蓬莱皇国物語SS集

翡翠

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秘恋

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恋々こいこいて 叶わぬ想いに 胸焦がし 桜の下の 君を眺むる』 

 春の御園生邸の花宴はすっかり行事と化していた。それどころか、ここに呼ばれるのがひとつのステータスになっているくらいだ。しかもいつも桜を読み込んだ歌詠みが行われる。 

 武と夕麿のベタ甘な相聞歌も毎年の事だ。 

 順番が回って来て詠んでしまった片恋の歌。 一斉に全員の視線が来た。 

「通宗、相手は誰ですか?」 

 花宴にスケジュールを調節して出席していた、従兄の赤佐 実彦あかささねひこに問われてとっさに答えた。 

「いえ…別にその…皆さまが恋や愛の歌を詠まれるので、仮想で詠んでみました」 

 秘めたる想いは口に出来ない。あの人は……自分の事など眼中にはないだろうから。想っている事すら悟られてはいけない。職場で顔を合わす限りはきっと、気まずくて仕事にならなくなってしまうから。 

「ええ~仮想なの!?」 

 武が残念そうに言う。 

「申し訳ございません」 

「いや、責めてるわけじゃないんだけど…」 

 慌てる彼を可愛いと思う。2歳上だが時々、年下に感じられる時がある。 

「榊」 

「はい、夕麿さま」 

「あなたはまだ…でしたね?如何です?同僚のよしみであなたが返歌を詠んでは?」 

「返歌…ですか?」 

「気がのりませんか?」 

「いえ……」 

 夕麿という人をある意味で恐ろしいと思う。自分の恋心をこの人にだけは、見抜かれているのではないか…と思ってしまう。彼の眼差しが怖い。 

「出来ました」 

『花越しに 君が姿を 眺むれば 秘めたる恋に 心震えり』 

「うわ~」 

「なる程、互いに片想いだと思っている歌か」 

 義勝が苦笑混じりに言った。 

「榊、お前は昔からモテるくせにツレないからな~」 

 貴之が笑う。学院内の騒動の為に一緒に動いていた貴之は、彼が告白を片っ端からはねつけていたのを知っていた。 

「ありがとうございます、天羽先輩」 

 動揺を隠して礼を口にした。 

「いいえ、夕麿さまの思し召しやから」 

 そう言われてしまったら何も言えなくなる。 

 花を間に見つめ合う。 

 そんな事は本当にはない。わかってはいるけれど胸がキリキリと痛む。 

 クールで自分の姿勢を崩さない人。天羽 榊はそんな人物だ。

「榊、お前、良い人はいないのか?」 

 義勝に問われて、彼はほんの少し眉を動かした。 

「いてません。忙しゅうてそないな暇、あらしません」 

「天羽さん、恋愛は暇の有る無しで、するもんやあらしまへんえ? 

 ああ、しもた。そない思うたら、とりこどす」 

 雅久が切り返す。 

あいにくえんばんとそないな機会におおた事あらへんねやなあ…」 

「またそないな…」 

 二人の旧都弁と旧都言葉の応酬に武が目を丸くした。 

「雅久、榊、武が目を丸くしてるぞ」 

「え?」 

「いや…堪忍…ごめんなさい、武君」 

 慌てて謝った雅久に武は笑いながら言う。 

「貴族言葉で慣れてはいるけどさ。別に咎めてる訳じゃないから続けて。雅久兄さんだって、天羽先輩としかそれで話せないんでしょ?」 

「「ありがとうございます」」 

 二人が嬉しそうに礼を言う。その姿を通宗は少し離れて見ていた。 

「相良、楽しんでる?」 

 声を掛けて来たのは一年先輩の御厨 敦紀。今や押しも押されぬ売れっ子の画家だ。昨年の春に桜の下の雅久をモデルに描いた日本画が、一大センセーションを起こした。それまでの油絵をやめていきなり日本画に切り替えたのだから。技法がまるで違うものながら、皇国人をモデルにするならば…と、予てより試していた日本画にチャレンジした。 

