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第34章
第3話
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ここまでくれば、あとは簡単なシューティングゲームと同じことだ。
俺は下段の的だけに意識を集中する。
次のターンで下段に的が出ない時は、マシンを中央に戻しておいた。
そうすれば、移動のロスタイムが減らせる。
下段右端に的が現れた。
俺は右にマシンを移動させ、的を撃つ。
次に現れたのは、左端だった。
中央に戻してから、もう一度スティックを左に倒す。
ほぼ弾が当たると同時に、的は引っ込んだ。
中央に戻そうとスティックを傾けた瞬間、再び下段から両サイドの的が上がる。
速攻で倒したスティックに、マシンは反応出来なかった。
移動距離の誤差を生まないようにするため、動作を完了するまでは、次の指示を受け付けないプログラムになっていた。
マシンは俺の指示を無視して中央に戻る。
連打してはいけないと分かっていても、ついつい、いつものゲームのくせで、スティックを何度も左に傾ける。
ようやくマシンが左に移動を始めた頃には、的は次の動作を始めていた。
左の的が引っ込み、上段左の的が上がる。
中央に戻そうとしても、俺からの左移動の指示を何度も受けたマシンは、さらに左に動こうとして、ガクンと車体をレールの上に浮かせた。
マズい。
本体の車輪がレールから外れてしまえば、全てのコントロールが不能になる。
俺はこれ以上余計な操作を自分がしないように、リモコンから手を離した。
しかし時すでに遅し。
ガクガクと小刻みに、震えるように動き出した本体は、レールから飛び出し、機体を大きく傾けた。
その瞬間、アラームが鳴り響く。
「終了!」
とっさに伸ばした手が、テーブルから転げ落ちそうになったマシンを、すんでのところで受け止めた。
周囲から、悲鳴と安堵の声が漏れる。
実戦を終えも、まだ俺の緊張は続いていた。
やっぱり本番となると、プレイヤーに対するプレッシャーが、ハンパないな。
してはダメだと頭では分かっている動作を、ついついやってしまう。
俺は下段の的だけに意識を集中する。
次のターンで下段に的が出ない時は、マシンを中央に戻しておいた。
そうすれば、移動のロスタイムが減らせる。
下段右端に的が現れた。
俺は右にマシンを移動させ、的を撃つ。
次に現れたのは、左端だった。
中央に戻してから、もう一度スティックを左に倒す。
ほぼ弾が当たると同時に、的は引っ込んだ。
中央に戻そうとスティックを傾けた瞬間、再び下段から両サイドの的が上がる。
速攻で倒したスティックに、マシンは反応出来なかった。
移動距離の誤差を生まないようにするため、動作を完了するまでは、次の指示を受け付けないプログラムになっていた。
マシンは俺の指示を無視して中央に戻る。
連打してはいけないと分かっていても、ついつい、いつものゲームのくせで、スティックを何度も左に傾ける。
ようやくマシンが左に移動を始めた頃には、的は次の動作を始めていた。
左の的が引っ込み、上段左の的が上がる。
中央に戻そうとしても、俺からの左移動の指示を何度も受けたマシンは、さらに左に動こうとして、ガクンと車体をレールの上に浮かせた。
マズい。
本体の車輪がレールから外れてしまえば、全てのコントロールが不能になる。
俺はこれ以上余計な操作を自分がしないように、リモコンから手を離した。
しかし時すでに遅し。
ガクガクと小刻みに、震えるように動き出した本体は、レールから飛び出し、機体を大きく傾けた。
その瞬間、アラームが鳴り響く。
「終了!」
とっさに伸ばした手が、テーブルから転げ落ちそうになったマシンを、すんでのところで受け止めた。
周囲から、悲鳴と安堵の声が漏れる。
実戦を終えも、まだ俺の緊張は続いていた。
やっぱり本番となると、プレイヤーに対するプレッシャーが、ハンパないな。
してはダメだと頭では分かっている動作を、ついついやってしまう。
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