者はどうした。いないのか?」
「他の志願者を連れてきてもよかったのか。審査があるのでは?」
「中央議会から、特別要請が出てる。今月いっぱいは聖騎士団団員の推薦があれば、それに同行するかぎり、期間限定で調査隊入隊が認められるんですよ」
そう言った男は、ひょいと首をのぞかせた。
「そこにいる魔道士たちは、一緒じゃないのか?」
イバンは俺たちを振り返った。
その目と目と目があう。
「い……、一緒です!」
「そうです! 私たちも行きます!」
ディータとフィノーラが、同時に叫ぶ。
「あー。その子も、聖騎士団予備隊入隊志願者なのかな? 社会見学代わりに、参加ということで、いいのかな?」
「え……、えっと……」
「そうです。私が指導しています」
イバンの手が、俺の肩に乗った。
「私が彼の後見人です」
「じゃ、どうぞ」
イバンの持参した志願者名簿に、俺たちはサインする。
「いいボランティア経験になりましたね。よい休暇を!」
書類にドンと朱印が押される。
俺たちは、グレティウス行きの馬車に飛び乗った。
「先を急ごうぜ、イバン。盗賊団の行く末なんて、知ったこっちゃねぇよ」
「そういうワケにはいかん!」
ディータとイバンがにらみ合う。
「じゃあどうすんだよ」
この三人はともかく、これ以上乗客たちが戦うのは無理だ。
長引けば怪我人どころか、死人がでる可能性がある。
「ねぇナバロ。何とかして!」
朝日を浴びて、車輪に取り憑いていたゼリーが溶け始めた。
「なんだ。太陽の光で溶けるのか……」
マジックアイテムの仕組みとしては、簡単なものだ。
簡単過ぎてそこに気づかなかった。
盗賊団にしても、このアイテムが解除されると同時に、引き上げるタイミングか。
襲って手に入れた馬車だって、最低でも朝日の昇るこのタイミングくらいでは、移動させたいしな。
そんなことにも、俺は気づかなかった。
「そういうことかよ。案外つまんなかったな」
「ねぇ、ナバロ!」
「分かってるよ」
顔を上げる。
とは言ったものの、土手上にはまだ、二、三十の騎馬隊と歩兵がいる。
隙を見て逃げ出すつもりだ。
「面倒だな」
俺は少し考えてから、印を結ぶ。
『最大暴風風起こし!』
草原の空気が、ガツンと揺らめいた。
地面から湧き上がる風が、盗賊団を巻き上げる。
全てを捕らえた風は、馬と人間をきれいに分離し着地させた。
『この地に生える草の根よ。ここで多くの血を流した者たちを、捕らえて放すな』
足元の草がシュルシュルと勢いよく伸び、盗賊たちの体を締め上げる。
馬はそのまま逃げ出していった。
「魔法ってのは、こうやって使うんだよ。フィノーラ」
「フン。だからなに」
きっと今は、こうするのが正解なのだろう。
他に方法はたくさんあっても、そうじゃないような気がする。
イバンはようやく、その剣を鞘に収めた。
朝日を受け、草原はキラキラと輝く。
盗賊たちが逃げだそうと、もがけばもがくほど、しっかりと伸びて絡みつく葉に、彼はため息をついた。
「やはり魔道士の力というのは、恐ろしいものだな」
「そうだね。本当はもっと、単純でいいやり方はあると思うんだけど……」
「いや。これで十分だよ」
イバンは笑った。
後続の駅馬車が、俺たちを追い抜いてゆく。
グレティウスへ金や資材を運ぶ貨物便だ。
聖騎士団の剣士ではないが、傭兵が二人ついている。
「ねぇ、本当の盗賊団の狙いは、こっちだったんじゃないの?」
「だとしたらフィノーラ、俺たちは全員皆殺しだったな。お前は売られてたかも」
ディータはウインクを飛ばす。
捕らえた盗賊たちを片付けに来るよう、先に行く貨物便の御者に、イバンは伝言を頼んでいた。
「これで、チェノス聖騎士団の手柄になるはずだ」
ようやく馬車は動き始めた。
俺はイバンと二人、木箱の背の踏み台に腰をかけ、背後の安全を見ている。
朝日に揺れる森の木々が、絶え間なく後方に流れてゆく。
「……。あれは、イバンの手柄じゃなくてもよかったのか?」
「この街道が、誰もが安全に使えるようになることが、私にとっての一番の喜びだからな」
そう言って目を閉じる。
傷だらけになった、その端正な横顔を見上げた。
この男は、本気でそんなことを思っているのだろうか。
「報奨金が出たかもしれないのに? そしたら、聖剣士の格もきっと昇格したぞ? どうしてそれをアピールしないんだ?」
「はは。それなら、確かにそうしてもよかったけどな。いずれにしろ、私はいま、休暇中なんだよ」
イバンはうっすらと目を開けると、流れてゆく景色をぼんやりと見ている。
「たまにはそんなことがあっても、いいと思わないか?」
彼は静かに微笑むと、その大きな手で俺の頭をグッと掴み、くしゃりと撫でた。
「ナバロは本当に強い魔力の持ち主だな。きっといい魔道士になる」
この俺が? いい魔道士?
