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第12章
第1話
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高校の二年生というヤツは、学祭が終わってしまえば本当にすることがない。
だらだら学校に通って部活やって友達とおやつ食べてるくらいしか、本当にすることがない。
あたしは教室で退屈を持て余していた。
「あーひまー」
もう今日の更新分の漫画は読んだし、ゲームのデイリーミッションもクリアしてしまった。
昼休み明けの体育からの国語。
これはもうそんな時間割を組んだ先生たちが悪い。
さっさと着替えて次の授業になんて、備えられるワケがない。
「だりーの極みだな」
いくら女子校といえども、運動の後の体臭は気になるのだ。
流れる汗を拭き取って、ボディケアの真っ最中。
「こないだ見つけたの。ブリリアントパールの香り~」
「もはや何の匂いか分からねぇ!」
とかいいながら、鼻を近づける。
さっぱりとした爽やかで上品な香りがする。
「高そうな匂いだな」
「ブリリアントパールだけに」
「ウケる」
高らかな笑い声が響く。
すぐにそれは教室中に連鎖して、愛用するフレグランスご披露大会の始まり。
「これ、なっちゃんが使ってるやつだって」
どこからか次のボトルが回ってくる。
「フレッシュローズガーデンの朝露の香り」
朝露に香りがあるかどうかはおいといて、確かにバラ園の朝っぽい。
あたしは少量を手に取って肌に滑らせる。
「これもいいよ」
今度はマンダリンブルーの深海の香り。
濃すぎるフルーハワイみたいな、甘い匂いがする。
さっきとは反対の腕につけてみた。
休み時間終了を告げるチャイムが鳴る。
廊下の向こうから、特徴のある足音が聞こえてきた。
その足音だけで何者かが分かる。
敵の接近を知らせる「ウグイス張り」の廊下をもじって「堀川張り」。
略して、ただ「バリ」と呼ばれている足音だ。
「バリ来たよ」
その瞬間、勢いよく教室の扉が開いた。
「ほら! いつまでもダラけてないで、さっさと席につく!」
秋も終わりの季節とはいえ、今日は暖かい。
冷暖房の行き届いた教室で、誰がまともに着替えなんかしてるかっつーの。
「さっさと服を着なさい! なんなの制服忘れてきたの? てゆーか、なによこの教室、あんたたち色々つけすぎ! 凄いよ今この部屋の匂い!」
あたしは手にあったボトルを見た。
「先生、これ『ボタニカルエンジェルハート』だって」
「は? 植物性天使の心? 意味不明だし」
とか言いつつも、やっぱり鼻先を近づける。
チョコレートのようでただのチョコレートではない、激烈に甘い匂いがする。
「この場合、ハートは『心』じゃなくて『気持ち』じゃない? 天使だし」
それを左の太股にすり込む。
揮発する成分で、そこだけが少しひんやりとした。
「やかましいわ。さっさと着替えなさい」
「国語の先生じゃん!」
堀川は教卓に置かれてあったボトルを手に取った。
「やだ、これ誰の? ちょっともらっていい?」
ソルティレモンバームの香りを手に取ると、堀川はその巨乳ではち切れんばかりのブラウスのボタンを外した。
だらだら学校に通って部活やって友達とおやつ食べてるくらいしか、本当にすることがない。
あたしは教室で退屈を持て余していた。
「あーひまー」
もう今日の更新分の漫画は読んだし、ゲームのデイリーミッションもクリアしてしまった。
昼休み明けの体育からの国語。
これはもうそんな時間割を組んだ先生たちが悪い。
さっさと着替えて次の授業になんて、備えられるワケがない。
「だりーの極みだな」
いくら女子校といえども、運動の後の体臭は気になるのだ。
流れる汗を拭き取って、ボディケアの真っ最中。
「こないだ見つけたの。ブリリアントパールの香り~」
「もはや何の匂いか分からねぇ!」
とかいいながら、鼻を近づける。
さっぱりとした爽やかで上品な香りがする。
「高そうな匂いだな」
「ブリリアントパールだけに」
「ウケる」
高らかな笑い声が響く。
すぐにそれは教室中に連鎖して、愛用するフレグランスご披露大会の始まり。
「これ、なっちゃんが使ってるやつだって」
どこからか次のボトルが回ってくる。
「フレッシュローズガーデンの朝露の香り」
朝露に香りがあるかどうかはおいといて、確かにバラ園の朝っぽい。
あたしは少量を手に取って肌に滑らせる。
「これもいいよ」
今度はマンダリンブルーの深海の香り。
濃すぎるフルーハワイみたいな、甘い匂いがする。
さっきとは反対の腕につけてみた。
休み時間終了を告げるチャイムが鳴る。
廊下の向こうから、特徴のある足音が聞こえてきた。
その足音だけで何者かが分かる。
敵の接近を知らせる「ウグイス張り」の廊下をもじって「堀川張り」。
略して、ただ「バリ」と呼ばれている足音だ。
「バリ来たよ」
その瞬間、勢いよく教室の扉が開いた。
「ほら! いつまでもダラけてないで、さっさと席につく!」
秋も終わりの季節とはいえ、今日は暖かい。
冷暖房の行き届いた教室で、誰がまともに着替えなんかしてるかっつーの。
「さっさと服を着なさい! なんなの制服忘れてきたの? てゆーか、なによこの教室、あんたたち色々つけすぎ! 凄いよ今この部屋の匂い!」
あたしは手にあったボトルを見た。
「先生、これ『ボタニカルエンジェルハート』だって」
「は? 植物性天使の心? 意味不明だし」
とか言いつつも、やっぱり鼻先を近づける。
チョコレートのようでただのチョコレートではない、激烈に甘い匂いがする。
「この場合、ハートは『心』じゃなくて『気持ち』じゃない? 天使だし」
それを左の太股にすり込む。
揮発する成分で、そこだけが少しひんやりとした。
「やかましいわ。さっさと着替えなさい」
「国語の先生じゃん!」
堀川は教卓に置かれてあったボトルを手に取った。
「やだ、これ誰の? ちょっともらっていい?」
ソルティレモンバームの香りを手に取ると、堀川はその巨乳ではち切れんばかりのブラウスのボタンを外した。
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