 絵の中の雅久は性別不明に見えるように描かれていた。故にマスコミはモデルの正体を確かめたがったが、内々に今上お気に入りの舞楽師と知れて沙汰やみになった。 

「天羽先輩、今度、モデルをお願い出来ませんか?」 

「私がモデル?」 

「今、小夜子さまと希君を描いているので、その後によろしかったら」 

 敦紀が榊をモデルにする。ならばその絵を手に入れたい。 

 昨年の雅久の絵は武が気に入って購入し、会社の玄関ホールに飾られている。 

 そこへ絹子がトレイに料理を乗せて持って来た。 

「皆さま、珍しいものが手に入りましたので」 

 そう言って並べられたのは、白い半透明の小魚が入った器だった。 

「|氷魚《ひうお)!」 

 雅久が驚きの声をあげた。氷魚とは旧都の近江湖ちかつうみで春に捕れる鮎の稚魚である。釜茹でしたものは全国に出回るが、生のものは本来は地元でしか食べる事が出来ない。 

「鮎の子供?美味しいの?」 

「相良さんがお持ちくださったのよ?」

 小夜子が笑顔で言った。一斉に視線が集まって通宗は俯いた。生の氷魚が榊の好物だと昨年の春に人伝に聞いたのだ。

「近江湖に亡くなった父の知り合いがいるんです。こちらでは手に入らないような、珍しいものを欲しいと言ったら…今朝とれたものを新幹線で運んでくれたのです」

「へぇ~」

 武が興味津々に器を覗いている。

「榊、これはどう食べるのですか?」

 夕麿も器を手にして言った。

「本来はさっと湯をくぐらせるものですが…これは本当に新鮮なものですね」

「はい、生でいただけると聞いてます」

「柑橘類と生醤油で食べると美味しいです」

 普段、あまり表情を変えない彼が穏やかに微笑んでいた。好物だというのは本当らしい。

 絹子が小皿にレモンを絞って、生醤油を少量入れた物を武と夕麿に渡した。

 武は箸で摘まんで浸して口に入れしばらく噛んで呟いた。

「本当に鮎だ…味がする…美味しいよ、これ」

 武の言葉に誰もが箸を手にした。

「雅久、そこのお醤油ちょうだいおしょいおくない」 

「そらどうぞ」 

 榊は器にまず生醤油を入れてそれを口に入れた。 

「|今し方《さいぜん)、柑橘類とおしょいやゆうて、自分はおしょいだけやてなんや?おかしいけったいな事しはって…」 

 雅久が見咎めると義勝が答えた。 

「雅久、榊はレモンがダメなんだよ。確か柚や|酢橘《すだち)は大丈夫だったよな?」 

「レモンは酢ぅがのぞに来るさかいあかん」 

「さよか…わからん事ないなあ…柚や酢橘の方が柔らかいなあ…」 

 レモンが苦手…初耳だった。 

「おしょいだけでいける?」 

「これはこれで味なもんや」 

 二人で楽しそうに京言葉で会話しているのを見て、通宗は羨ましくて仕方がなかった。ただ見ているだけの恋。それでも職場で毎日、顔を合わせられるのが嬉しかった。 

 ………それなのに。7月に入って榊は薫の教育係として紫霄に派遣されてしまった。土日は休みの条件らしいが、マンションの部屋が同じ階にあっても、顔を合わす事などないに等しい。近々、夕麿専属で新しい秘書が来ると言うが…榊ほど有能な者はいないだろう。

 会いたい。

 口にも素振りにも出せない。忍ぶ片恋の身には辛い毎日だった。

 ところが朔耶の卒業式の日に薫が狙われ、通宗も安全の為に御園生邸に非難する事になった。

 紫霄の夏休みも近付いた土曜日、滞在中の御園生邸の一室で目が覚めた。彼に与えられた部屋は二階の階段脇の部屋。御園生邸は各部屋に基本的にバスルームが設えてある。元々、来客が多い上にいざという時の関係者の避難所になる為の配慮だった。 

 そのバスルームに灯りが点っていた。どうやら榊が休日で戻って来たらしい。マンションには帰らせて貰えない状態が続いているが、週末しか帰って来ない彼は自分の為の部屋を嫌がった。そこで誰かと同室ならと通宗の部屋に週末だけ滞在する事になったのだ。 

 決定は有人がしたのだが…通宗は焦った。だが榊は何の気負いもてらいもなく平然と過ごしていた。 

 いつもはもう少し早く起きているのだが、榊の後任が不慣れなので結局、通宗にお鉢が回って来る。今日明日と続けて休みを取った。だから通宗も休みなのだが、夕べ遅くまでスケジュールの調節をしていたのだ。 

 榊が帰宅したのすら気が付かない程、眠っていたらしい。寮ではゆっくりと入浴も出来ないと零して、いつも帰って来て2時間近く入浴をする。

 通宗がベッドから身を起こした時だった。バスルームのドアが開いて榊が出て来た。まだ通宗が眠っていると思ったのか、それともリラックスし過ぎて自宅マンションと勘違いしたのか………腰にバスタオルを巻いただけの姿だった。いつも上げている髪を下ろし眼鏡はテーブルの上だ。ブリティッシュなスーツに身を包んでいるのでわからないが、その身体は程良く鍛えられていて美しい。