冗談じゃない。
駅馬車は街道を進んで行く。
日が昇る頃には、大きな聖騎士団の部隊とすれ違った。
ご大層な装備に武器までしっかり揃え、まるでこれから魔王城へでも乗り込んでいくみたいだ。
あの呪いは、聖騎士団の鎧を身に纏ったものが触れると、解けるようにしてある。
きっとあいつらは、これから聖騎士団に酷い目に合わされるのだろう。
荷馬車はようやく、グレティウス手前のチェノスへ入った。
駅馬車を降りる。
「今回は本当に助かったよ。よい旅を」
「あんたらがいてよかったわ。ありがとうね」
数日を共にしただけの、素性も分からぬ乗客たちが、次々と俺たちに礼を言っては去ってゆく。
「なぜ礼を言って行くんだ?」
「挨拶だよ」
ディータはそう言った。
どこだって土埃の舞う、ごちゃごちゃと落ち着かない停車場だ。
「みんなお前に感謝してる」
「俺に? それは違うだろ」
「そんなことはないさ」
「感謝が挨拶なのか?」
「そうだ」
乗客たちがようやく見えなくなると、ディータの手は俺の手を握る。
「よそ見してると、迷子になるぞ」
それでも俺は、どこまでも子供扱いだ。
停車場を出る。
チェノスはグレティウスへ向かう街道と、首都ライノルトへ向かう街道を結ぶ交易都市だ。
遙か東には、遠く連なる黒い山脈が見える。
その麓には、かつての俺の居城がある。
「イバンとはここでお別れね」
停車場の近くにある、聖騎士団の事務所前で立ち止まる。
聖剣士であるイバンには、グレティウス行きの通行許可証はすぐに発行されるが、俺たちのような平民は、審査を受けないことには中に入れない。
「悪夢の調査隊に入るんだろ?」
ディータはイバンに言った。
「見つけたら、ちょっとくらいカスめといて、俺にもくれ」
「休暇中の暇潰しだよ。本気で見つけられるとは、思っていない」
「すぐに追いつくわ。グレティウスに入る。そして宝を見つける」
フィノーラのその言葉に、イバンは笑った。
「はは。だとしたら、君たちも立派な犯罪者になるな」
その背後が、急に騒がしくなった。
振り返ると、街道で俺たちを襲った盗賊団が、荷馬車に乗せられ運ばれている。
鋼鉄の檻に入れられ、両手両足を鎖に繋がれていた。
俺たちが草原で捕らえた時に比べ、あちこちが打たれ傷つき血を流している。
首領の男と目が合った。
男はギロリと強い視線をこちらに向けた。
そのまま、何も発することなく運ばれてゆく。
「草地に繋がれ身動き取れなくなって、逆に襲われたか」
「仕方ないわよ。今まで自分がしてきたことが、返ってきただけだわ」
「これからは、正当な裁判と刑が待っている。己の犯した罪の報いを受け、それを償うといい」
彼らはあのだだっ広い草原に繋がれ、何をされ、何を見たのだろうか。
「大罪は、大罪だからな」
そう言った俺を、イバンは見下ろした。
「休暇が終われば、私はルーベンに戻る。お嬢さまはお前を心配している。気が向いたら、顔を見せてやってくれないか」
「あのキレイで頭の弱いお嬢さまね」
フィノーラはフンと鼻で笑った。
「反吐が出るわ」
「お前のことも、心配しておられたぞ」
イバンは静かに微笑む。
「じゃあな。健闘を祈る」
聖騎士団専用の停車場に、グレティウス行きの馬車が待機していた。
イバンはそこへ向かう。
各地から集まってきた悪夢捜査隊の志願者で、ごったがえしている。
野外に机を出しただけの受付に、イバンは懐から出した、何かの書類を渡す。
それを受け取った聖騎士団の剣士は、顔を上げた。
「一人で来たのか? 他の志願者はどうした。いないのか?」
「他の志願者を連れてきてもよかったのか。審査があるのでは?」
「中央議会から、特別要請が出てる。今月いっぱいは聖騎士団団員の推薦があれば、それに同行するかぎり、期間限定で調査隊入隊が認められるんですよ」
そう言った男は、ひょいと首をのぞかせた。
「そこにいる魔道士たちは、一緒じゃないのか?」
イバンは俺たちを振り返った。
その目と目と目があう。
「い……、一緒です!」
「そうです! 私たちも行きます!」
ディータとフィノーラが、同時に叫ぶ。
「あー。その子も、聖騎士団予備隊入隊志願者なのかな? 社会見学代わりに、参加ということで、いいのかな?」
「え……、えっと……」
「そうです。私が指導しています」
イバンの手が、俺の肩に乗った。
「私が彼の後見人です」
「じゃ、どうぞ」
イバンの持参した志願者名簿に、俺たちはサインする。
「いいボランティア経験になりましたね。よい休暇を!」
書類にドンと朱印が押される。
俺たちは、グレティウス行きの馬車に飛び乗った。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる