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第12章
第2話
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「おぉっ!」
チラ見えするブラは、総レースの如何にも高そうなもの。
寄せて上げてしっかり胸の谷間を形成している。
「そのブラどこで買ったの? なんていうやつ?」
クラス中の視線が集まる。
「あんたたちには絶対に教えないから、安心して」
「なんだよそれー!」
「教室の窓全開にして、冷気を入れられたくなかったら、さっさと着替えなさい」
この時点でも、まだ誰一人としてまともに着替えていない。
「はーい。ここテストに出すよー」
堀川はそんな教師ならではの権力を行使しながら、無理矢理授業を始めた。
教科書のページを読み上げ始めた堀川に、その数字を聞き逃さないようあたしたちは声を潜め、必死にメモを取る。
「つーかソレ、結局テスト範囲全部じゃね?」
「全員席についた? じゃあ授業を始めます」
そんな日常を繰り返しながら、やがて冬になった。
冬にはサツマイモ星からやって来た、芋しか食べられないサツマイモ星人のように、焼き芋ばかりを食べて過ごす。
今日は特に寒くって、空に小雪が舞っていた。
「今日の芋もうまいな」
「焼き芋に外れはないよ」
演武場前の階段に並んで腰を下ろしたその目の前には、取り崩されたレンガの残骸が山となって積まれている。
それはこの学校のシンボルでもあった、あたしたちを取り囲むぐるり高い城壁で、もうあたしたちを守るその壁は存在しない。
取り壊されたチョコレート色のレンガの後には、細い針金のフェンスが取り付けられていた。
そのあみあみの向こうには、今まで見えなかった外の世界が見える。
冬のお日さまは信じられないくらいのスピードで沈んでいって、まだ明るくてもいいはずに時間にもう辺りは薄暗い。
「体動かした後の芋は、最高だね」
「間違いないね」
焼き芋の熱と吐く息とが混ざり合い白く濁る。
新学期が間近に迫っていた。
「……。やっぱ芋うまいな」
「最高だよ」
春が来た。
チラ見えするブラは、総レースの如何にも高そうなもの。
寄せて上げてしっかり胸の谷間を形成している。
「そのブラどこで買ったの? なんていうやつ?」
クラス中の視線が集まる。
「あんたたちには絶対に教えないから、安心して」
「なんだよそれー!」
「教室の窓全開にして、冷気を入れられたくなかったら、さっさと着替えなさい」
この時点でも、まだ誰一人としてまともに着替えていない。
「はーい。ここテストに出すよー」
堀川はそんな教師ならではの権力を行使しながら、無理矢理授業を始めた。
教科書のページを読み上げ始めた堀川に、その数字を聞き逃さないようあたしたちは声を潜め、必死にメモを取る。
「つーかソレ、結局テスト範囲全部じゃね?」
「全員席についた? じゃあ授業を始めます」
そんな日常を繰り返しながら、やがて冬になった。
冬にはサツマイモ星からやって来た、芋しか食べられないサツマイモ星人のように、焼き芋ばかりを食べて過ごす。
今日は特に寒くって、空に小雪が舞っていた。
「今日の芋もうまいな」
「焼き芋に外れはないよ」
演武場前の階段に並んで腰を下ろしたその目の前には、取り崩されたレンガの残骸が山となって積まれている。
それはこの学校のシンボルでもあった、あたしたちを取り囲むぐるり高い城壁で、もうあたしたちを守るその壁は存在しない。
取り壊されたチョコレート色のレンガの後には、細い針金のフェンスが取り付けられていた。
そのあみあみの向こうには、今まで見えなかった外の世界が見える。
冬のお日さまは信じられないくらいのスピードで沈んでいって、まだ明るくてもいいはずに時間にもう辺りは薄暗い。
「体動かした後の芋は、最高だね」
「間違いないね」
焼き芋の熱と吐く息とが混ざり合い白く濁る。
新学期が間近に迫っていた。
「……。やっぱ芋うまいな」
「最高だよ」
春が来た。
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