 髪が下ろされている所為か、いつものようなクールな雰囲気はなく、むしろ男の色気をまとっていた。通宗は驚いた上に、片想いの相手の裸体に息を呑んで見とれてしまった。

 ゴクリと喉がなった。

「あ…堪忍!」

 榊が気付いて慌ててバスルームに飛び込んだ。通宗は身の内の動揺をどうやって治めようかと困った。無防備な素のままの榊を目撃した気がした。

 しばらくしてバスローブを着て榊が出て来た。

「相良君、堪忍え。ここがどこか失念してたわ」

 少し照れたように視線を泳がせて言う。

「いえ…驚いてしまって…声、かけなくてすみません」

 声が震えていた。どうしよう…このままではバレてしまう。知られたらきっと呆れられてしまう。嫌われてしまう……

 榊は通宗の動揺を彼は全く気にせず、奥の寝室へと行ってしまった。 

 通宗が眠るのは簡易ベッド。寝室にはキングサイズのベッドがある。最初榊は自分が簡易ベッドを使うと言った。通宗にはそんな事は出来なかった。自分は仕事を持って帰る事があるので、リビングスペースにベッドを置いた方が楽だと主張した。それでも申し訳ないと言う榊に、彼が不在の間の私物の置き場所としても部屋はいると答えた。榊が不在の時に簡易ベッドでは、確かに彼の私物がむき出しになったままになる。寝室ならば通宗さえ入らなければ隔離してある状態だ。 

 榊は週末しか戻らない自分を申し訳なく思いながら、通宗の行為に甘えて奥の寝室を使っていた。 

 榊が寝室へ行ったので通宗は懸命に自分を立て直した。普段着に着替えて榊が寝室から出て来た。 

「いや…ホンに堪忍。恥ずかしいはもじい事して…言い訳はしとうないんやけど…」 

 珍しくソファに身を投げ出して、口ごもりながら言った。 

「大変そうですね、ご教育係というのも」 

あれはあら底のあらへん甘えん坊甘えたに育ててある。しかも、御影兄弟がすぐ口突っ込で仕切ってへきって来るんや。ただでさえキツキツやのに、息通いきどおしい(息苦しい)てかなん。何ぞ入り知恵されはったんか、全然いっこも言う事をきいてくれはらへん」 

 榊の言う事をきかない。それは普通では有り得ない事だった。 

「そやけど途中で投げ出ほりだすんは、せっかくお任せくださった夕麿さまに、|申し訳《きづつ)ない思うしなぁ…知らん顔しいらんぺするわけにもいかへん」 

 余程参っているらしい。榊が愚痴を零すのを見るのは初めてだった。それだけ気を許してくれているのだろうか? 

「拍子のひょうたん(まぐれで上手く行く)は期待したあかんし…そやかてきつう言うたら薫さまはすぐに拗ねるへんねししはるし…ホンにげんなりやわ」 

 余程うんざりしているのか、旧都弁で半ば独り言状態だ。 

 ふと我に返る。 

「あ…せっかくの休みに、鬱陶しいうっとい事言うで堪忍な」 

「あ、いえ。私で構わないなら、どうぞ」 

 苦笑混じりに言うと榊はホッとした顔をした。 

「おおきに。相良君は優しな」 

 榊の顔に柔らかな笑みが浮かんだ。初めて見る顔だった。 

「ホンマにおおきに」 

 笑顔と共に発せられた柔らかい旧都弁の礼に、通宗は心を射抜かれたような衝撃を感じた。 

「い、いえ…そんな…社ではいつも助けていただいてたのですから…」 

「何もしてへんよ? 仕事があんじょう動かへんかったら、武さまと夕麿さまの負担になるし。そないなったら、また返ってくるから…結局は自分の為。そやからいっこも気をまわす勘くる事ないさかい」 

「はい…ありがとうございます」 

「で、私の後は来たの?」 

「それが……」 

「何ぞ不都合でも?」 

「武さまが天羽先輩の後任に呼んだのは…六条 透麿ろくじょうとうま君なんです…」 

「何やて!? また武さまは乱暴なあらくたい事しはって……あれは恩にあたんする子やろ?」 

 夕麿と透麿の仲違いはどのような経過だったのか、榊は貴之から聞き及んでいたのだ。 

「夕麿さまは未だに透麿君をお許しではありません。兄と呼ぶのを禁じられたままです」 

「まあそれが皇家に嫁がれた方に対する、当たり前の接し方やけど……」 

 実の両親、兄弟姉妹でも、皇家の一員になった限りは身分の差が出来る。親といえども我が子に『さま』や『殿下』と言った敬称を付け敬語を使うのだ。 

「武さまはなんと言わはって、透麿君をお呼びにならはったんや?」 

「新人の教育を夕麿さまにと……」 

「武さまは六条家の会社を、透麿君に継がせるおつもりであらしゃるんやな…」 

「それは夕麿さまもわかっていらっしゃると思います」 

 夕麿は異母弟に対する時だけ氷壁に戻ってしまう。 

「透麿君の武さまへの態度はどないやの? あの子は大きくいかい」歪いがんでしもうてるから…」 

多治見 絹子たじみきぬこさんが六条家で療養している時に、多少は緩和するようにされたらしいので…以前のような態度はしません」 

 それでも冷ややかに武に接するのはどうしても消えないでいた。 

「二人っきりの兄弟でいらっしゃるから、仲良くして欲しいと武さまは思っていらっしゃいます」 

 それが武の深い愛情だとわかっているからこそ、夕麿も透麿を完全に拒む事は出来ないのだ。 

「そやけど…君にいらん負担が掛かってないか?」 

「慣れるまでという名目で、雅久さんもいらっしゃってますので」 

 透麿は巡るましい夕麿のスケジュールに連日振り回されていた。透麿は雅久を信用していない。彼が武を主としても弟としても何を置いても大切にしているからだ。 

 通宗は中等部時代に透麿の面倒を見ていた。故に今でも透麿は通宗は信用しているのだ。

 今回の事件でも透麿は御園生邸への避難は拒絶した。特務室も彼にまで人員を割く程には人はいない。そこで雅久が御園生系列の警備会社に、六条邸及び陽麿と透麿の警護を依頼した。費用は紫霞宮家が払う。 

「堪忍え、疲れてるところを愚痴きかせて」 

「いえ、とんでもありません」 

 榊と話が出来ただけで嬉しい。ただ秘めて想うだけでも幸せだったのだ。間もなく紫霄の夏休み。薫は無事にこの御園生邸に滞在出来るらしい。 

 夏休みは…どうするのだろう?現状では休みと言っても、自由に動くのも難しいかもしれない。 

「夏休み、予定日決めた?」 

「え…あの…」 

 まるで心の中を見られたようだった。 

「一応…8月の前半にいただきました」 

「そやったら、私と一緒に旧都へ旅行せえへん?」 

「え!?」 

 頭が真っ白になった。呼吸すら忘れていると榊がスッと近付いて来た。 

「春の歌…覚えてる?」 

 指先で頬を撫でられて思わず頷いてしまう。 

「ホンマに桜の枝越しに、君の事見とったんやけどな。そやからあないな歌詠まれて嬉しかったんや。 

 君が花越しに見てたん、私やろ?自惚れとちゃうやろ?」 

 それは突然過ぎる告白だった。 

「夕麿さまにええ加減に、ホンマの気持ち言えて叱られたんや。そやけど…私の勝手な思い込みやったら君が困るやろうし」 

 優しい眼差しが見下ろしていた。 

「ゆっくりそろっとと君の気持ちを、はかってからて思うてたんや。そやのにねきにおられんようになってしもうて」 

 榊の顔に不安げな色が浮かんだ。 

「………堪忍え。さっきのあれ、わざとや。君の反応が見たかったんや」 

 彼の口から次々と飛び出す言葉に、心臓が激しく鼓動していた。余りにも激し過ぎて、身体から飛び出してしまいそうだった。 

 これは現実なのだろうか? 

 まだ夢の中にいるのだろうか? 

「なあ、聞いてはる?」 

 両手で頬を押さえられて、通宗は唸るように答えた。 

「…は…い…」 

「わかってはる?私は君に好きやて告白しとるんや。返事きかせてぇな」 

「…好き…です」 
 
 そう答えるのがやっとだった。

 
 次の日の早朝、ジョギングに起きて来た貴之は驚いた。同じようにジョギングに起きていた榊が、上機嫌過ぎる程上機嫌だったのだ。 

「何だ、榊?夢見でも良かったか?昨日はあれだけ車の中で、げっそりと疲れた顔をしてたのに」 

「夢やったらこんなに幸せな気持ちやない」 

「……話が見えないんだが?」 

「そやな…枝越しの想いが、ようやっと叶かのうたんや」 

「枝越しって…春のあれか!?」 

「そうや」 

 庭で準備運動をしながら、榊は今までに見た事がないくらい、幸せそうに笑った。 

「ふん。枝越しは本当に恋だったわけか」 

 貴之は友人の遠回りな恋に苦笑した。ずっと同じ職場で顔を合わせ、自宅マンションの部屋も同じ階。そんな好条件でなぜ今まで発展しなかったのか不思議なくらいだ。彼は自分のように臆病でもなかった筈。 

「抱き締めたらな、思てたより可愛かってん」 

 貴之は馬鹿らしくなった。四方よもやクールビューティーで通ってた友人が、ここまでデレるとは考えた事もない。 

「…朝っぱらから…ごちそうさま…」 

 いい加減、夕麿のデレデレ振りに慣れたのに、今度はコイツかと…ラブラブデレデレカップルには、かなり食傷気味な貴之だった。

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